(20230107) 彼岸島 48日後… 第349話「渇望」

彼岸島は「週刊ヤングマガジン」で連載されていた、吸血鬼が住む島彼岸島を訪れた主人公宮本明たちの戦いを描いた、スタイリッシュ丸太アクションホラーギャグ漫画です。


現在は、第3部?に当たる「48日後…」シリーズがはじまりました。
雅(マサ)率いる彼岸島の吸血鬼達が持ち込んだ、吸血鬼ウイルスを媒介した蚊の猛威によって、崩壊した日本。
法も秩序も無い、吸血鬼達が跋扈する荒れ果てたこの地に現れた、片足を引きずり、顔に傷を持つ、左手1本で丸太をぐわしと掴む救世主…。
その名を、宮本明!!



残り2人となった雅の息子を探すため、再び旅に出た明さん一行。新宿歌舞伎町に吸血鬼最大の娯楽場があるとの情報を得ましたが、ちょっと目を離したすきに、その歌舞伎町にユカポンが遊女として売られちまった!!
それでも親切にしてくれる小春たち遊女仲間のおかげでどうにかやっていけそうだと思ったら…ユカポンは歌舞伎町のボス「舌喰い様」に、人間のスパイと疑われてしまい大ピンチ。しかしすんでのところで勝っちゃんが救出!橋を下ろして明さん達を中に入れますが、事情を知らない明さんは不用意に襲い掛かった遊女仲間の真夏と冬美を容赦なく「ザンッ」と斬っちまった…!そして迫る舌喰い様との戦い…!



憎まれ口を叩きながらも抱き合って再会を喜ぶヌッ勝は尊いなあとか、ふくれっ面で小春をかばうユカポンが妙に可愛いぜとかいろいろありますが、今週は小春の口から“舌喰い様は倒した相手の舌を食う事でパワーアップする”という貴重な情報がもたらされます。
そしてさらに、かつて池袋達で明さん達とエンカウントした「眠り女」をも舌喰い様は倒した事が判明。まあそれはいいんですけど…。






いやいやいやちょっと待ってくださいよ。
強くなるためだけなら、その場(池袋)で眠り女の舌を喰えばいいわけですよね?
どうして、わざわざクソでけェ眠り女の死体を歌舞伎町まで持ち帰ってきたんだよ!


これじゃまるで、休日に海釣りに出かけて「ほらほら、今日パパは釣りに行ってこんなデカいお魚釣ったんだよ!」などと家族に自慢するお父さんじゃねえか!

そう考えると、眠り女の頭部を両手でかかげてる舌喰い様…メチャクチャ嬉しそうな笑顔(に見える)ぞ…!






ああっ!!そして舌喰い様、部下達が見てる前でウッキウキで舌を食しだしやがった!!
周囲の部下たちはなぜか舌喰い様の食いっぷりに熱い声援を送ってるし…もうなんなんすかこれ。


眠り女を倒したのが嬉しくて、みんなに見せびらかしたかったんですかねえ。
なんかもうだんだん、舌喰い様がお茶目キャラに見えてきたよ(´・ω・`)


舌喰い様、間違いなく強キャラだと思うんですが、変なところが人間くさいというか愛嬌が感じられるから、なんか憎めないんすよね…。
吸血鬼絶対頃すマンと化して感情の薄い明さんより、ついつい舌喰い様の方を応援したくなっちまうぜ…。


だってこの後も、明さんが「舌喰いの野郎どこに居るんだ」と殺意全開で探し回ってるのに、その舌喰い様は明さんが頃した吸血鬼の死体から舌ちぎって呑気にバリバリ食ってましたからね…。
ちょっと舌喰いくんさあ…!きみ中ボスの自覚あんの?と説教をかましたくなります。
こんなんで大丈夫なのか舌喰い様。来週冒頭で明さんに「ザンッ」されるんじゃねェかと不安になっちまうから、ちくしょう!