「月刊HERO'S」(毎月1日、全国のセブンイレブンとパチンコ屋さんで発売)で連載開始となった、井上紀良先生の「海傑エルマロ」。今月も書く事にします。
前回までのあらすじ
16世紀。「海賊王に俺はなる!」とかいう目標を持った大胆不敵で自由奔放な若きサムライ・カイリ(遼介顔)と露庵(ヤムチャ)は幼いころ、ニコラという名のピザ船乗りと仲良くなります。ところがニコラは持ってた牛の金貨を狙われ、織田信長の手先にブッ殺されちまいました。復讐に燃えるカイリとヤムチャは、ニコラの仇である織田信長をブッ殺すために本能寺へ向かいますが、本能寺の変によりお寺は炎上したあと。ところが隠し階段を見つけたので進んでみると、そこに居たのは…ゲゲーッ、織田信長!!
本能寺の変で死んだと思われていた織田信長は、実は生きていた!
というわけで、今月の前半部分は、カイリ達を適当にあしらいつつ、織田信長の独壇場と化すのですが、いやーこの信長がいちいちカッコ良いなあ!まさに「俺が女なら股を濡らすね」というレベル。
でもガキんちょ2人を踏んづけて得意げにドヤ顔してるシーンは、天下人としてはかなり大人気ないと思うんだ(′・ω・`)
こうして信長はカイリ達に「明にある金貨(現在はカイリが持ってる金貨)を俺の替わりに取って来たら、おまいらの相手してやんよ」と言い残すと、船に乗って大海へと出航しちゃうのでした。
なお、船を出すときに信長が「蘭!出航の準備をせい!」と言ってます。前回にも出てきたニコラの家を訪ねてたショタ顔の侍は、どうやら森蘭丸だったみたいですねー。
史実では森蘭丸も本能寺の変で死んでますので(享年18歳)、だったら信長と一緒に海に出しちゃおうZE!という事なのでしょう。
しかしまあこの森蘭丸なんですが。
「子供とは言え…禍根の芽は絶っておくのが上策でしょーに」
「殿がそう仰るんなら無理にとは言いませんけどねー…」
などとこのように、いちいち語尾を伸ばしてるせいなのか、なんかスゲー軽いヤツに見えちゃうぞwww
まあ、まだガキんちょだから言葉遣いがちゃんとしてないんでしょうね。仕方ないね(′・ω・`)
さて、そんな回想話にふけってるうちに、ついに喜望峰に到着したカイリたちご一行。早速上陸し辺りを調べてみると、ニコラが持ってた牛の金貨(現在は信長が所有)が、もともとはここ喜望峰に有ったものであること、そして聖杯を手に入れるために必要な4枚の金貨のうち、残り2枚がインドとヨーロッパにある事が分かります。
…っておいおい、よくよく思い出してみたら、カイリたちは一度インドのカルカッタに立ち寄って、ドレイク提督(鎧のおっちゃん)達とドンパチやらかしてたじゃないか!
えーまたインドに戻って、またあのおっちゃん達と戦うのかよーと思っていたら…「天竺の鷲 既に我が掌中に有り 天下布武」と書かれた板っ切れを発見。
どうやら信長さんが前もってインドにあった金貨を回収してくれてたみたいッスよ!
つまりこれでカイリたちは心置きなくヨーロッパにある金貨探しに専念できるってワケですね!ご丁寧に自分を恨んでるヤツ等の為にこんな書き置きを残しておいてくれるなんて、信長さんマジ優しいな!流石天下人やでえ…。自分涙いいすか?
しかし今回の信長さんがカッコ良過ぎて、序盤のおっさん萌えヒロインである王直さんの影が薄くなったんじゃね?という気がちょっぴりしたところで、次回へつづく。