遼介と新人ホストの翼(イカロス翼)は、どっちがロミオのNO.1になれるかを競うことになりました。ある日遼介と修さんはイカロス翼の客で売り掛けが払えずに故郷に帰ろうとしている綾乃さんに遭遇。イカロス翼に冷たくあしらわれる綾乃さんを不憫に思った遼介は彼女に助け舟を出そうとしますが……翼の客である彼女に余計なおせっかいを出すなと修さんに止められ、挙句のはてには「そんな事をしたら俺は遼介派から抜けさせてもらうぜ!」とまで言われてしまい…。
「俺は本気だ…お前がホストとして女性客を守ろうとする姿
それを否定するつもりはない、だがあの娘は翼の客だ…
翼がロミオに勤め始めた初日から翼指名で毎日のように通ってた彼女のことを
遼介派の人間はみんな知ってる
その娘をお前が守ってる姿を
俺ら遼介派の人間が見たらどう思うか…よく考えるんだな!」
そう言い残して、修さんは遼介の元から立ち去ってしまうのでした。
なーんだ、結局ブラフだったのか。そのまま喧嘩別れしたほうが面白いのになあ(w
翌日のロミオ。相変わらず翼派の席ははすさまじい勢いで盛り上がっています。源太は完璧に空気化してるけどorz
と、そこへ現れたのは綾乃さん。彼女は故郷に帰る前に、遼介のアドバイスどおり、イカロス翼に最後の感謝の気持ちを述べに来たのです。
「貴方にお礼が言いたかったの…
本当に短い間だったけど、夢みたいな時間だったから…
翼くんは私を綺麗だって褒めてくれて、私…
その瞬間からパッと世界が開けたの…
こんなにカッコいい男の人に綺麗だって褒められて…
私はあなたのためなら何でもしてあげたいと思ったの…
そう思ったら毎日が楽しくて…生きてるって初めて実感できた
毎日ここに来てお酒をたくさん入れたのも、
翼くんが私をシンデレラにしてくれたお礼…」
自分の口からイカロス翼に感謝の気持ちを述べる美しい光景…。きっとこの後イカロス翼は綾乃さんに暖かい励ましの言葉でもかけてくれるに違いない…。遼介もまるで自分の事のように温かい目で二人のやり取りを見守っています。ところが…。
「で、お金はいつ払うんですか?
皆さんに僕の時間をお金で買って頂いて幸せになってもらう…それが僕のスタイルだ
それはどんなお客でも平等です
お金を払わないあなたを見て、他のお客さんが納得すると思いますか?
君だけ特別扱いはしない!すぐに売り掛けを払って下さい!
それまで君のお礼は受け取れない!」
あまりにもビジネスライク!!そんなイカロス翼の対応にはらわたが煮え繰り返る思いの遼介ですが、修さんが必死で止めています。
「行くな!絶対行くんじゃねえぞ!!
翼はホストとして間違ったを言ってるわけじゃねえ!
ここでお前がしゃしゃり出る事はお節介だ!最悪の事態になるぞ!!」
まあ、確かにイカロス翼の主張は、正しものではあります。普通の飲食店でツケを作っといて「今までありがとう、お金は故郷に帰ったら少しづつ払いますから」と言っても、普通は「金返せ(゚Д゚)ゴルァ!」ですから。そう考えると、綾乃さんがDQNに見えるなあ(w
しかし変化球使いの遼介にとって、イカロス翼の冷たい応対は到底許せるものではありませんでした。
(俺は…俺は…)
一度はこらえる遼介ですが、そんな時に脳裏に浮かんだのは、麗美さんの言葉。
「遼介…ホストとして全ての女性を幸せにしてあげて…」
今まで派閥のために散々自分を押し殺してきた遼介ですが、ついに我慢の限界に。突然立ち上がって「翼!!」と声を張り上げてしまうのでした。仁王のようなおっかない表情の遼介と、邪悪な笑みを浮かべるイカロス翼。この後いったいどうなってしまうのか!?次週へつづく。