(20110211)今週の「華と修羅」 第三十二話 対決

扉絵キャッチコピー
「父と子ら。一片の温もりも無き家族。」

柱文
「唐房家に戻った慎太郎だが…」
「全てを懸けた三兄弟の戦いが…ここに開幕!」

桜会の会場で、半年振りに唐房家に戻ってきた慎太郎。大衆の目の前で、いきなり美彦(ほっこり兄さん)の、日本に数台しか無いロールスロイスを池に沈めたりと、半年前には無かった図太さ・逞しさを披露します。



「後継者の大本命が戻らなくては、父上も面白くないでしょう?」などと、毅(こわし)の前で大胆不敵な挨拶を済ませた慎太郎に、新(新便器)が「(剣術勝負でも)やらないか?」と誘ってきたので、慎太郎はホイホイと承諾。


表向きは「慎太郎は知名度低いんだから、ここで戦えばいい紹介になるYO!」などと口にしている新便器。傍から見ると弟にアピールする機会を与えてあげるなんていい兄貴なんだ!とか思われそうですが、大衆の面前で慎太郎をフルボッコにして、自分こそが後継者に相応しいのだと下々の者に見せ付ける…コレが新便器の真の狙いなのです。なんと狡猾な。


なおこの時、「こらこら俺様は蚊帳の外かっていうか、その前に誰か俺を助けろYO!」と、憤怒の表情で池から上がってくるほっこり兄さんも、剣術勝負に加わろうとしますが、あっさりと喬子に止められてしまいました。

喬子(あなたが出ても恥をかくだけ、余計な失点は避けていただきますよ…)


まあ先週の時点で、十二分に生き恥晒しまくったけどなwwww



こうしてほっこり兄さんが不満そうに見守る中、新便器と慎太郎の剣術対決が行われる事になりました。
おお、ついに新便器の剣術シーンがきましたよ!!「夜王」に登場した肉便器刑事・霧崎京一郎の名シーン「面え〜〜〜ん!!」の再来か!?オラワクワクしてきたぞ!!






すると慎太郎は、勝負の前にスーツとワイシャツを脱ぎ、上半身裸になります。背中には半年前の火災で負傷した火傷の跡がはっきりと残っています。ギャラリー騒然。


そしてたまたま会場に居合わせていた、こないだ慎太郎を「バナナ!バナナ!この貧民がああ!!」とブン殴ってたオッサンも、見覚えのある慎太郎の火傷を目の当たりにして、こないだの浮浪者が貧民どころか唐房家のご子息だと分かってビックリ仰天するのでした。





しかし、新便器は背広脱いだだけなのに、なんでお前は上半身ハダカになるんだよ慎太郎?って疑問も沸きますが、これは井上先生による腐女子層へのファンサービスなのでしょう。たぶん。
まあ需要があるかはさて置いて(′・ω・`)



剣道場のオッサンの号令で、ついに試合開始。といっても、新便器だけが一方的に攻めて、慎太郎は攻撃を受け止めるばかりで守りに入っているのですが。そんな中新便器は心の中で…。

(私は貴様の能力を認めていた!
貴様と争うのを私は待っていたのかもしれん!)


唐突にデレ始めたwwww


最近ほっこり兄さんや慎太郎と、弟達に出番を奪われっぱなしだから、ここらでツンデレ属性でも付けて、ファン層拡大を狙っているのでしょうか。さすが新便器兄さん。あざといですなあ。



そんな中、新便器の一撃で、木刀を床に落としてしまう慎太郎。剣道場のオッサンは「そこまで!」と試合を止めようとしますが、ギラっと目を輝かせると、上段の構えから、丸腰の慎太郎に対して、トドメを指そうとする新便器。
このまま「面え〜〜〜ん!!」が炸裂してしまうのか!?












おおお、なんかカッコいい!!


勝負のどさくさに紛れて、新便器が慎太郎にとどめを指してくること、そしてとどめを指す時に振りが大きくなること。慎太郎はこれらを全て見抜いていたのです。なんと言うしたたかさ。


それにしても「それまでえええ!!!」と試合を止める毅(こわし)のツラが濃すぎて、いちいち吹きそうになってしまいます。



その夜。新便器・ほっこり兄さん・慎太郎の3人は、評議員たちから次期当主の選考についての説明を受けます。ハゲ真壁・寅爺堺雅人鶴瓶師匠・そして現在病床中の「九鬼」(くき)の5人が、それぞれ認めた者に推薦状を書き、一番多く推薦状をゲットした奴が次期当主というもの(同点の場合は決選投票を実施)。


そんな中、新便器とほっこり兄さんは、早くも腹の探り合いをしています。表面上は「世継ぎは長男新兄で決まりっスよ〜」「お互い切磋琢磨して高めあおうZE!」などと、心にも無い事を口走っていますが…。

新(私に勝てるとでも?ならば、生きるのが辛くなるほどの恥辱を与えてやろう!)
美彦(ふふ…良いのですか兄上、私が本気になっても!)

ほ…本気…だと…?


つまりこれは「今までのは全て準備運動、来週からは俺様の本気のGAGで貴様等の腹筋を崩壊させてやる」というほっこり兄さんから読者への殺人予告ですね。


まあそれに、ほっこり兄さんが、血統的には最も両親の血を受け継いでいるのは紛れもない事実なワケですし。来週からいきなりほっこり兄さんの髪が逆立ち、黄金色のオーラを身に纏った「スーパーほっこり人」に変身しても、もう驚きませんよ。ええ、驚きませんとも。



なお、見事次期当主になったヤツには、毅(こわし)から家宝が与えられるYO!と寅爺が発表します。それがこの刀。





なんでもこいつは天皇陛下から貰った元帥刀で、コレを持つ者は爵位だけでなく、唐房家の莫大な財産や政財界への大きな発言力、日本国民全てからの尊敬を受けられる…などなど、色んなものが手に入る、まさに当主の象徴と言うべきシロモノ。
めんどくさいので、以下このblogでは「からふさのつるぎ」(笑)と表記させていただきます。

新「ふふ…あれこそが私が望む力の象徴…」
美彦「そうだ、あれを手に入れれば、女たちの私を見る目は雌のそれ!」





よだれ垂れ流すなwwww



センターという美味しい位置で、的確に笑いを入れて来るほっこり兄さん。

流石プロの犯行ですね。お笑いの。



こうして、「からふさのつるぎ」(笑)を巡って、3兄弟による血で血を洗う後継者争いが、さらに熱を帯びる事になったよ!というところで、つづく。


しかし、今週は全体的にはまともで熱い展開のはずなのに、ほっこり兄さんのせいで7割ぐらいギャグ漫画へと変貌してしまいました。まったくもって、恐ろしいお人やで…。