妹の朋子が結婚式を挙げると言うので、根岸は故郷の大分に戻ってきました。弟の俊くんは髪の色を黒くして、文字通りの「公然猥褻カット」になってるけど相変わらずバカで、おじいちゃんは相変わらず「あべよし行かんかえ」しか言わないという、いい意味でも悪い意味でも、「相変わらず」の根岸家。
でもって、俊くんは朋子の結婚式の招待状をクラウザーさん宛で事務所に送ったらしく「クラウザーさん来ないかな〜」などと一人でワクワク。まあ、中の人なら既にここにいるんだけどな。
そこへ、朋子の婚約者である河野さんが家にやってきました。役場で働く公務員で、まさに石橋の上を叩いて渡るような超堅実。
なんというか、根岸とは全く違ったタイプの人ですが、時々家の手伝いをしてくれることもあってか、家族からの評判もとてもいいようです。なんか顔がデカいけど(w
ふたりは結婚式の準備も終わったので、水入らずということで温泉へ。根岸と俊くんも同行する事に。その席で夢について「朋子ちゃんと幸せな家庭を築くことです」という堅実的な夢を口にした河野さんに対して、根岸はと言うと…。
「へぇーなんかソレつまんないなぁ
夢って言ったらもっと、自分の才能で仕事するとか…
役場とかは安定してると思うけど
僕はそういう収まり方はしたくないんだよね…
したいコトをするというか…」
いや、お前のオシャレポップは全然評価されてねえじゃんか、このゴボウ男めがー!!と、おそらく9割がたの読者がそう思ったであろう事をほざきやがります。
そしたら案の定、朋子から「音楽したくて東京おるっち聞いたけど、全然なんともなれちょらんやん!!」と痛いところを付かれてしまいます。
いいぞ妹!!ナイスツッコミだ!!
「趣味は趣味、仕事は仕事でやったらいいやん
お父さんとお母さんのコト少しは考えてあげて」
まったく持ってその通りな事を言われて、根岸はグウの音も出ません。まあ、根岸は全く泣かず飛ばずとはいえ、クラウザーさんとしてはそれなりの名声は得ているんだけどな!!
やりたい音楽じゃないからおおっぴらに出来ないだけであって(w
なんだかひどく凹んだ根岸ですが、河野さんと俊くんと一緒に露天風呂へ。結婚式の準備の疲れからか疲れて転寝しちゃう河野さんですが、俊くんはその河野さんの股間に向かって「ゴートゥDMC!!」と連呼!!
そう。河野さんのナニはビックリするほどにデカかったのです!!
「この黒さ…グロテスクに光る存在感…
この満月の下……やはりそうだ…」
な、なんだっ(ry
「ああ、少しづつ大きくなって来てるような…
明日の結婚式のため、コレに憑依し、少しづつ姿をお現しになっているんだ…」
バカです。たとえ髪を黒く染めようともやっぱりバカです。
河野さんの股間に向かって「ゴートゥDMC!!」「ボッキしろぉ!」と叫んでいる光景はものすごく「アッ――!」な流れです。
あんまりやかましいと他のお客さんの迷惑になるとでも思ったのか、根岸はクラウザーさんの声色を使って、明日の結婚式は来ないけど、別のヤツが素晴らしい曲をやるんだぜ!って旨を伝え、俊くんは残念がってますが、まあ納得。
そしてその夜、妹のために作ったウエディングソングを何度も練習していたのでした。
そして結婚式当日。幸せそうな表情の妹・朋子を見届けた後、根岸は準備のために席を外します。
その後朋子が家族にあてた手紙を読む番になり、家族に当てたお礼の言葉を述べます。
「いつもあべよしに連れて行ってくれたおじいちゃん」
ちょwwwそれだけしか思い出がないのか,おじいちゃんにはww
そしてどんだけ好きなんだ、あべよし!!
そして最後は兄・根岸に対して「お兄ちゃんなら絶対なれる、私の自慢のミュージシャンに」と涙ながらに応援。一同「みんなええ話や…」と大感動。河野さんが涙をこらえ切れずに一度外に出ると、そこには出待ちの根岸がいたんですが。そのいでたちを見た瞬間、悲しみはおさまり、驚愕の表情に。
「お…お兄さん、何してるんですか…?」
こ れ は ひ ど い
なんだろう、根岸のこの姿、表情を見た瞬間
「ああ、コリャ絶対ダメだな」
と確信できてしまうところがすごい。
そりゃ、妹さんだってすごい表情するよ!!
きっと次回は、参列者から「お遊戯的な事なら外で〜」などと罵倒され、クラウザーさんと化した根岸が大暴れして、最悪の結婚式に!!でも俊くんだけは大喜びー!!
とまあ、こうなるんだろうなあ(w
若杉公徳先生の巻末コメント
「小学生の頃から大好きな漫画にコメントを書かせていただきました。」
おまけ。
その3まであります。