デトロイト・メタル・シティ TRACK18「PROMISE」


 テメーら、ついに悪魔の教本・DMCの単行本第1巻が光臨なさるぜ、ファック!!


5うもん     29い


拷問憎い  で憶えとけ!!




 そしてDMCの単行本と歩を並べるように、漫画内でもDMCは待望のファーストアルバムのレコーディングに突入していました。ファーストシングル「SATSUGAI」、セカンドシングル「グロテスク」発売から数ヶ月…。みんなが待ち望んでいる作品。シャッチョさんも気合入りまくりです。


「OK、クラウザー歌入れいくわよ
オマエの想いを歌に込め
この世をビチョ濡れの大洪水にしてやるのよ!!」
 

 しかし、クラウザーさんの世を忍ぶ仮の姿である根岸は、そんなシャッチョさんの想いとは裏腹にオシャレソング風に「SATSUGAI」を熱傷。


「サツガイせよー サツガイせよー
ドゥワドゥワッハァ〜〜ン♪
昨日は母さん シャナナナァーン
明日は父さん トゥルトゥトゥー」


 そんな濡れねえファッションパンクな歌われかたをされたんじゃ黙ってられません。シャッチョさんは「テメェ、濡れ所の歌詞をごまかしてんじゃねぇ!!」とブン殴って、活を入れます。



 殴られた時の擬音「ゴボゥ」というのが非情に素晴らしいですね(w



 根岸はシャッチョさんの要求に答えられないでいました。やっぱりクラウザーさんの姿じゃないと気が乗らないのでしょうか。

 しかしそんな根岸とは対照的に、他のメンバーはレコーディングで素晴らしい演奏を繰り広げて行きます。




 ベースのジャギ様…の世を忍ぶ仮の姿である和田は、この日のために指が動かなくなるまでベースの特訓をしていたようで、実に見事なベースっぷり。その特訓の成果を聴いて、シャッチョさんも喜んでいます。

 ジャギ様は最近あんまり目立ってないとシャッチョさんから小言を言われてましたので、名誉挽回!のために必死に練習をしたのでしょう。涙ぐましいなあ。


 そして、ドラムのカミュさん…の世を忍ぶ仮の姿である西田も、煩悩パワーで激しいビートを刻みまくります。



 つーかなんだこれ。なんかよくわかんないけどすごい迫力だ(w



 ふたりの素晴らしい濡れ濡れプレイに、シャッチョさんもご満悦。


「へっ…コレよコレ
世界の片隅でこっそりと核兵器を造ってるこの感じ」


 言葉の意味はよく分かりませんが、シャッチョさんの満足のいくクオリティであることは確かなようです。

 ドラムとベースは完璧。さあ後はクラウザーさんの歌声だけ…!!しかし根岸は核兵器なんていやだいやだぁ!!」と言わんばかりに、レコーディングスタジオから逃げ出してしまうのでした。



「うう…もうイヤだ戻りたくない…
このままレコーディングも中断して…アルバムも発売中止になればいいんだ…」


 ファーストフード店ですっかり現実逃避しちゃっている根岸ですが、今朝シャッチョさんから渡されたファンからの手紙に気づきます。呼んでみると、そこにはDMCのアルバムを待ち望んでいるファンからの熱いメッセージがつづられていました。


 こんなにもDMCのアルバムを待ち望んでいる人がいる。

 そりゃたしかに根岸だって自分の好きなアーティストのアルバムは楽しみにしてます。

 でもみんなが待ち望んでいる音楽は、自分がやりたいモノじゃない…。


 そんな揺れ動く心の根岸に、一通の手紙が突き刺さります。

クラウザーさん
僕はDMCの音楽を聴いて、今度手術を受ける勇気をもらいました。
もし手術が失敗したら僕はもう生きていけません。
正直、怖くて怖くて仕方ないです…。
クラウザーさんも辛いコトや苦しいコトはありますか?
早く元気になってDMCのアルバムを聴いてライブにも足を運びたいです。


深津良太  


 生死をさまよっている子の命にDMCが力を与えてあげられている…。この手紙を読んで、迷っていた根岸の心に火がつきました。


「僕はこの子を見捨ててDMCを去るコトなんで出来ないよ
もう一度だけ頑張って、このリョータ君に元気になって貰いたい…」


 心打たれた根岸は、クラウザーさんに変身して、リョータ君の自宅へ!!


