(20170626) 彼岸島 48日後… 第124話「ステーキ」

彼岸島は「週刊ヤングマガジン」で連載されていた、吸血鬼が住む島彼岸島を訪れた主人公宮本明たちの戦いを描いた、スタイリッシュ丸太アクションホラーギャグ漫画です。


現在は、第3部?に当たる「48日後…」シリーズがはじまりました。
雅(マサ)率いる彼岸島の吸血鬼達が持ち込んだ、吸血鬼ウイルスを媒介した蚊の猛威によって、崩壊した日本。
法も秩序も無い、吸血鬼達が跋扈する荒れ果てたこの地に現れた、片足を引きずり、顔に傷を持つ、左手1本で丸太をぐわしと掴む救世主…。
その名を、宮本明!!



明さん・鮫島様・勝っちゃん、そして途中で船から逃げ出してたネズミも合流し、さらに亡者となった勝っちゃんの母親(吉川さん)を案内役にして、鮫島様の弟・精ニが捕まっているという金剛様のアジト明治屋ホテル」にて、ついに金剛様と対峙するが、更なる脱皮によって腕が4本に!打開策として、崖下にあるガソリンスタンドまで誘い込に、爆殺を画策する明さん。紆余曲折あり、ついに金剛様を爆死させたぜ!やったぜ!



燃え盛る炎に包まれながらも、執念で明さんを殺そうとする金剛様。
それを明さんにチョンパされた生首が今週の扉絵…なのですが


そこに124話 ステーキの文字があるせいで、まるで金剛様の生首がステーキにされちまうみてェだから、ちくしょう!!



というわけで、中ボスを倒したら、人間達の宴会がおっぱじまるのが、彼岸島のテンプレ。
今日のメニューは…ヒャッハー!ステーキだー!!
生活機能がすっかり麻痺してるだろうこの時代の日本で、どうやって食料を保存できたんだという疑問は無くはないんですが、どうせ地面から牛肉や米とかが生えて来たんでしょう。なんたって彼岸島だしな!!


こうしてみんながステーキに舌鼓を打っているなか、母ちゃんはその辺のイモリをボリボリかじっていたのでした。
この前のゴキブリならともかく、なんで生きたままのイモリを食って、ボリボリって音がするんだとか、野暮な事を考えるのはやめんか!!



…とまあ、ココまではいつもの彼岸島なんですが、このあと、母ちゃんと勝っちゃんの悲しい悲しい別れのシーンがやってくるのです。
正直、このシーンは普通に悲しいシーンなんだよなあ…。そりゃ、そばで見ていた鮫島様ももらい泣きですよ(´;ω;`)


でもここで、親子の別れのシーンに、明さんではなく鮫島様を立ち合せたのは、明さんは彼岸島や本土で人の生き死にや修羅場をくぐり過ぎてるので、今更この程度の別れでは涙ぐんだりはしないから…なんですかねえ。
鮫島様も日本が平和な頃は、悪い事してブイブイ言わせてたヤツだったはずなんですが、今やそんな鮫島様の方が、明さんよりも、人の心を持ち合わせているって事なのか。悲しいなあ…。



それにしても、最後の最後で、母ちゃんの身体が飛び散ったシーンが描かれてるのに、その直前、母ちゃんがビルから飛び降りるシーンがカットされてるのは、ページ配分を誤ったんですかねェ、100万円札束先生ェ?


ネズミの野郎が美味そうにステーキ食ってるコマのかわりに、最後をちゃんと描いてやれよ、ちくしょう!!