デトロイト・メタル・シティ TRACK22「FAKE」

 DMCの単行本がものすごく売れているらしく、ヤングアニマルの公式ページに、DMCのコーナーが出来ていやがったぜ。

 クラウザーさん達の壁紙がダウンロードできたぜ。これでいつでもクラウザーさん達と一緒だ、ファック!!



 ライブ直前、突如DMC脱退を宣言してしまう、クラウザーさんの世をしのぶ仮の姿・根岸。当然シャッチョさんは「ファ〜〜〜〜ック、怒りでコカンがヘソまで裂けたわ…」と、カンカンなのですが、根岸は白装束をまとうほど決意は固く、荷物をまとめてトンズラしてしまいました。



カヒミ・カリィ万歳!!




 白装束姿を根岸の決意を聞き届けたシャッチョさんは、ジャックナイフを取り出し、ほんとに根岸をSATSUGAIしようとしますが、根岸は逃走。仕方なく、シャッチョさんは急遽クラウザーさんの代役を立てることにします。

 そして、待つこと40分、その代役が姿を現します。






彼はシャッチョさんが世話をしている外国人「ロザドニエゴリ・ボサラバロドス」。野球と音楽を愛する、陽気なオモシロ黒人です。シャッチョさんは万が一のために、彼にDMCの歌とギターを覚えさせていたのです。

うーん、コイツがクラウザーさんの代役か…。しかしテンション高いなあ(w

ジャギ様の世を忍ぶ仮の姿・和田は「ホントに大丈夫なのか」と不安になるものの、シャッチョさんはこのオモシロ黒人にクラウザーさんの衣装を着せ、ステージに上げることにしました。



そしてライブはスタート!!ライブ会場を去ろうとした根岸の前に、代役クラウザーさんが姿を現します。



黒いクラウザーさんだー!!


 元の素顔は根岸と全然骨格とか違うのに、メイクをしたらクラウザーさんと大差ないのが凄いなあ(w どんな特殊メイクなんだろう。

あ、額の文字が「殺」じゃなくて「投」になっているのはご愛嬌。

きっと野球が大好きだから「投」にしたんだろうなあ。そう思っておきましょう(w



「急遽新しい人が入ったんだ…これで安心してDMCを去れる」


 最初はそう安心した根岸。しかし次第に偽クラウザーさんの中途半端ぶりに苛立ちを隠せなくなります。猟奇的な雰囲気のない中途半端なMC、カタコトな歌唱力、資本主義の豚・梨元さんを有効利用できていない…。


(ここでまたイライラしてムキになったら
またクラウザーになって暴れまくってしまう…。
ダメだ、俺は関係ない…クラウザーになって
客の後ろから登場なんてしてはいけない


 しかしそんな根岸の苛立ちなどお構いなくライブは進行。偽クラウザーさん「ジブンのユメとカゾクのセイカツのハザマでユレうごくオモイ」をこめて、「グロテスク」を熱傷します。

「グロテスク」
作詞:偽クラウザーII世(ロザドニエゴリ・ボサラバロドス)


グロテスク 大きな大会
グロテスク 一打サヨナラ
グロテスク 三球三振
グロテスク 悲しみ明けくれ
グロテスク 野球の夢捨て
グロテスク 一念発起
グロテスク 日本出稼ぎ
グロテスク 九人兄弟
グロテスク オレは長男

ホントは野球があきらめきれない!!
ホントは野球があきらめきれない!!


 野球への想いを捨てきれない、悲しき出稼ぎ外国人の気持ちを高らかに歌い上げる偽クラウザ−さん。

 クラウザーさんの野球が大好きだという想いはひしひしと伝わってきますが、さすがのDMC信者たちも「何だこの歌詞、今日のクラウザーさん変だな…」と怪しがりはじめます。そして観客席がざわついてきたところで…


本物のクラウザ−さんが観客席後方より光臨!!


どっちが本物のクラウザーさんなんだ−!?と騒然となるDMC信者たちですが、資本主義の豚・梨元さんは本物のクラウザ−さんにケツをスリスリ。



「アッチが本物だぁー」
「さすが豚野郎、お目が高いぜー」
「このクソブタ野郎」
「困った時の豚頼みだー」


見事クラウザーさんを見分けた資本主義の豚・梨元さんに、観客達は歓声を送ります。褒めているんだかけなしているんだか分かりませんが。

つーかこれ、見れば分かるじゃん!!どっちが本物かって(w



なにはともあれ、本物のクラウザーさんが帰ってきたので、ファンは大盛り上がり、その勢いに乗せて「マッドモンスター」を歌い上げます。

「マッド・モンスター」
作詞:クラウザーII世


天使を引き裂き 地の雨が降る
神の悲鳴が雷となる

いでよ マッドモンスター


喰らう腹わた
喰らう脳みそ
喰い散らかす 地獄の底まで


喰らう死骸
喰らう亡霊
マッドモンスター 何でも喰らう


喰らう憎悪
喰らう殺意
喰い散らかす 地獄の底まで
マッドモンスター 何でも喰らう


喰らう恐怖
喰らう運命
喰い散らかす 喰い散らかす


「まだまだ足りぬわ〜」


喰い散らかす 喰い散らかす
マッドモンスター 何でも喰らう



そして熱唱中、DMC信者達の手によって、マッドモンスターの生け贄にさっれそうになる偽クラウザ−さん。これをクラウザーさんが助けたと思ったら…そのまま偽クラウザ−さんをガブリ!!

さらには偽クラウザーさんを喰らい、自らに取り込むクラウザーさん!!その姿は、まさに…。










「これは魔界のKASOU大賞だぁ〜〜〜〜」



いきなりの仮装大賞!!これには欽ちゃんもビックリだ!!


そして見事なマッドモンスターに得点を入れていくDMC信者達。




「ピピッ」「ピッ」なところが、SWORD BREAKERっぽくて、非常にガッデムだぜー!!


こうして見事20点満点を獲得したクラウザーさん(根岸)は、DMC復活を果たしましたとさ。めでたしめでたし。



若杉公徳先生の巻末コメント
「3度のメシより注射が好きです。」