今週の夜王 第135話 「光を…」


 ホストクラブ「エロティカ」が閉店してから七ヶ月。遼介は久しぶりに、エディ・マーフィー似のオモシロ黒人・高橋先輩と再会。高橋先輩はいつの間にやら「ポイゾン」という名のソープランドを経営するまでに出世したのですが、しばらく見ないうちに高橋先輩のツラは愛嬌たっぷりのエディ・マーフィーから、ずいぶんおっかないエディ・マーフィーへと豹変してしまっていました…。
 遼介はそんな高橋先輩から、あるマッサージ店に行ってある女の子を指名して、マッサージを受けてきてくれとお願いされてしまうのでした。


 地図を頼りに、西武新宿線の駅近くにあるマッサージ店「やすらぎ」にやってきた遼介。高橋先輩から言われた「浦澤梨佳」という女の子を指名して、マッサージを受けます。
 彼女は3歳のときに交通事故に遭い両親を失い、さらに目がほとんど見えなくなってしまったのですが、そんな彼女のマッサージは非常に凄腕で、遼介も思わずリフレッシュされるのでした。それにしても遼介のマッサージを受けたときの「オ…オ…気持ちいい」というリアクションが妙に笑えます。

 マッサージ店を出ると、高橋先輩が電柱に張り付いて遼介が出てくるのを待ち構えていました。もしかして遼介が出てくるまでずっと電柱に張り付いていたのでしょうか?オチャメな先輩だなあ(w
 高橋先輩いわく、彼女(浦澤梨佳)は自分の女であり、ほとんど目が見えないのに健気にがんばっている彼女の姿に心を打たれたそうです。


「まだ一緒になるような深い関係じゃねえが、俺は本気(マジ)だ…
俺は自分の一生を賭けてでも、あの娘を幸せにしてやろうと思ってる…
今までの苦労…暗闇だった時間に光を与えてやりてえんだ!!」


 遼介に対して、飲み屋で熱く語る高橋先輩。うーん、カッコいいぞ!!
 で、彼女を幸せにするために、金を稼ぐために、自分の店を持ったんだと語りだす高橋先輩。そのためにはずいぶん「危ない橋」をいくつも渡ってきているみたいですが、遼介が「危ない橋って何だYO?」と質問しても、答えをはぐらかすばかりなのでした。
 そんな高橋先輩は、遼介との別れ際でも、通行人と肩がぶつかって「どこ見てやがんだ!!」と声を荒げるなど、ずいぶんツンツンした性格になっていました。ガニ股でスタスタと立ち去る高橋先輩の豹変っぷりに、以前の先輩を知る遼介は戸惑いを隠せないのでした…。


 そんなこんなででこれ以降、遼介は梨佳のいるマッサージ店へ行き、彼女を指名してマッサージを受けまくるのでした。危ない橋を渡っておおっぴらに会いにいけない高橋先輩のかわりに、会って陰から支えてやってくれと高橋先輩からお願いされていたからです。
 ちなみに遼介を勝手にライバル視している、「エロティカ」の元NO。1ホスト・藤崎卓也(ヤムチャ)は、すっかり高橋先輩のお店のソープランド「ポイズン」にズッぱまっているようで、毎回出勤前に通い続けているみたいです。お前はそれでいいのかヤムチャ なんか回を重ねるごとに、小者化&ヤムチャ化が加速していくなあ、コイツは。


 やがて、なじみの客の正体が自分の付き合っている男性の親友・遼介だとわかった梨佳は、遼介にあるお願いを言い出すのでした。


「私…あの人と…高橋さんと別れたいんです!!」


 予想もしない発言に驚く遼介。はたして梨佳の心境は?そして高橋先輩が渡っているという「危ない橋」の正体とはなんなんだーっ!?と、気になりまくるところで、つづく。