(20170412)背すじをピン!と〜鹿高競技ダンス部へようこそ 10巻

もっともっと読みたかった…!でも残念ながら最終巻!!


最終巻にあたる10巻は、全国大会が終了し、部員たちのその後を、1巻ぶん使ってまとめあげた!…という印象ですね。


2年後。世界最高峰の舞台へと挑む部長とリオ先輩。
彼らに追い付かんとするものの、国内でもがき苦しんでる八巻パイセンと秋子先輩。
そして、そんな彼らの遺志を受け継ぎ、競技ダンス部を託された、つっちー・わたりちゃん・ひらりんは…?


それぞれ立場は異なるものの、それぞれの目標に向かっていく様はきっちり丁寧に描き切ってるなあ、と思いました。
ライバルキャラたちも、なんだかんだでどうなってるのかを描いてくれてるのは、ありがたいですねー。


スタッフロールをダンスシーンで表現したり、読み切り「こがねいろ」に登場したあのキャラがちゃっかり出てきていたりなど、ニヤリとする演出も心憎いです。


でも欲を言えば、やっぱりもっともっとこの漫画を読んでいたかったなあ!というのが正直な気持ちですよ。
八巻パイセンと秋子先輩が部長・副部長やってた頃のダンス部とか、妙に八巻イズムを受けまくっている強面の御門くんのアレコレとか、想像したら気になっちゃうじゃないですかー!
とくに御門くんはかなりキャラが立ってますし、連載が続いてたら、いろいろ見せ場があったんだろうなあ…。もったいないというか、惜しい。



そして10巻には、読み切り時代の「競技ダンス部へようこそ」も収録されています。
今とずいぶん絵柄とかタッチが違うので、ちょっとビックリしちゃうかもしれませんが、よーく読んでいくと、すじピン連載で活かされてるシーンがチラホラ見受けられて、一粒で二度美味しい感が味わえますぞ。