(20101029)今週の「華と修羅」 第十九話 「意地」

扉絵キャッチコピー
「地で貪られる者。天へ祈る者。」

柱文
「慎太郎の働く市場に突如百合子が現れ…?」
「慎太郎の意地が伝わる…!!」

街で肉体労働に汗を流す慎太郎。しかし慎太郎が華族だとバレてからと言うもの、仲間の労働者からの風当たりはますます冷たくなる一方。今日も労働者仲間とぶつかって、運んでたタマネギを落としちゃったので、仕方なく落としたタマネギを拾い集めていると、そこへ「さあ、早く拾い集めましょう!」と、ここでまさかの百合子登場!!


…って、オイオイちょっと待て。誰もいない所でコッソリ現れるのならともかく、他の労働者がみんな見てる前で、堂々と登場しちゃったら、みんな嫉妬して、慎太郎に対する風当たりが、ますます強くなっちゃうのでは、と思っていたら、案の定…。

「慎太郎の知り合いか…となると華族のお嬢様…」
「何だ、あの場違いな女は…くそお、まるで天女のような美しさ…」
「慎太郎の野郎…他に可愛い女中もいるくせによお…」


あーあ。案の定、みんなからメチャクチャ反感買っちゃってるよ!まったく、KY過ぎにも程があるぜ百合子…。
なお、労働者の中に、一人だけ

「いい匂いがしたぞ…甘い甘い匂いが!」


明らかに匂いフェチの変態が紛れ込んでるようですが、そこは気にしてはいけません。



KY過ぎる百合子の出現により、それまで労働者たちが内に溜め込んでいた、華族の慎太郎に対する怒りがついに爆発!
慎太郎はもちろんの事、いっしょにいる百合子、さらには父親の毅、実母のタエさんの事までも、いっせいにボロクソに罵倒されます。
さらには、誰かが投げつけられた重箱弁当が、慎太郎の顔面に直撃!!…って







ドサクサまぎれに何してんの真智子たん・゚・(ノД‘)・゚・


この真智子たんの弁当投げ、最初は、罵倒してる労働者達、あるいは慎太郎の後ろにいた百合子めがけて投げた弁当が、慎太郎に誤爆したのかな?…とも考えましたが、最初に現れた時に「百合子お嬢様がこのような所まで…慎様わたくしはもう用無しですか!」とか言ってますので、どうやらガチで慎太郎に向けて弁当をぶつけたっぽいです。

しかしこんな豪華な弁当投げつけちゃったら、一発で真智子たんの仕業だというのがバレバレだと思うんですが、良いのかそれは(′・ω・`)



というわけで、いくら優しい慎太郎も、自分の事ならともかく、百合子や親の事までバカにされては黙っちゃいられません。ついに慎太郎も口を開きます。

「ああ、私は…私は華族、裕福に育った!
家は資産家、何でも揃っている!
皆さんとずれているところも多いでしょう!
そう、私はここで働き、その賃金の額に落ち込んだ!
長屋の狭さ不便さにいまだ慣れていない!」


どう見てもただの逆ギレです。本当にありがとうございました。

なんだか慎太郎が、新しいラジコンを嬉しそうに自慢してるスネ夫とダブって見えてしまいます。そしてさらに…。

「食堂のとんかつの肉は薄すぎる、あれでは味などするものか!」


ちょwwwwそれは言っちゃらめえええ!!!!


これじゃ、ハンバーガーショップでハンバーガーを食いに行った海原雄山が、客や店員のいる前で「こんなものは食い物とは言わん!」とブチ切れてるようなモンです。


確かにいつも良い物食ってる慎太郎からしたらそう思うでしょうが、食堂のおじちゃんおばちゃんは丹念込めてとんかつを作ってるんだぞ!


案の定、労働者達は「ざけんな(゚Д゚)ゴルァ!」「とんかつはご馳走なんだYO!」と、ますます怒りを買ってしまうのでした。
まあ、コレは本気で怒って良いと思います。この部分だけは明らかに慎太郎が悪いwww



そんな慎太郎に「退け」と通告する、巨体のヒゲもじゃ班長。しかし慎太郎も「母まで愚弄されて男子が退けますか?」と、こっちもタエさんの写真の入ったロケットを出して、一歩も退く気はありません。


怒りが頂点に達したヒゲもじゃ班長が、タエさんの写真が入ったロケットを足でガシガシ踏み潰したことから、バトル勃発!!怒りが頂点に達した慎太郎は「らあああ!!!」と叫んで、班長のボディに右ストレート一閃!!


しかし悲しいかな、全く効いてません。逆に班長から容赦なくパンチの洗礼を浴び、慎太郎はフルボッコにされてしまいます。

「痛くありません!!心の傷に比べれば!!
ああ、全く痛くありません!まだです!まだまだああ!!」


しかし慎太郎の心はまったく折れません。逆に慎太郎の気迫に押されて班長が根負けしそうになるほど。結局最後まで心が折れることなく、慎太郎は班長にもたれかかるように気絶してしまうのでした。



その後…倉庫の片隅で気絶し、百合子に膝枕をしてもらっている慎太郎の、最後まで班長に立ち向かったその根性を認め、労働者達はリンゴを置いていきます。
そしてさっきまで慎太郎をボコっていた班長も、お前には負けたよと言わんばかりのしょぼくれた表情で、リンゴをどさっと大漁に置いていくのでした。


…って、全員リンゴかい!!別に慎太郎は「DEATH NOTE」のリュークのように、リンゴが大好物とか、そう言う設定じゃないハズなのに(′・ω・`) なんでなんだぜ?



しかし、いいなー、こういう熱い展開、嫌いじゃないです。「男たちの好日」で主人公の牧玲睦が、巨体を誇るダム現場作業員の黒須に立ち向かっていくシーンを彷彿とさせます。


そして拳と拳で語り合った(ほとんど班長が一方的にボコっていましたが)、慎太郎と、この班長との間にも朋友フラグ成立ですね。わかります。
こないだの薬屋のオヤジ・響作に続き、また一人強力な味方を手に入れたってわけです。

回復のエキスパートの響作に、肉弾戦なら俺に任せろな脳筋班長…あとはどっかで魔法使いでも仲間にすれば、まさに理想的な4人パーティ成立ですね…って、何の漫画だwwww



そして、膝枕イベントを経て、いつの間にか、なぜか百合子との距離も縮まり、終わってみれば随分大成功!な感じの慎太郎ですが…そんなふたりを寂しげな表情で遠くから観察している真智子たんが、なんかやらかしてしまいそうな予感。

今週の時点で、弁当を慎太郎にブン投げていましたから…そのうち包丁で慎太郎か百合子のどっちかを刺しちゃうんじゃ…(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル。


ああ、先週真智子たんとセックルしておけば、惨劇を回避できたかもしれないのに…。なんて事になったらどうしよう。つづく。