扉絵キャッチコピー
「舞台は、整った。男を、魅せる時。」
柱文
「夜、訪れたのは…?」
「コミックス4巻は7月19日(火)、最終巻は8月19日(金)発売予定です!!」
連載は2週間前に終わっちゃいましたが、その後まさかの特別編掲載。これは音楽ライブとかで良くある、アンコール演奏みたいなノリで楽しめばいいんでしょうかね。いずれにせよ、感謝(′・ω・`)
華族の名家・唐房家。父親・毅(こわし)の跡を継ぐべく、長男・新(新便器)、次男・美彦(ほっこり兄さん)、三男慎太郎との間で、壮絶な後継者争いが繰り広げられ、その結果ついに三男の慎太郎が、唐房家次期当主の座につくことが決定しました。しかしその代償として、新便器は寝たきりの体になり、ほっこり兄さんは警察にタイーホされて華族を追放され、そして慎太郎は盲目になってしまうのでした。まあ半分ぐらいは百合子のせいなんだけどな。
そして、新当主のお披露目会を明日に控えた夜、慎太郎は新便器の部屋を訪ねます。
便器兄さん、なんだかずいぶんワイルドに。
新便器は、新当主としてあいさつに臨む慎太郎を気遣ったりと、かつての野心は完全に消え失せ、もう完全に「いいお兄ちゃん」になってますな。とはいえ、たった一コマで髪の毛が劇的に伸びたりと、なんか相変わらずの超人ぶりは健在。
というか、髭剃ったり髪切ったりしてやれよ真智子たんwww
そんな中、すっかり精神的に逞しくなった慎太郎を前に、新便器は「自分を殺してくれ」と頼みます。自分で命を絶つことも出来ないのが何よりも辛い。ならばいっそ…。
慎太郎「お断りします
兄上、あなたを恨んでいる者たちはいまだたくさんおります
あなたは生き続けなくてはなりません
逃げることは許されません、いや…許しません」
新「ふん…新当主は厳しいな」
慎太郎「あなたの弟ですから」
おおー。なんだか心温まる美しい兄弟愛です。イイハナシダナー。慎太郎も新便器もカッコ良いぞ!
真智子たんも二人のやり取りを聞いてて思わず号泣してます。
でも、新便器の髭剃ったり髪切ったりはしてやれよ真智子たんwww
…そして、新当主のお披露目会当日。毅(こわし)はここで新当主である慎太郎を紹介するという最後の大仕事が残っていました。しかし、毅(こわし)の体調は最悪であり、普通に歩くこともままならない有様。普通に考えれば、とても人前に出られるような状態じゃありません。
しかし最後の気力を振り絞り、気迫のみで挨拶。見ていた連中は、毅(こわし)の堂々とした挨拶っぷりに「え?メチャクチャ元気そうじゃん!何で隠居すんの?」と思っちゃうほど。というか主人公より目立ちすぎだよパパン!
しかし挨拶を終えて人前から姿が見えなくなった瞬間、毅(こわし)はひざを突いてそのまま吐血!!第1話のタエさんのときと同様、吐血の仕方が豪快すぎます。まあホラーチックではないけれど。
しかし毅(こわし)は、突然の事態に、会を中止しなきゃとパニくるホモ真壁を静止すると…。
毅(こわし)「慎太郎!今、何をすべきか分かっておろうな?
私の息子なら!唐房の当主なら!」
なんだかいちいちカッコ良いぞパパン!!でも目立ちすぎて主人公涙目。
慎太郎は、毅(こわし)の遺志を受け継いで、堂々と新当主としての挨拶を果たすのでした。
ところで慎太郎の付き添いをしている百合子。顔の傷が全然大した事無いって点は、いまさら突っ込むのも野暮ですんでやめときますが、背中の火傷がきれいさっぱり治ってるのはどういう事なんだぜ?
