(20110121)今週の「華と修羅」 第二十九話 「半年後」

扉絵キャッチコピー
衝撃の第二部開始!!
「ここは浮き世と離れし極楽か、修羅の争う魔界の口か…」

柱文
「百合子が失われたあの火事から時は流れ…大正は動乱の時代を迎える!!」
「気付いた者が他にも…!」

今週から新展開です。というか第二部だそうです。


舞台は半年後。世間じゃ不景気で平民どもが生活に貧窮してもがき苦しんでいるそうですが、華族の唐房家にゃ関係のない事でござんす…ってことで、この日も桜会(かんおうかいなる、盛大なパーティーを催す模様です。


久し振りに登場の清音(ババア)と、新聞記者との会話で色んな事がわかってきます。

(1) 百合子の焼死確定。


(2) 真智子たんがその後どうなったのかは不明。


(3) 立花邸(こないだ燃えた屋敷)の火事騒ぎは、早くもみんなから忘れ去られているらしい(一部では慎太郎が放火の犯人だといううわさも…)。


(4) 慎太郎は半年間どこかに姿をくらませているらしく、清音も把握していないっぽい。


(5) 毅(こわし)は半年間、公の場に出てきていないらしい。


あと、新(新便器)が剣道場のオッサンと合気道をやってるシーンがあり、相変わらずの戦闘力を披露。唐房家の後継ぎは俺だと言わんばかりに鼻高々しています。

新「武道とはつまるところ心の研鑽ですからね
華族は皇族の藩屏、己を厳しく律し、磨く努力を怠ってはなりません」


新便器が一生懸命アピールしていますが、それを聞いてる新聞記者は「うそくせー。なーんかうそくせー」などと、1ミクロンも信じてなくって吹いた。どんだけ人望が無いんだよお前はwwww



さて、唐房家のパーティがあるってことで、市場では唐房家の人間が、バナナとか色んなものを買いあさって、唐房家に届けようとせわしなく動いています。
いつぞや登場し、慎太郎と拳と拳で語り合った、毛むくじゃらの班長も、今回は唐房家の人間には逆らえず、へーこらしています。そしてその中心にいるのが…









ちょwwwwお前かよwwwww


率いているのは、美彦(ほっこり兄さん)のお気に入り女中・喬子!!
今回の第2部ではこいつがキーマンになるんでしょうか。まさかの喬子再登場に、いろんな意味でwktkしてしまいます。



さて、荷車で大量のバナナが運ばれているのですが、そのうちの1個が落っこちたので、荷車を押しているオッサンに落ちましたよーと渡してあげようと声をかける、班長の息子・勇(いさむ)。


ところが、なぜかオッサンからは「あっ!お前バナナパクろうとしただろ(゚Д゚)ゴルァ!」と、変な言いがかりを付けられて、勇大ピーンチ!!あわてて父親の班長が平謝りしますが、揉め事は収まりそうにありません。


するとそこへ、突如ひとりの浮浪者が現れます。髪もヒゲも伸び放題で、おまけに背中にはなぜか酷い火傷の跡が。
いかにもホ−ムレスって感じの男ですが…なんとコイツ、勇が持ってたバナナを取り上げると、いきなりバナナをムシャムシャと食いだしたから、さあ大変!!

浮浪者「バナナねえ…値ほど美味いと思えないがなあ」


「このバナナは出来損ないだ。食べられないよ」イチャモンを付ける山岡士郎か、お前はwwww


これだけでは飽き足らず、さらには勇に「食べるか?」とバナナを勧めたりとやりたい放題。
オイオイ、そんな事をしたら…。























ですよねーっ。


オッサン「いいわけねえだろう!
バナナ!バナナ!この貧民がああ!」


しかし、何でこのオッサンが「バナナ!バナナ!」と連呼しているのか、イマイチ分かりません。

当時のバナナは高級品で庶民がおいそれと口に出来ないんだと言う事を強調したかったのでしょうか。でもそれにしたって、「アモロ!アモロ!」みたいなノリで連呼すんなよwwww



というわけで、案の定フルボッコにされちまう浮浪者。しかしコイツがフルボッコにされてオッサンの気がすんだのか、班長と勇は、おとがめ無し。結果的に浮浪者が班長達のピンチを救った形になりました。



…オッサン達が去った後、班長はフルボッコにされた浮浪者に向けて、こう言い放つのでした。


班長「まったく…名乗れば殴られはしなかったろうに
まあ、お前は連中とは違うか、唐房の名を安く使う奴じゃあない

やはり!慎太郎!唐房慎太郎か!!」


なんと、フルボッコにされてた浮浪者の正体は、我等が主人公・慎太郎でした!!…って、なんだかサラリーマン金太郎」みたいな登場の仕方だなあ、これって。


しかし、井上先生の主人公キャラは、ひげ伸ばし放題のルンペンキャラになるパターンが多いなあ。確か「夜王」の遼介も、ヒロインが死んだら引きこもってヒゲめっちゃ伸びてたし。


そして、ヒゲもじゃ姿に豹変した姿を見て、一発で慎太郎と見抜くあたり、どうやら慎太郎と班長は、強い絆で結ばれた、「朋友」(マブダチ)状態になっているものと思われます。「男たちの好日」で言うところの、玲睦と黒須みたいな間柄ですね。この例えで分かってくれる人が何人いるか怪しいけれど(w


やっぱり、拳で語り合って友情が芽生えたってヤツですかね。まあ、ほとんど一方的に慎太郎がボコられてたんですが(w



そして、最後に慎太郎が帰って来た事を、「家政婦は見た」の市原悦子ばりに覗いてた喬子が知ったところで、次週へつづく。



…って、おいおい!!新シリーズに突入したら、またしてもほっこり兄さんが完全に忘れ去られているじゃないか!
新シリーズでも扱いが悪くって(´・ω・) カワイソス。