今日も憂鬱な気持ちでDMCのライブ会場へ足を運ぶ根岸に、実家から一本の電話がかかります。
電話の主は母親(地獄の女帝)からであり、何でも、じいちゃんが家の瓦を修理中に屋根から落ちて病院に運ばれたらしく、どういう症状かはまだ分からないけども、万が一の時は帰ってこいよーとのこと。
根岸は小さい頃からじいちゃんに可愛がられており、そのじいちゃんにもしもの事があったら…と気が気じゃないのですが、ライブ会場に着いてみると…。
ちょwww自重しろwww
よりにもよってこんな時に不謹慎過ぎな企画ですが、こんな事を考えるのはシャッチョさんしかおりません。根岸は「もうやっていけません!今すぐ大分に帰らせてもらいます!!」と言い出しますが、そんな主張が受け入れられるはずもなく…。
(うう、僕は何をしてるんだ…ゴメン、じいちゃんゴメン…)
今宵もクラウザーさんとしてライブ会場に立つのでした。
そして今回もライブの凄い盛り上がりに呼応するかのごとく、クラウザーさんのテンションは急上昇!!
「我想う ゆえに我あり 我想う ゆえに我あり
我殺る ゆえに我殺り
気がついた、今宵我欲すは我自身の命
見逃すな…これが地獄の百景巡り
百連我殺しだぁー!!」
テンションがMAXとなったクラウザーさんは「ヘルズ・コロシアム」の演奏中に、自分自身を100回殺すと宣言!!
歌はカラオケにおいてラルクの曲で95点の腕前のジャギ様に任せ、クラウザーさんは己の首を自分で締めて、ついに100回自殺が幕を明けた!!
しかし仮に「ヘルズ・コロシアム」を10分間演奏するとした場合、クラウザーさんは6秒間に1回死ななければ間に合わない計算となり、なんともハードです。ある意味「1秒間に10回レイプ」よりも難易度は上か!?
「おう0、クラウザーさん自分を100回殺す気だぁ」
「クラウザーさんがクラウザーさんの首を締めている――!」
散々のた打ち回っているうちに、最後は「ルリン」と目を白目にむいて昇天するクラウザーさん!!しかしすぐに立ち上がると…。
「車の運転中に衝突事故を起して死亡」
「手首を刃物で斬りつけて死亡」
「なんかすごい咳こんで死亡」
と、様々な死亡バリエーションを見せます。しかも一回死ぬごとに、ちゃんと白目を「ルリン」とさせているという芸の細かさ。凄いぜクラウザーさん。
しかしココまで多彩な死に様を見せられると、なんだかスペランカーの主人公や勇者まつもと、「ディアボロの大冒険」のディアボロ並みの死亡フェチといえるかもしれません。
「うおー、さすがクラウザーさん、なんて死のバリエーションが豊かなんだ――」
「でももう曲も中盤、このペースで百回達成できるのか――」
このペースでは間に合わない…!?するとここでクラウザーさんが奥の手を!!
「うおークラウザーさん、自らのこめかみに銃を連射だ―――!」
一気に死亡カウントを稼ぐべく、こめかみに銃を乱射!!1回1回白目を「ルリン」とさせている、なんだかものすごい死にっぷり。死亡カウントもうなぎ登りです。
しかし曲も終盤で、銃が弾切れ。最後はどんな死に様を見せるのかー!?するとクラウザーさんが突然高い所に登り出しはじめます。
「最後は一体どんな死に方なんだぁ――」
「おおークラウザーさんが高い所に行かれたぞ――」
「何か作業をしておられるぞー」
そう。それはまさにライブ前に聞かされた、屋根の瓦を修理中に屋根から落ちたじっちゃんの行為!!
(クソジジイ!!貴様の死は無駄にはせぬわ――――)
「即死だぁ―――!!」
クラウザーさん、ついに100回己を殺しきったー!!
するとヨロヨロと立ち上がったクラウザーさんは「地獄を巡るうちに多くの死者の魂と絡みあった…」と、織田信長にルイ14世、さらにはガリレオ・ガリレイを“いたこの儀式”で呼び寄せます。
やっぱり信長をSATSUGAIしたのはクラウザーさんなのか。そういえば、織田信成選手が飲酒運転して捕まったのは、クラウザーさんが先祖をイタコしたからなのでしょうか。なんだかタイムリー過ぎです。
そして最後にクラウザーさんがイタコで呼び寄せたのは…。
「“あべよし”行かんかえ、康一です」
呼び寄せたのは根岸のじいちゃん!!と言っても根岸以外の人物には何者か分かりませんから…。
「うおー、コウイチとは誰なんだぁー」
「あべよしとは一体どこなんだぁ」
「歴史の裏の人物かー」
…まあ、こうなるのもしょうがないんですが、じいちゃんは自分の人生を振り返り、語りだしはじめます。するといつの間にやら「なんか普通だけどこれが人生だ…素晴らしいと思うよ…」と、いつものDMC信者らしからぬ雰囲気な流れに(w
「最後に言いたいコトはひとつ…
ただただ幸せな人生じゃったよ…ありがとう」
じっちゃんの演説にDMC信者大感動。こうして妙な空気の中、「アンコール」が沸き叫ぶ中、アンコール前に両親に電話をかけてみると…。
「崇ちゃん、じいちゃん足ひねっただけだったんよー
屋根の下につんであったワラの上に落ちて何ともなかったんよー」
ええーっ!?イタコでじいちゃん呼んじゃったのに、今更(w
アンコールで「しぶといジジイなど殺ってくれるわー」と大暴れするクラウザーさんですが、とりあえずじいちゃんは無事で何よりなのでした。ちゃんちゃん♪
若杉公徳先生の巻末コメント
「中野から中野に引っ越します。」