今週の夜王 第210話「二人の若者」

 ロミオの遼介の元に、かつて新幹線で同席したグラビアアイドル志望の女の子、櫻井千夏(桜井ちゃん)がやってきます。遼介のアドバイスどおりありのままの自分で勝負してきた彼女は、グラビアアイドル「桜井千秋」として成功を収めたのです。
 そんな彼女がテレビの撮影でビーチではしゃいでいる姿を「食べたくなるほど可愛いジャン…桜井ちゃん…」と、エロプロデューサーの浅井さんがいやらしい視線を送っているのでした。



 ビーチでの収録終了。さっそく桜井ちゃんにエロプロデューサーの浅井さんが声をかけ、東京に戻ったら自宅に遊びに来ない?と誘われます。


「東京に戻ったら、ウチに遊びに来ない?
六本木(ギロッポン) にマンション持ってるんだけどさあ…
夜景が超綺麗なんだよねえ…」


出たよ、業界用語。


 余談ですが、ギロッポンと言えば「キャプテン翼―GOLDEN-23」で、やたらとギロッポンと連呼してたデンマークの極悪ツートップがいたなあ…などと、本当にどうでもいい事を思い出しました。



 浅井プロデューサーはちょっとクセがある変な人とはいえ、ドラマの仕事も手がけているので、気に入られればドラマに出演してブレイクできる可能性もある!わけなんですが…。


 他のアイドルたちは「プロデューサーと仲良くなれば売れるチャンス!」とばかりに、むしろ自分たちから遊びに行ってもいい−?なんて言ってます。しかし、こんな時どう答えればいいのかわからなかった桜井ちゃんは「時間があったらぜひお願いします…」と、消極的な返答をして、ロケバスに戻っちゃいます。
 桜井ちゃんが去った後、浅井プロデューサーは「チッ!」と舌打ちしてやがるのでした。
 うわー、あきらかにヤる気満々だな、このおっさん(w


 ロケバスに戻ったら、案の定、ヘアメイクさんから「あのエロプロデューサーは、気に入った子にちょこちょこ手を出しているらしいから気をつけなよ」と注意されるんですが、マネージャーからは「局の人とは仲良くしなきゃダメだよ」と言われてしまい…。
 桜井ちゃんはどうしていいのか困っちゃうのでした。


 あーあ。このマネージャーの余計な一言のせいで、桜井ちゃんはエロプロデューサーの毒牙にかかっちゃうんだろなあ。なんてこと言うんだマネージャー!!



 さて、夜の歌舞伎町でも、ロミオのホストの1人「陸」(りく)が、深刻そうな表情で歌舞伎町の夜の街を歩いてます。遼介が声をかけてみると、どうやらコイツ、こないだ店に来た桜井ちゃんのことが頭から離れなくなっちゃって…と、桜井ちゃんに惚れちゃってるようです。


 遼介は、今度桜井ちゃんが店に来たら、お前をヘルプにつけてやるよ!などと陸に言ってます。

 うまいところで得点を稼ぐようんになったなあ、このラッキーマンも。
 もっとも、聖也さんだったら、絶対こんな事言わないだろうでしょうけど(w


 しかし、陸が悩んでる理由はそれだけじゃありませんでした。ほぼ同時期に入った同い年の翼(イカロス翼)が、トントン拍子でのし上がって、遼介と方を並べるまでに至ったのを見て、指名取って食って行くのが精一杯だった自分と、あれだけ差をつけられたら…。と、すっかり自信をなくしてしまってました。


「正直、俺はホストに向いてないのかなって、最近よく思います…」


 すっかり自信を無くしている陸に、遼介は麗美さんや聖也さんと出会えてここまでやれたこと、頑張れば必ず道が開けるから…と励ましてあげるのでした。
 うーん。遼介が急にいい人になってきたなあ。
 ついこないだまで平気で1ヶ月ほど店ほったらかしてた奴とは思えない発言だ(w



 まあ、何はともあれ、遼介に励まされて、再びやる気が出てきた陸。そんな彼にチャンスが訪れます。
 いつものようにロミオの入口で「ロミオへようこそジュリエット!」をやるために並んでいる陸でしたが、そこへ1人の新規のお客さんがやってきます。


 


 なんだか細木数子美輪明宏を足して2で割ったような、妙なインパクトの金持ってそうなおばちゃんが来店しましたよ!!


 彼女を見たホストたちが氷ついたように固まっているのが、どうしてもギャグにしか見えませんよ井上先生。


 細木おばちゃんは「若い子を3人ほどつけて…」との要望。陸が「俺を選びやがれウオオオッ!!」って感じで店長にガンを飛ばしてると、その熱意が伝わったのか、店長は3人のうちの1人に陸を選んでくれました。


「この客の指名…絶対俺が取ってやる!!」


はたして陸は細木おばちゃんから指名をゲットすることができるのか!?つづく。