今週の夜王 第180話「歌舞伎町の女王」

 遼介と新人ホストのイカロス翼は、どっちがロミオのNO.1になれるかを競うことになりました。イカロス翼が勝ったら、遼介はロミオを去らなければならないのですが、果たして…?
 そんな中、ロミオに、歌舞伎町NO.1 キャバクラ嬢「エトランゼ」の「愛夢」(浜崎あゆみ似)がやってきて、遼介を指名。イカロス翼は「何であいつがここに…!?」と、初めて動揺の色を見せるのでした。


 昨夜駐車場で酔って吐いていたところを介抱してくれたお礼にと、ロミオにやってきた愛夢。彼女が遼介を指名したと知って、イカロス翼が尋常じゃない動揺を見せています。


(愛夢がロミオに…ロミオにやって来た!
愛夢…ホストクラブなんか行かないと言っていたおまえがどうして…)


 もっとも、彼女の指名を受けた遼介は、愛夢の名前すら知らないみたいですけどね。
 歌舞伎町に来たばっかりの新人ホストならともかく、歌舞伎町でも五指に入るNO.1ホストが知らないってのは、どう考えてもありえないんですが。


 さて、愛夢は昨日のお礼と、今日遼介と出会った事をお店の人全員に祝ってもらおうという意味を兼ねて、突然店にあるだけのドンペリゴールド(総額2千万円)を注文。周囲のお客さんの度肝を抜きます。


「私があなたを指名し続けたら
あなたはホストとして死ぬまで食べていけるわ!優しくしてねっ…!!」


 遼介にまたしてもついた太い客に場内は騒然。卓也(ヤムチャ)は「何でアイツばっかり…シャレになってねえよ!!」と憤慨しちゃってます。まったくどんどんヘタレていくなあコイツは。

 しかし遼介はその注文を勝手にキャンセルしてしまいます。一晩車を貸した程度でそんな高額なお金を出してもらうわけにはいかない…って言い分は、まあわかります。問題はその後です。


「それに僕はあなたの懐具合が全然分からない…
二千万という考えられないオーダーを簡単に受けられません」


 おいおい、遼介が愛夢の懐具合どころか、名前すら全く知らないのは、どう考えてもおかしいだろ。その辺のサラリーマンですら、愛夢の月収(500万以上らしい)知ってんのに…。

 いかに遼介が運だけを頼りにして、努力を怠っているのかがまる分かりですな。


 おまけに「店の外は詳しくなくて…」などと、言い訳めいたことをのたまってる始末。遼介、初期のころから全く進歩してないじゃん…。麗美さんが知ったら草葉の陰で泣いちゃうぞ・゚・(ノД‘)・゚・


 せっかく大金払ってお礼しようとしてるのに、それをふいにされて、機嫌を損ねた…かどうかは分かりませんが、愛夢は遼介に「この街のホストとして限界がすぐ来るわ…」と意味深な事を言い残して、店を出ていこうとしちゃいます。


 するとイカロス翼が「よければ僕を指名していただけませんか」と声をかけるものの、愛夢にあっさりスルーされちゃいます。するとイカロス翼は遼介に、今の女性といつ知り合ったんですか?とやけに真剣な表情で聞いてくるのでした。つづく。



 ちなみに、コミックス2巻でのオーナーの発言によると、ロミオでは「300万以上の売り上げは50パーセントがホストの取り分になる」んだそうです。つまり愛夢のドンペリゴールドで、ロミオは1000万以上の収益を獲る事になります。


 それが、遼介の不用意な一言で全てが台無しです。1000万の収益がパーになったら、普通の会社じゃ大変な損失です。下手すりゃクビです。

 とりあえず、オーナーと店長は遼介をブン殴るべきだと思います。


 つーかもう殴れ!!とっととイカロス翼をNO.1ホストにしちゃえ!と思ったKAJIMEなのでした♪