扉絵キャッチコピー
踏まれようと、泥を啜ろうと――真白き花は、強く咲く。
柱文
「伽の相手に汗拭き。女中を傲慢に扱う美彦だが…」
「覚悟は揺ぎ無く…!」
さあ今週からは新展開。唐房家を飛び出した慎太郎に、いったいどんな運命が待ち受けているのやら…。
わくわくしながらページをめくったら…。
昴ぶりを鎮めていらっしゃる!!
しょっぱなからコレとは、なんという破壊力。コレはあまりにも反則すぎます。
井上先生は本気で読者を殺しにかかっているようです。恐ろしいお人やで…。
こうして女中相手に昴ぶりを鎮めた美彦(若乃花)は、屋敷に百合子がやってきたことに気付いたので、そそくさと着替えて下に降りていきます。
百合子はいまだに慎太郎にホの字で、手紙をよこしても返事は来ない、電話も取り次いでもらえないので、それならば直接!と乗り込んできたわけですが、若乃花からは「慎太郎は女中を連れて家を出てったYO!」と言われちまいます。さらに…。
「このような醜聞をお嬢様のお耳に入れるのは私も心苦しいのですが
慎太郎の女中好きは当家の問題となっておりました
抱いては捨てるの繰り返しで…」
などと、ある事無い事吹き込んでいやがります。
オイオイ、女中好きはお前じゃねえのかYO!と読者としては突っ込みたくなりますが
「美彦様、何故にそのような嘘を仰るのです」
ちょwww即効見抜かれてるwwww
なんだかコレだと若乃花がアホの子みたいですな。カワイソス(′・ω・`)。
「わ…私は嘘など申しておりません!苦情を訴えた女中は多い
そうだろう喬子(きょうこ)、貴様が慎太郎から受けた恥辱
百合子お嬢様に教えてやれい!」
そして現れた女中・喬子ですが…。
こ、こいつは最初のページで若乃花とセックルしてた女中じゃないか!
この時点で若乃花の自作自演であることは明白なのですが、この喬子が
「どうか美彦様、わたくしの口からは…思い出すのも辛くて…」
などと、(((( ;゜Д゜)))ガクブルしてる様子が、さらに笑いを誘います。
一体コイツは若乃花から、どんな変態プレイを受けているのかと想像すると、こっちも昴ぶりが鎮まらんのだ!
そういえば第1話での「今から昴ぶりが鎮まらんのだ!」シーンを見比べてみると、どうやら喬子と、第1話でプレイしてた女中とは同一人物のようです。
とりあえず、若乃花がおっぱい星人である事だけは理解できました。
顔なんて二の次、おっぱいさえあれば良かったんや!!ってやつですね。なんというおっぱい紳士。
とはいえ、顔があまりにもオバちゃん臭すぎる…。もうちょっとマシなヤツはいなかったのかよと言いたくもなります。それとも単に熟女好きなだけ?
この漫画の最終回で、若乃花が喬子に「お前さえよければ、俺の生涯の昴ぶりを鎮めてやってもいいぞ…いや、鎮めろ!」とかプロポーズしたらどうしようwwww
こうして次兄・若乃花にも、微妙に結婚フラグが成立した一方で、末弟の慎太郎は、長屋に住まいを借り、夜は独学で華族の勉強、昼間は平民に混じって肉体労働をして、汗を流していたのでした。
お昼休み、仕事仲間みんなで食事を取りながら、華族のお嬢様が載ってる雑誌を眺めつつ「間宮家の聡子様いいよね(;´Д`)ハァハァ」とか「遥子様は漏れの嫁」なーんて平民どもが叶うはずの無い他愛も無い話をしていると…。
「慎さんごめんなさい、遅くなりましたあ!」
慎太郎の下へ、お弁当を携えて走ってくる、女中・真智子の姿が…!!
職場仲間からは「早くケコーンしちまえよ」と言われちゃうほど、傍目からはラブラブな恋人同士に見えちゃうのでした。
なるほど。若乃花が言ってた「慎太郎は女中と逃げた」発言は、まんざらウソでも無かったってことなのね。しっかりとフラグをキープしたままストーリーを進めるあたり、谷本先生の構成力には好感が持てます。
伏線投げっぱなしだった某ホスト漫画の原作者とはえらい違いです。
真智子は屋敷の仕事の合間を抜け出して、慎太郎に長屋を手配したり、仕事を手引きしたり、お弁当を作ってあげたりと、身の回りのお世話をしていました。
それは、使用人みんなが慎太郎の身を案じて、陰で支えてるっていう建前もありますが、真智子自身が慎太郎とずっと一緒にいたいという気持ちも有るようです。
なんか、主人公が何もしなくても、しち面倒くさい事は周りが勝手に解決してくれるってのは、夜王の遼介チックな所がありますなあ(w
しっかし女中とは言え、こんなに慎太郎に尽くしてくれるのですから、真智子たん超ええ娘やないか(;´Д`)ハァハァって萌えてしまいそうになりますが、よくよく考えたら、この真智子たん、新(新便器)の命令で動いてるところも有るんでしたっけ。「奴の男根、そして心も締め付けい!」とか言われて。
そんな真智子たんですが、「これを百合子お嬢様に渡してくれ」と、慎太郎から一通の手紙を渡されます。
口では「お任せください」と了承するものの、真智子たんの表情は暗い顔。
あーコレは絶対百合子の手には渡らないんだろうなあ。何が書いてあるんだか知りませんが。
そんなこととは露知らず、慎太郎はある薬屋を訪れます。店主はいかにも怪しさ大爆発なメガネのおっちゃん。
「いらっしゃい、この辺じゃ見ない顔だね
どこが悪いの?お腹?頭?」
「頭が悪いの?」とか客に聞くなwww
まったくもって失礼極まりないオヤジですが、それはともかく慎太郎は、一枚の写真を取り出し、オヤジに尋ねます。
「実は…ここに附子(トリカブト)があると聞いて参ったのです
この写真の中にあなたから附子を買ったことがある者がいたかどうか、教えていただきたい」
ああなるほど。毅に毒を盛った真犯人は、コイツからトリカブトを手に入れてたってワケですね。
薬屋のオヤジは「ふざけんな(゚Д゚)ゴルァ!そんな個人情報教えられっかよ」と、慎太郎の首筋にナイフを突きつけて脅しますが、慎太郎は全く動じず、逆に気迫でオヤジを圧倒するのでした。
なんだか慎太郎は、兄貴である新便器や若乃花と比べると、あんまり暴力を振るいませんねえ。唯一の暴力は、第1話でタエさんを人質に取ったニート教師を、ツボでブン殴ったぐらいですかね。
コレが「夜王」の主人公、的場遼介だったら、刃物を突きつけられそうになった時点で「ウオオオーッ!」とオヤジをブン殴ってるに違いない。
でもって、真犯人は誰なのか?まあ多分新便器か清音(ババア)のどっちかだと思いますが、個人的には真犯人が唐房家一族の誰でも無いヤツで、真相を知った新便器・若乃花・慎太郎の三人が、兄弟仲よく「オラアッ!」「クスがあっ!」「ウオオオーッ!!」してくれたらネ申展開確定(w