(20210322) 彼岸島 48日後… 第277話「鉄の札」

彼岸島は「週刊ヤングマガジン」で連載されていた、吸血鬼が住む島彼岸島を訪れた主人公宮本明たちの戦いを描いた、スタイリッシュ丸太アクションホラーギャグ漫画です。


現在は、第3部?に当たる「48日後…」シリーズがはじまりました。
雅(マサ)率いる彼岸島の吸血鬼達が持ち込んだ、吸血鬼ウイルスを媒介した蚊の猛威によって、崩壊した日本。
法も秩序も無い、吸血鬼達が跋扈する荒れ果てたこの地に現れた、片足を引きずり、顔に傷を持つ、左手1本で丸太をぐわしと掴む救世主…。
その名を、宮本明!!



雅の息子の1人「蟲の王」を倒したものの、変異した勝っちゃんの左腕は元に戻らぬまま。元に戻すため、そして佐吉のかたき討ちのため、拷問野郎が逃げ込んだという、“血の楽園”へ到着した明さん一行。血の楽園入り口近くで出会った盲目の弟「聡」、人間不信の姉「希(のぞみ)」と協力して、いよいよ血の楽園に潜入する…!



先々週あたりから、ヤンマガwebにて、マツモティーヌ先生ェと「彼、岸島」の作者佐世保太郎先生ェのスペシャル対談が掲載されてるんですが、第3回の更新にて、先生ェはこんなことをおっしゃっていました。


連載当初は、明や兄貴以外のキャラクターをしっかり描こうとすると「誰が主人公だかわからなくなる」という問題がありました。「読者を混乱させてしまう」と。
ただ自分としては、他の人間にも、更には敵にも考えがあって、コンプレックスやら嫉妬心やら様々な人間臭い感情が渦巻いているはずだと思っていて。それが漫画内でしっかり表現できなくてずっと歯がゆかったんです。
松本光司
ところが『彼岸島』の世界観がしっかり認知されてくると、もう混乱されることもなく、もっと複雑な状況や感情もスッと理解されるようになってきたんですね。
例えば最近の蟲の王編の勝次の尻尾の先に向かう件などは、一話の中で明はほとんど登場していないんです。あのときの主人公は完全に勝次だと言っていいと思います。
でも、誤解や混乱は生じていない。認知されればされるほどに、自分としてはいろいろなことができる。どんどん表現が自由になっていく感じがあります。


これを踏まえて読んでいくと、今の展開なんてまさに“それ”なんですよね。他キャラにスポット当て放題。
主人公の明さん(と勝っちゃん)は樽の中。残ったメンバーで血の楽園に入らないといけない。
そして現在のパーティで明さん以外で腕っぷしのあるやつは…鮫島様しかいねぇ!


というわけで今週はクソハゲが大活躍します。


血の楽園の通行証である鉄の札を奪わんと現れる吸血鬼たち。なんかひとりデカブツが混じってて、不意打ちを食らい吹っ飛ばされるクソハゲですが、お返しとばかりにダブルスレッジハンマーを一撃!!





なんかダブルスレッジハンマーだけで4ページぐらい使ってるし、あんなデカブツを一撃でぶっ殺してるし…なんかいろいろと凄ェ!


それにしてもこのトロールみたいな吸血鬼、何者なんですかね…?でかい割にはやけに弱いし、あっさり退場するし…。
タフ龍継に出てきた「第3の人格:テコンドーの達人・パク」ぐらい唐突すぎるから、ちくしょう!!