先日大阪に行ってきたときに買ってきたコミックス。その残り2冊を取り上げてみます。
そう、みんなが大好き「なみえ」こと、尾玉なみえ先生の単行本だよ!!しかも2冊同時発売と来たもんだ。いやっほう!!この2冊を買った「わんだーらんど」なんば店では、わざわざ「なみえコーナー」が作られていましたっけねえ。たしか。
BJ(ビジネスジャンプ)のページでは、なみえのコミックス発売を記念して、特設ページまでオープンしているほどのプッシュ振り。 たまんないよ、えいコラ!たまんない!!!おかしくなりそうだ!!!
「スパル・たかし」はBJで連載していた打ち切り漫画。じつは連載当時はアイドル地獄変ほどのめり込んでたわけじゃないので、結構スルーしてたんですが、こうして一冊の本として読むと、なかなか面白いです。面白いんです…が!今までの作品と比べて、アクの強いなみえ臭が薄まってて、マイルドな感じがするような。読みやすいっちゃあ読みやすいんですが、ちょっと物足りないなあという部分もなきにしもあらずだったり。
事実、なみえも色々と試行錯誤というか、思い悩んでいた部分もあったらしく、「第9話 こわれろ、あきな!!」だけキャラの輪郭線が太く描かれていたり、136ページにこっそりと「ホントもうね、どうしようもないね この漫画どうすればいいか、さっぱりわかりませんよ…」と、なみえのグチが隠されていたり。
ところで、巻末のおまけ漫画に掲載されている「寝言がすごい人」ってのはいったい誰なんでしょうか?なみえの兄弟?父親?ま…まさかなみえのオトコだったりして…ああとんだあばずれマシーンだよ、このなみえときたら!!
…で、もうひとつの「ロマンティック食堂」は、「まま子とトシロー」や「マコちゃんのリップクリーム」などといった、なみえがこれまで描いたいろんな読み切りをまとめた短編集。もりもりてんこもりでかなりお得感盛りだくさん!!個人的にはこっちのほうがおススメかな。
たくさんのラインナップの中から、いくつかをピックアップしてみましょう。
【くノ一児童あこがれちゃん】
なぜか集英社ではなく、講談社の「ヤングマガジンアッパーズ」に載ってた読みきり作品。面白さはややウケクラスですが、(いちおう)ようじょの裸が出てきます。いいのかこれって(w
ジャンプに連載された少年エスパーねじめ の読みきりバージョンである「耳が隠れてる編」と、「角ばって硬い編」の2種類がありますが…見所は「角ばって硬い編」のほう。絵柄がいつものかわいらしいなみえタッチではなく、一瞬別人が描いたんじゃないかと思えるほどの作風に…?
実は「角ばって硬い編」のねじめは、「純情パイン」でジャンプにデビューする前のなみえが「こおろぎあぽじ」という別ペンネームで描いていたものだったのです!! まさか今頃になってカミングアウトしちゃうとは!!まったくとんだくせものだよ、なみえときたら!!
でも中身はどっちもおんなじなみえワールドですのでご安心を。ふたつを読み比べて、違った描かれかたをしているねじめたちを楽しむのも、またよしかと。
というか、「角ばって硬い編」のよだれまみれの練川えすてるがエロかわいいんですが(;´Д`)ハァハァ…。まさかなみえの漫画で萌えるとは思わなかったい!!ちくしょう、なんかちくしょう!!
あと、195ページのラストのコマで、ビルの看板らしきものが、今のなみえらしい描写のもの(なんとなーくですが、「サルっ子ペペ」っぽいなあ)に置き換えられていますが、当時はあそこに何が描かれていたんだろう。気になるなあ…。
【プロレス・ビッグ・スター列伝】
個人的に一押し!!コンドル・たけるの掛け合いがカコ(・∀・)イイ!!
あ、あと「プロレス・ビッグ・スター列伝」の一部をフラッシュにしている、ものすごい「ごうけつ」さんを見つけたよ!!ものっそいものっそい!!
【トイレ童子おしりくん】
これも集英社ではなく、なんと「小学六年生」に掲載されていた作品。なみえワールドは小学生相手にまで牙を剥いていたのか!!なみえ…恐ろしい子!!
さすがに中身はエロ危なっかしくは無いのですが、「おしりくん」が顔射されたりと、おしりくんの菊が血まみれだわで…ダメだ、やっぱりネタがゼンゼン子供向けじゃない(w このデンジャラスっぷりがなみえがなみえたる所以ですね。さすがだ(w
【プロカメラマン★さべろう】
これも一押し!!グラビアアイドルに棍棒持たせて怒鳴り込ませるポーズをとらせたり、渡し舟焦がせたりなどと、ムチャクチャな要求をするカメラマンのさべろうがイカします。そして賞賛する発言がなみえワールド全開の独自言語感覚!もうこまっちんぐ!!たった6ページなのいとっても濃密!!短編集の中ではこれが一番面白いかもしれない…。
しかし、YJに掲載されたときにも感じましたが、グラビアアイドルがアイドル地獄変のミッハーにしか見えないなあ。
【ビューティフル ファミリア】
この漫画も、ねじめ「角ばって硬い編」同様、いつものなみえ絵柄ではなく、どことなくアングラな絵柄で描かれています。やっぱり別人が描いたみたいに見えますが、中身はやっぱりなみえワールドです。
K・TOZAWAの知り合いであり、おそらく日本トップクラスのなみえウオッチャーである高円寺Qさんのサイト・シェルターによると、なみえは「純情パイン」でジャンプデビュー前、いろんな別ペンネームで漫画を描いていたらしいですが、やっぱりこれも別ペンネームで描いてたものなんかねえ*1。
本来ならメガネっ子さなえたん(;´Д`)ハァハァと書くべきところでしょうが、それよりもあまりにも味がありすぎる、さなえたんのお父さんの描写のほうに目が行ってしまいます。 ハゲオヤジがものすごく味があります。ゼンゼンなみえっぽくないキャラなのがすごく新鮮だよ!!漫画によってここまでぜんぜん違う風に描けるとは…実はなみえはものっそい天才なのかー!?(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル。
さてさて。最後のほうにはなみえコミックスの宣伝があるんですけど…純情パイン
は絶版だそうな。amazonでも中古で5000円くらいついてるみたいですし。でもこの2冊を買った「わんだーらんど」なんば店には、他のなみえ作品と一緒に、パインも置いてあった記憶が…気のせいだったかも知れんけど(w
しかし、むしろねじめがまだ絶版じゃないことのほうにビックリしてしまったんですが、そんな自分はマコちゃんにこぶり泣かされてしまうのでしょうか(w