(20160425) 彼岸島 48日後… 第74話「優しさ」

彼岸島は「週刊ヤングマガジン」で連載されていた、吸血鬼が住む島彼岸島を訪れた主人公宮本明たちの戦いを描いた、スタイリッシュ丸太アクションホラーギャグ漫画です。


現在は、第3部?に当たる「48日後…」シリーズがはじまりました。
雅(マサ)率いる彼岸島の吸血鬼達が持ち込んだ、吸血鬼ウイルスを媒介した蚊の猛威によって、崩壊した日本。
法も秩序も無い、吸血鬼達が跋扈する荒れ果てたこの地に現れた、片足を引きずり、顔に傷を持つ、左手1本で丸太をぐわしと掴む救世主…。
その名を、宮本明!!



明さんは、途中で知り合ったショタの勝次(勝っちゃん)と共に、雅様の居る東京への行き方の手がかりを掴むため、芦ノ湖へ。そして芦ノ湖に浮かぶ海賊船で人間達を率いているもう一人の救世主・鮫島様というタコ頭のオッサンと出会い、意気投合。
 その後鮫島様と明さんは、鮫島様の弟・精ニを救出するため、邪鬼“死神”の居る船に乗り込みます。船内で吸血鬼4人に輪姦されてた人間の女性を救出した…までは良かったんですが、事もあろうかそのバカ女が、次のボス(金剛様)まで道案内させるつもりだった吸血鬼を勝手にぶっ殺した挙句、船上で眠りこけてる邪鬼・死神の身体の上に、どっこらせっと座っちまったモンから、目覚めて暴れだしやがった!
 死神は船を潰しにかかったため、押し潰された明さんと鮫島様、大ピーンチ…と思いきや、勝っちゃんが船内の大人たちを拳銃で脅して、船で体当たり!超助かる勝っちゃんの援護のおかげで、明さんと鮫島様は、無事に帰還する事ができたのでした。



彼岸島という漫画は、毎回冒頭に、前回までのあらすじと言わんばかりに、先週のラストのダイジェストシーンを載せているんですが
今週の冒頭は、海に沈んでいく死神の「ズブズブズブ」「シーン」という擬音がシュール過ぎて吹いた。





「シーン」という擬音でここまで笑いのとれる漫画家は、画太郎先生とマツモティーヌ先生ェだけなんじゃ!



…というわけで、明さんと鮫島様は無事に帰還できたわけですが、戦況をみんなに報告しているわけです。
金剛様の所に行きてェけど、せっかく確保してた案内役の吸血鬼はバカ女のせいで死んじまったし、どうすっかな〜って思ってると、ここで勝っちゃんの口から衝撃の言葉が…!

勝っちゃん「俺、知ってるよ
うちの母ちゃんの所に来る吸血鬼の連中が、金剛様とかってボスの手下だって言ってた
母ちゃんはアジトに何度か行ってる、多分、母ちゃんならアジトまで案内できると思う」


ええ…(困惑)。


なんだよ、あのアンチエイジングしてやがったヤリチン吸血鬼ども、そんな重要なポジションだったのかよ…。
というか、何なんですか!このドラクエ2ばりの、しち面倒くさいフラグ立ては…。
今までの展開は、あからさまなページ稼ぎだったんじゃねェか…。
どこのサマルトリアの王子だよ、ちくしょう!




まあ、つっこみたい事は山ほど有りますが、とにかくこれで、金剛様到達へのフラグが成立した明さんと鮫島様。
ところがここで唐突に明さんが、勝っちゃんに対して「お前もう(゚⊿゚)イラネ」と、まさかの戦力外通告



しかもこういう時に限って、わざわざ「勝次」なんて改まってるもんだから、そりゃ勝っちゃんも「勝っちゃんって呼べよ!」ってブチ切れですよ。
ですが、いくら小4で吸血鬼をハンマーで撲殺したり、所かまわず拳銃をぶっ放す度胸のある、将来有望な逸材である勝っちゃんといえども、まだまだか弱き子供。
明さんもそっけない態度をとってますが、そんな勝っちゃんをこれ以上危険な目に遭わせたくない…という優しさからきているのでしょう。


でも明さん、いくら何でもこのシーン、勝っちゃんを勢い良くひっぱたき過ぎだと思うんだ(′・ω・`)






小4のガキんちょが吹っ飛んじゃうほどの威力でひっぱたくとか、明さん容赦なさ過ぎィ!



明さんに裏切られた気持ちでいっぱいの勝っちゃんが捨て台詞を残して走り去り、気まずい空気になった船内で、明さんを気遣ってポンと肩に手をやる鮫島様が、ヤダこれカッコいい…。


今週だけでも、勝っちゃんの勇気を認め、頭をナデナデしたり、食事シーンでも隻腕の明さんのために、おぼんを用意してあげたりする優しさも見せていますし、なんか、最初はただの荒くれ者だったはずの鮫島様が、どんどん人格者というか、いい奴ポジションになってますねえ。死亡フラグがハンパねェ!
勝っちゃんも鮫島様もいいキャラだから、退場して欲しくないなあ…。



…あ。ネズミとかいうゲス野郎は別にいいです(′・ω・`)