(20111228)今月の海傑エルマロ 第4話「悪童、捜す」(「憑鬼の剣」の感想もあるよ!)

「月刊HERO'S」(毎月1日、全国のセブンイレブンとパチンコ屋さんで発売)で連載開始となった、井上紀良先生の「海傑エルマロ」。今月も書く事にします。

前回までのあらすじ


16世紀の長崎・平戸。大胆不敵で自由奔放な若きサムライ・カイリ(遼介顔)が「海賊王に俺はなる!」とか何とか言いながら、遊女達を引き連れて、お宝と船を求めて海賊船を襲撃。海賊の親玉・王直さん(の名を語るニセモノ)をぶった斬って勝利!その後王直さんと意気投合し、船に乗せてもらう事になったカイリは、王直さん達、ヴェロニカ姐さん、そしてこの漫画初の乳首券を発行したお初と共に、世界へ繰り出す!

というワケでいよいよ壮大な航海が始まりました。ここで、現在船に搭乗している主なみなさんを振り返ってみましょう。

●カイリ

この漫画の主人公。遼介顔。つかみどころのない性格と行動力で、大胆不敵ながらどこか大物感のある男。背中にはドクロの入れ墨あり。「海賊王に俺はなる!」という夢があるらしい。もしかしたらラッキーマン要素も入っているかもしれない。



●ヴェロニカ姐さん

長崎平戸の元遊女。麗美さん顔。スペイン人の血が入ってるらしく、故郷に帰るためにカイリに同行。ナイフの名手。常にガーターベルトと下着みたいな服装で街中をうろついていたりした。もしかしたら露出狂なのかもしれない。



●お初

長崎平戸の元遊女。カナヅチ。どうしてもカイリと一緒に旅がしたいと、無茶を承知で海に飛び込んで同行。この漫画初の乳首券を発行した。もしかしたらセックル要員になるかもしれない。



●王直さん

明ではちょっと名の知れた貿易商人兼海賊。処刑された先代王直の遺志を受け継ぎ、「海賊王に俺はなる!」という夢を達成しようとしている。カイリ達に船を襲撃され敗北するが、後に意気投合し、仲間に。若干ツンデレ気味なので、もしかしたら「夜王」の修さんみたいな補佐役になるかもしれない。



●店長

王直さんの部下の一人。どっかで見たことのあるようなツラをしている。もしかしたらコイツの子孫が歌舞伎町のホストクラブの店長になるかもしれない。

今回からは新展開!舞台を明に移して、なんだか新キャラもわんさか出てきましたよ。wktkしますね!



まっさきに目に飛び込んできたのが、この新キャラ。






なんかコイツ「北斗の拳」に出てきた「息をするのも面倒くせぇ〜」の人に似てるなあ。
そういえば「北斗の拳」の修羅の国も、なんか中国がモデルみたいだし、これは井上コピー機先生の心憎いファンサービスですね。わかります。
名前が出てこなかったから、とりあえずコイツは「ゲイラ様」とでも呼んどきますか。



というわけで、カイリたちは明の歓楽街へやって来たわけです。ここに何しに来たかと言うと、カイリいわく「知り合いを探しに来たYO!」とのこと。何でもそいつは女に目がないらしく…。


そういえばゲイラ様が上司に報告してるときに、女とセックルしてるっぽいヤツが描かれてましたが、やっぱりコイツなんですかね?
しかし初登場シーンがセックルとか、なんだかどっかのピザ次男を思い出しちゃいますね!今から昂ぶりが鎮まらんのだ!



