[バレンタイン心中」その5 「こいつは人の皮をかぶった悪魔だ!!」


おやじを爆死させられ、さらに住んでた家まで地上げ屋に追い出されたりと、なんだか散々な目にあった綾。幸いにもパパンの遺体はおっさんが預かっててくれたので、2人はパパンの遺体を埋葬し、お墓の前で冥福を祈ります。


「おれたちは何の為に生きているんだ…
コキ使われるだけ使われて、一生搾取された結果がこのザマだ…
綾、おれたちの人生はこれでいいのか?
一生あいつらに支配され続けるだけでいいのか?
人間は平等のハズだ…


熱く語っているおっさんですが、綾のおっさんを見る目は冷ややか。


「おっさんは何もしてねーじゃねーか!!
えらそーなことばっか言いいやがって、なのに、肝心な時に逃げ腰でっ」


まあ、確かにこのおっさん、綾の家に地上げ屋が乗り込んできた時も、おどおどしてただけで何もして無かったですからね。まったく、実に使えねー!!


ちなみに、おっさんがやたらと岡パパンを恨んでいるのには、大きな理由があったりするのですが…それは後ほど。



さてさて、せっかくドブ川から綾を助けてあげたのに。目が覚めたらいきなり「おやじが現場で爆死した」などと衝撃的な事を言われたあげく、そのままレイープされかけたりと、なんだか散々な目にあった春菜。


結局そのまま眠ってしまったようで「昨夜のことは悪い夢…」と、気を取り直して今日も仕事場である食堂へ向かいます。
ところが…あれだけ優しかったおばさんもおじさんも「何しに来たんだ(゚Д゚)ゴルァ!」と、春菜にものすごいガンを飛ばしています。そして…。


「あんた…岡の娘なんだってな!?」


実はこの食堂、前日に岡パパンの手先である地上げ屋に店をメチャクチャにされていて、おばさんは「岡のヤツをボッコボコにしてやんよ」などと、激しい恨み口を叩いていました。
そんなところに(たぶん)冴子の仕業だと思いますが


「お前のとこの店でバイトしてる女、アレ、岡の娘だよーん」


といった旨の手紙と写真を送り付けられたもんだから、二人は完全にブチ切れ状態になった…というワケです。


「おれらをバカにしてんのかっ!
どうせおれらが苦しんでるのを見て、心の中であざ笑ってんだろ?
出てけ疫病神!!二度と来るな!!」


こうして春菜はいきなりバイトをクビにされ、店から追い出されてしまいました。ご丁寧におばちゃんからは塩まで撒かれちゃう始末。
…って、なんだか妙なところで芸が細かいぞ、このマンガ(w



その後、春菜は新しいバイト先を探すのですが、断られてばっかりでなかなか見つかりません。かといって水商売の仕事をやる勇気も度胸もなく…気がついたら残金はわずか500円に。


どうしたもんかと途方に暮れていると、車に乗った冴子が登場。「まともな姿で尚樹の前に出すもんですか!!」と、金で雇った綾の知人の男達を春菜に襲わせて、またまたレイープのピンチ!!


ここはすんでのところで綾が助けに入り、さらに騒ぎを聞きつけた警察がやって来たおかげで、なんとか事無きを得ます。
しかし警察は春菜の事を捜索してる事が判明したので、サツに見つかったら連れ戻される!!って事で、綾と春菜は逃げるように身を隠しつつ春菜のアパートへ。


「おれは…お前の親父の事を憎んでいる
殺したいくらい憎んでいるっ
ほんと言うとお前なんてメチャクチャにしてやりたい!!」


とは言うものの、心の葛藤につかれたのか、ついに「お前が好きだ」と春菜に告っちゃう綾。しかしそんないい雰囲気な所に、今度はおっさんが乱入。
そして、綾が春菜といっしょにいると知って、おっさんはブチ切れ状態になります。
ちょwwwおっさん空気読めww


「岡の娘なんかにうつつを抜かしやがって!!
いっ…いいか綾っ

こいつは悪魔だ!!人間の皮をかぶった悪魔なんだ!!」


ちなみにこの時点で、おっさんと春菜は初対面。
初対面の相手に、ここまでボロクソに言われる春菜っていったい(w


しかし初対面のはずなのに、何故おっさんは春菜が岡パパンの娘だと分かったのか?
家の表札も「川部」(春菜の母親の旧姓)だし、(春菜の)顔も知らないと以前綾に言っていたらしいのに…。
 その事を綾に指摘されると、おっさんは綾の胸ぐらを掴み…。


「なんだと!?俺の言ってる事が間違ってるって言うのかっ!!
俺は何も間違ったことはしていない!!俺はまっとうに生きているんだっ!!」


うわあ…完全に逆ギレだ…。おっさん、カッコわりぃー。


挙句の果てには春菜に対して「彩佳…なんで俺を捨てた!!」と、トンチンカンな事を叫んで、おっさんは退場。
綾にはいったい何の事やらさっぱり分かんないのですが、春菜が持ってた母親の日記と写真を見て、全て納得。


春菜の母親の名前は「彩佳」
そして、写真に写っていた、春菜の母親の隣にいる人物とは…若き日のおっさん。


そう。春菜の母親と綾のおっさんは、かつて恋人同士だったのです!!
そして、おっさんがやたらと岡パパンを恨んでいたのは、岡パパンが2人の仲を引き裂いた恋敵だったからであり、コレで全ての伏線が一本の線に!!

まったくもって、なんという超展開!!
しかしそんな余韻に浸っているヒマもなく、今度は冴子たちが春菜のアパートに放火。
たちまち部屋は炎に包まれ、春菜と綾は命からがら家から脱出します。


で、またまた騒ぎを聞きつけた警官が登場。しかし今度は岡パパンもいっしょに現れたからさあ大変。春菜と綾は引き離され、さらに岡パパンの口から衝撃的な言葉が!!



「あんな奴の事は忘れろ!!
いいか!?お前は尚樹くんと3日後に結婚式を挙げる!!」


ええーっ!?急展開に次ぐ急展開!!
果たして2人の運命は?といったところで、つづく。
(次で終わりの予定です^^)


しかしこの漫画、ほんとにイベントが短時間で次々と起こるなあ。
まるでジャンプの10週打ち切りマンガみたいだ(w