「クッ、クラウザーさん!!な、なぜここにっ!!?」

「貴様の出したあの手紙が
レコーディングで忙しい俺を魔界か呼び覚ましたんだ」


 咳き込んでベッドで横になっていたリョータ君もコレにはびっくり。
 クラウザーさんは果物のお見舞いを持ってきて、お母さんに「メロンを切ってやってくれ」と、そんな金どっから出てきたんだろうという突っ込みも野暮になるくらい紳士的な一面を見せます。クラウザーさんカコ(・∀・)イイ!!


 さて、そのリョータ君ですが、手術を明日に控えて不安で不安でしょうがないようです。クラウザーさんはそんな彼をクラウザーさんらしい言い回しで励まします。


「弱音など吐くでない、貴様DMC信者であろう」


 やべえ、クラウザーさんカッコよすぎる。こんなコト言われたら、そりゃ男だってクラウザーさんに掘ってもらいてえぜと思っちゃいますって。

 まあそれはともかく、DMCのファンの人たちはDMC信者」って呼ばれ方をするのか。なんだか「アバル信徒」に近いものを感じるなあ(w


 そしてさらに、クラウザーさんリョータ君の前である約束をします。


「今回のアルバムレコーディングで、お前のために
1秒間に11回のレイプ発言を達成してみせよう」



 クラウザーさんと言えば「1秒間に10回レイプ」発言。それを手術に望むリョータ君のために、11回発言し、己を乗り越えると宣言しているのです。孫悟空が20倍界王拳に挑戦するように。高橋名人が17連射に挑戦するように。

 そんな事をしたら舌を噛み切ってしまうんじゃ…と心配するリョータ君をよそに、「貴様は手術を受け、アルバム発売まで生きよ」と、クラウザーさんマントを翻して去っていくくのでした。最後までカッコよかったクラウザーさんとは対照的に、メロンを切って現れたリョータ君のお母さんのスルーっぷりが笑いを誘います。



「やるしかない、このアルバムを最高のモノにするんだ!!
オレがこの世界をブチ壊してくれるわ―――!!」


 俄然やる気の出てきたクラウザーさんは、レコーディングスタジオに戻って、さっきまでの覇気の無さから嘘のように大暴れ。レコーディングで歯ギターをやらかすほどです。


 そしてそのテンションのまま、「1秒間に10回レイプ」シーンの録音がスタート!!

 クラウザーさんは己の限界に挑戦します。「レイプ」と発言するたびに、日本女・アメリカ女・イタリア女・フランス女・ブラジル女・ロシア女・スイス女・フィリピン女・タイ女・カメルーンと、次々とレイプしていき、そして…!!







 舌を噛み鮮血が飛び散る中、
見事「1秒間に11回レイプ」の偉業達成!!


 ちなみに11人目は「幻のモンゴル女」でした。


リョータ、約束は果たしたぜ!!
生きろ!!生きてアルバムを楽しみにしてな!!)



 そして…リョータくんの方はというと。


クラウザーさんのおかげで包茎手術成功したー!!」


 リョータ君は無事に手術成功。晴れて剥けチンとなれたのでした(カゼはまだ治ってないけど)。



 なにはともあれ、DMCのファーストアルバムが楽しみだぜ!!というわけで次回へつづく。

 次回は単行本記念カラー&記事&ピンナップ付きでデスメタル祭り!! らしいから蝶楽しみだぜ、デストローイ!!



若杉公徳先生の巻末コメント
「ギャア〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」