昨日日本橋に行ったときに本屋さんで買ってきたコミックスは4冊。その感想でも書きますよー。
あ、大阪のほうの日本橋って「にっぽんばし」って読むんですね。知らずに「にほんばし」って読んでたよ。あちゃあ(w
■林宏 (袈裟丸周造)
ヤングジャンプ誌上で連載されたものの、あまりにもアレな出来だったために、わずか7週で打ち切られた(ある意味)伝説的な作品。下手くそ過ぎる絵柄。わけわかんない展開。マヌケ過ぎるオチ、新連載からたった三週で巻末に追いやられるという、ジェットストリームアタック状態で急展開を迎える、支離滅裂なストーリー …と、長所を探すほうが大変な勢いの作品ですが、なぜかYJスレでは妙な人気者に(w 特に最終回での袈裟丸周造先生の巻末コメント「ありがとうございました。次作も面白いですよ!!」と、キユ先生クラスの伝説的巻末コメントを残しました。
次作「も」。つまり袈裟丸先生はこの「林宏」が、自分が描いたこの作品がとっても面白かったんだい!!と必死にアピールをしているわけです!!このへんが非常に見苦しくて、その温度差に読者から失笑を買ったものです。たぶんこの漫画が「週刊少年ジャンプ」で連載されて、同じように7週で打ち切られていたら、きっと袈裟丸先生はキユ先生以上に伝説的な存在になったことでしょう。
そんな近年稀に見る駄作の単行本が、何かの間違いなのか発売されてしまいました。集英社は懐が深いなあ。こんなのバンチで連載されていたら絶対単行本なんか出てないと思います。まさに単行本が発売されたこと自体が奇跡!!と言えなくもありません。
そんなある意味生ける伝説となったこの作品のコミックスが本屋さんに陳列されていました。帯コメントにはこんなメッセージが。
「10年に1人の天才」
「読めばわかる」
オイオイ誰ですか、こんな帯コメント考えたヤツは。こんなこと書いたら間違ってこの単行本を買ってしまう、カタギの人がいるかもしれないじゃないか。JAROに訴えられても知りませんよ。
しかし、このある意味恐れを知らない命知らずな帯コメントに、K・TOZAWAの「クソ漫画センサー」がピピっと反応。
気がついたら帰りの新幹線の中でこの漫画を読んでいたよorz。
同じ組織の上司である、ベテランの殺し屋・牛山を抹殺するように命じられた男・林宏(コードネーム)。しかし簡単だったはずのこの計画が、ほんの少しの綻びから、徐々に狂い始めて、予想もつかない展開に…。というのが、この漫画の大まかなストーリー。ラストのシーンは大幅加筆されているらしいですが、そもそも連載当時もまともに目を通していなかったので、どこがどう描き足されたのかなんてわかりません。まあいいや。別に(w
で、コミックスで改めてひととおり読んだんですが…やっぱり駄作です。でもネタ漫画としては超一流…かもしれません。絵柄が、展開が、あまりにもアレ過ぎて全部笑いのネタになってしまうのです!!
そしてそんな印象を植え付けて脳裏から離れないほどの強烈なインパクト。友人・知人に「おい見てみるよこれ、すげークソ漫画だぜ!」と自慢できるくらい、ネタとしては笑えます。
それと、確かにアレな漫画なんですが、読んでいて決して不快にならないというのは大きなポイントです。ここが同じクソ漫画でも「ガキんちょ強」などとは大きな違いです。アレはただ不快なだけですから(w
とにかく、この文章を見て「クソ漫画センサー」がキュピーン!!と反応してしまったそこのあなた。騙されたと思って、ぜひ一度手にとって、そして買って読んでみて、騙されてみてください。
■苺ちゃんぷるー (和六里ハル)
作者の和六里ハル先生は、「たかまれ!タカマル」や「天からトルテ」の近藤るるるセンセのお弟子さん。ファミ通で「すぐれ屋ラボラトリー」を連載していたこともありますので、当時のファミ通を読んでいた人なら、記憶に残っている方もいるかもしれません。
そんな和六里ハル先生も気がつけばエロ漫画家さんに転向。前作発電ぱんだくん!では、かなり師匠のるるるセンセ色の強い作品(例えば、登場人物の絹江さんが「タカマル」の幸地ゆきえたんみたいなぽちゃキャラだったり…などなど)でしたが、今回は、師匠色は薄まり、変わりにエロさがパワーアップしている感じ…かも。とりあえず、表紙の女の子・苺ちゃんがエロさ満点で(;´Д`)ハァハァ。でも中には出てきません(カバーを外すとちょこっとだけ出てきますが)。
内容は短編集をまとめたもので、全体的にノリは明るく、「かぁいいショタっ子フェイスの男の子」が「受け」で、女の子にリードされて責められたりって感じのシチュエーションが多いです。そういうシチュが大好きな人にはおススメ…ですね。個人的にもストライクかも♪
さて、残り2冊はいずれも「なみえちゃん」こと尾玉なみえ先生のコミックスなんですが…それは明日紹介しますー。
それにしても、もう一冊欲しいなあと思ってた益荒王 1 (1)がどこにも置いてなかったのがちょっと残念。林宏ですら置いてある本屋さんはあったのになあ…。