以前ジャガーノート百合子が、慎太郎に背中を拭いてもらってたときは、ものすごい火傷の跡が背中びっしり広がってたのに…。
背中の火傷治るの早すぎだwww
まあ漫画の世界では、骨折が一日で完治する土木作業員のおっさんとかが平気で出てきますから、漫画的には不思議じゃないのかもしれませんが、それだったらそれで、百合子の火傷のために盲目になった慎太郎が、ますます持って不憫すぎる…。
こうして唐房家新当主として、幸先の良いスタートを切る事の出来た慎太郎。ところが新当主のお披露目会の翌日、東京では関東大震災が発生。
もし連載が続いていたら、新当主となった慎太郎が、果たしてこの困難をどう乗り越えるのかー?って展開がじっくり描写されていたのかなあと想像すると、つくづく打ち切りが悔やまれますなあ。
しかし今の唐房家は、盲目の慎太郎に、寝たきりの新便器、死にかけの毅(こわし)と、地震が来たらヤバそうなステータス持ちの連中ばっかりなんですが、その辺は大丈夫だったのだろうか…。まあ最終回読んだ限りじゃ、慎太郎は普通に生き延びてるから大丈夫なのでしょうが、残りの二人が心配だ(′・ω・`)
…そして時代は流れて、2011年。「東日本大震災」発生から一週間が経過したある日。テレビで震災の惨状を見ていた子どもたちが、これから日本はどうなっちゃうんだろうと不安がっていると、一人の老人が子供たちに語りかけます。「私は何度も見てきた、日本人の強さを。今回も立ち上がるさ、前よりも強く」…と。
唐房慎太郎(109歳)。
ちょwwwまだ生きてたのかwww
なんかもう見た目が完全に仙人のような風貌になって、貫禄が物凄い事になってます。慎太郎sugeeeee!!
このラストの締め方は、思わずグッと来るものがありますね。うん。良い終わり方だと思います。ビックリしたけど。
そういえば、慎太郎が挨拶してたシーンで、貴島子爵とか清音(ババア)の姿がありました。彼らも元気なようで何よりですね。
ババアなんて、にっくき妾腹の子が次期当主になるわ、可愛い息子は寝たきり&前科持ちになるという、考えうる限り最悪に近いケースになったわけですし、こりゃババアがショック死してたんじゃないかと思ってたんですが、ちゃっかり唐房邸に居座り続けてるみたいですね。
以前ババアは、慎太郎が当主になったら「出てってやる!こんな屋敷出てってやる!」とか言ってたような気がしましたが、まあこの辺は慎太郎の優しさなのかな。
個人的には関男爵とか、虎爺あたりにも出て来てほしかったですけどねえ。虎爺の意味深な笑みの真意は、永久に闇の中へ(汗)
まあ何はともあれ、これで約一年間に渡った“大正ゴシックサーガ”「華と修羅」は無事に終焉を迎えた訳ですね。いやあ、感慨深いなあ…。
井上先生・谷本先生、一年間連載お疲れ様でした!ありがとおおおお!!
そして、この感想を毎週ご覧になって下さった皆様にも「ありがとおおおお!!」と感謝の言葉を述べたところで、この感想の終わりとさせていただきます。
………あれ?誰か一人忘れているような。
ああ、そういえばいましたね。こんなピザ。
特別編で登場しないどころか、全く触れられてなかったから、すっかり忘れてたよ!
というか、鶴瓶師匠を日本刀で「きょえええええ!!」と斬りつけてから、全く音沙汰が無いんですが!
まあ出てこないなら出てこないで、「ほっこり兄さん特別編でもスルーされてて盛大に吹いた」などと、どう転んでも笑いに繋がっちゃうのが、このピザ二男の恐ろしい所なんですが。
しかしそんな全国ウン万人のほっこり兄さんファンの皆様。ご安心下さい。ほっこり兄さんはちゃんと活躍しています。今度発売される、「華と修羅」4巻の表紙で…。
表紙を飾れて良かったね、ほっこり兄さん!!
しかし1巻から3巻で表紙を飾っていた、慎太郎や新便器、百合子なんかだと、バックにも綺麗な花が咲き乱れていたのに、ほっこり兄さんの表紙だと、バックの花まで毒々しく見えるんですがwww
しかしこの表紙じゃ、一見さんは買いづらいだろうなあ…。