(20171016) 彼岸島 48日後… 第137話「土下座」

彼岸島は「週刊ヤングマガジン」で連載されていた、吸血鬼が住む島彼岸島を訪れた主人公宮本明たちの戦いを描いた、スタイリッシュ丸太アクションホラーギャグ漫画です。


現在は、第3部?に当たる「48日後…」シリーズがはじまりました。
雅(マサ)率いる彼岸島の吸血鬼達が持ち込んだ、吸血鬼ウイルスを媒介した蚊の猛威によって、崩壊した日本。
法も秩序も無い、吸血鬼達が跋扈する荒れ果てたこの地に現れた、片足を引きずり、顔に傷を持つ、左手1本で丸太をぐわしと掴む救世主…。
その名を、宮本明!!



明さん・鮫島様・勝っちゃん、そして途中で船から逃げ出してたネズミも合流し、さらに鮫島様の弟で、ホッケーマスクを付けたカタカナ口調で、女とヤラセロと連呼する、兄貴以上にとんでもないヤツ・精二を救出し、遂に東京へ通じる壁へと到着!
精二の知る東京への抜け穴…下水道を通って行く明さん一行ですが、途中で「ネズミのオオサマ」と呼ばれる醜悪な邪鬼に遭遇!そこで偶然出会ったヒョロガリ人間・ガリガリくん1号が「アレは私の娘の妙子だ」などと言い出して…?



先週のガリガリくん1号の証言により、ネズミのオオサマと言われていたあの邪鬼の正体は、彼の娘の妙子で、ロリコン吸血鬼とゲスい人間どものせいで、悲しき運命を背負ったまま邪鬼になったという事が明かされます。そのあまりの凄絶さに、読者がドン引きしちゃうほどのゲスっぷり


さすがのミッシュマッシュ先生ェも「やべェ!」と思ったのか、いつもの彼岸島コミカルギャグ(笑)を入れてテコ入れを図っているんだなあというあとが伺えます。



で、妙子の悲しい過去だけじゃなく「妙子は盲目で、聴覚だけに頼っているよ!」「顔とみられる部分はただの器官で、目もただの飾りだよ!」という有益な情報がもたらされたので、ガリガリ君1号2号に、鮫島様からサバの水煮缶詰1個が進呈されました。やったぜ。


鮫島様「お前たち2人してリュックを背負っているが、集落の食料調達のために外に出るつもりだったのか?
じゃ、この缶詰は持って帰って、皆で食うんだな」


鮫島様はにこやかにこう語っていますけど、たくさんの人間の集落に、缶詰1個をポーンと渡したら、かえって争いの火種になりかねねェじゃねェか!
サバ缶一つで血みどろの内ゲバとか、想像しただけで、つれェなあ…。


案の定、ガリガリ君1号2号は、言ってるそばから缶詰をバクバク食いだすんですが、まあバカ正直に持って帰って争いを起こすよりは、自分たちで食ったほうが(食える量は増えるし)賢明なのかもしれません。この後の悲劇は別として。
その原因がさっき缶詰を食ったせいで、ゲップで妙子に見つかっちまうという、相変わらずドリフのコント丸出しなのがなんともこの漫画らしいですが。



なお、2人に缶詰をあげようとしてる最中に、突然どこからともなく吸血鬼3人が乱入。最後は明さんが吸血鬼3人を瞬殺して下さるんですが、例によって戦闘シーンはカット。
まるで「千年戦争アイギス」の委任出撃みてェな扱いじゃねェか、ちくしょう!


これは「まあ明は強くなり過ぎたから、今更ザコ吸血鬼との戦いなんて描いたって、満足しないでしょお前ら?」という、クロックムッシュ先生ェの粋な配慮だと思いましょう。
決して先生ェが戦闘シーンを描くのが面倒くさかったからではないんじゃ!



そういえば今週は、許しを請うため土下座するガリガリくん1号2号を見て悦に浸る吸血鬼どもが、明さんを見つけて逆に土下座をするという、いつもの彼岸島コントが繰り広げられるのですが
くしくも今週のキン肉マンでも、カナディアンマンが対戦相手のパイレートマンに土下座*1してましたっけ…。


今週の彼岸島で土下座してた、吸血鬼どもも、ガリガリくん1号2号も、結局は殺されてしまいましたが、カナディアンマンも来週になったら、殺されちまうのかなあ。つれェなあ…。







*1:まあ土下座するフリをして、この後すぐ反撃しましたけどね…。