「週刊少年ジャンプ」で連載されている、横田卓馬先生のジャンプ漫画です。
結構前に1巻2巻と購入はしていたのですが、ようやく感想を書き上げる事ができました(汗)
女子がちょっと苦手なことを除けば、ごく平凡な土屋雅春くん(以下、つっちーと表記します)が鹿鳴館高校へ入学。そこで、部活説明会の際に興味を持った“競技ダンス部”の門を(よこしまな理由で)叩いた事から、彼の運命は大きく一変し…?というのが、大まかなストーリーですね。
絵柄や表現自体は、漫画版「戦闘破壊学園ダンゲロス」を読んでましたので、その実力の高さは十分分かっていたんですが、いやーいいですね。
なんというか、着眼点がイイですね。
とくに、「つっちーとわたりちゃん(亘理英里ちゃん)という、ちっこくて平凡なキャラを主人公&パートナーにした」点が大きいと思います。
最近のジャンプ漫画って、アレじゃないですか。「友情・努力・勝利」と言われつつも、結局は主人公の才能が凄かったりするじゃないですか。
そういう意味では、八巻先輩と秋子先輩のほうが、最近のジャンプ漫画の主人公っぽいような気がします。
高校からダンス初めたってのに、短期間で5種目のダンス覚えて、初めての試合でも結構いいところまで行っちゃってますし、文化祭のダンスは完全にサマになってますし、才能が溢れまくってますし。
でも敢えて、メインキャラにつっちーとわたりちゃんをチョイスしたわけです。
おそらくこの漫画を初めて目にした読者は「競技ダンスってなんじゃらほい?」という人が大半だと思われますが、競技ダンス未経験のつっちーとわたりちゃんと、同じ視点で感情移入しやすいというのは有るでしょう。
それに、なんと言いますか、2人が少しづつ上達していくところが、暖かい目線で見ていられるんですね。
まるで親が我が子の成長を優しく見守るような…そんな感覚。
ダンゲロスで例えると、駒沢とあげはのリア充っぷりをニヤニヤしながら眺めてる感覚に近いですね(汗)
うん!わたりちゃん、ちっこかわいい(直球)
個人的には、競技ダンス部部長の土井垣さんも、いい味出しててイカします。
ムキムキボディかつ天然パーマのおネエ言葉キャラという、最初は「えーちょっとあからさま過ぎなんじゃね?」と思ってたんですが、何度も何度も読んでいくと、部長に不思議と愛着が沸いてきちゃうからあら不思議。
おネエキャラがお茶の間で根強い人気なのも、なんか分かる気がします。
そして、これも結構大事なことだと思うんですが、(今のところ)主要な登場人物にクズキャラが居ないってのも大きなポイントだと思うんです。
クズキャラは、作品の印象を暗く陥れる替わりに、そいつがやられる事によって、爽快感を生み出してるわけですが、そもそもクズキャラを出さなければ、最初から最後まで不快な思いをすることは無いのですからね!
競技ダンス部の先輩たちも、クセはあるけど根はいい人ばかりだし、ライバルキャラの御木くんもターニャも決して嫌味なキャラじゃない。これって結構大切なことだと思うんですよ。
…というわけで、つっちーとわたりちゃんがゆっくり成長していく様が、これからも楽しみですねー!
もうすぐ3巻も発売されますし、いやあ普通に楽しみです!