さて、カイリ達が飲み屋かなんかでダベっていると、さっきのゲイラ様が乗り込んできます。なんでも今の明は海禁令が敷かれてて、異人(外国人)を厳しく取り締まっているそうな。当然ターゲットはカイリ達ってわけですね。



最初は「まあツテあるし俺と一緒に入れば大丈夫だYO!」と言ってた王直さんでしたが、ゲイラ様にはまったく通じず、見逃してもらう為に土下座を強要されちまうのでした。ちょww駄目じゃないっすか王直さんwww(´・ω・) カワイソス。


余談ですが、「どげせん」の読み過ぎなのか、人が土下座してるシーンが出てくると、ついつい笑みがこぼれてしまいます。







調子に乗ったゲイラ様は王直さんの頭を踏ん付けてボロクソ言いたい放題。王直さんは心の中ではハラワタ煮えくり返るほどブチ切れ状態なんですが、役人には逆らえません。


ところが、見かねたカイリがゲイラ様をブン殴って状況は一変。カイリ達は役人たちとバトルをするハメになりました。さあ、そうなると当然王直さんも…。

カイリ「そろそろ名乗ってやれよ」
王直「憶えておけ…俺が―――浄海王 王直だ!!}

敵の胸ぐら掴んでビシッと決めてる王直さんかっけー!


さっきまで土下座してたヤツとはとても思えないカッコ良さ!というか1話でコロコロ態度が変わり過ぎだよ王直さん!なんだか見てて微笑ましく見えてきました。


どうやらこの漫画のヒロインは、ヴェロニカ姐さんでも、お初でもなく、王直さんだったのか!


なるほど。ようやくこの漫画の楽しみ方がわかってきたぞ(w



というわけで、役人たちとバトっていたカイリ達でしたが、騒ぎを聞きつけて駆け付けた役人たちの手には、銃が!このままでは狙撃されてカイリ大ピーンチ!と思いきや、ここで何者かが逆に役人を狙撃し、カイリを助けてくれたのでした。やっぱりカイリも遼介みたいなラッキーマンなんですかね。


そしてカイリを助けてくれたこの人物こそ、カイリの知り合い「雑賀露庵」(さいが ロアン)。初登場シーンで女とセックルしてた色男です。






なんだか見た目は「夜王」の卓也そっくりですね。同じようなネックレスしてますし。何というかヤムチャ臭がパネェと言いますか。


でも中身は女に目がないようで、カイリを助ける直前まで女とセックルしてましたし…。「イケメン化した美彦様」みたいな感じなんですかね…って、なんだ。ただのリア充か。ばくはつしろー。



いずれにせよ、個性的なキャラが増えて来て、楽しみなメンツがそろってきました。あとは聖也さんみたいなイケメンライバルキャラが出てくれば、この漫画も安泰かなーと思ったところで、次回へつづく。





…ところで、井上先生ですが、「月刊HERO'S」の「海傑エルマロ」だけではなく「週刊漫画サンデー」でも連載をスタートした模様です。タイトルは「憑鬼の剣」。


「憑鬼の剣」は剣道日本一の警察官が、自宅の蔵で妖刀を見つけてしまったことから始まる剣劇。妖刀を握った主人公は、その力を振るいたい衝動を抑えられなくなってしまう。第1話では、主人公が刀を振ってしまったことから巻き起こる事件が描かれる。


「剣道日本一の警察官」ってフレーズを目にした瞬間、夜王の肉便器刑事・霧崎京一郎さんのスピンオフ漫画かと期待しちゃったのですが、残念ながらそういう漫画じゃありませんでした(′・ω・`)


しかし…内容は凄かった。海傑エルマロよりこっちの方がネタ要素が高そうな印象です。


主人公の鉄賢太郎(てつ けんだろう。あだ名:テッケン。慎太郎顔)は、剣道の試合をやった後はナニが「ビィーン!」として「今から昂ぶりが鎮まらんのだ!」状態になるようです。なんかこう書くと身もフタもないなあ。


でもって、特にセックルシーンが無駄に気合入りすぎでした。これはマンサンという誌面に合わせて、より劇画チックな、生々しい描写になってるって」感じです。



ネタ度は高そうなんですが、なにぶん展開がブッ飛び過ぎてて、正直漫画的に面白いんだか面白くないんだか良く分かりませんでした。もうちょっと読まないと何とも言えないかも…。


いずれにせよ、テッケンが最終回で、便器ヅラしたエリート警官と剣道の試合をやるという超展開キボン。