今週の夜王 第157話「カタストロフィ」


 遼介は女衒の零(アミバ様)の過去を知る、ピアニストの野口恭子さんから、10年前、アミバ様の身に何が起こったのかを聞かされます。
 まあ詳しい話は先週のやつを見てもらえば分かるんですが、要約すると、10年前は留学先のドイツで才能をめきめきと伸ばして、大事なコンサートでピアノを演奏する大役を任されたアミバ様でしたが、当時アミバ様の彼女だった恭子さんが、自らのエゴのためだけに、ピアノの先生であるバラック先生と愛 人 契 約 ! ! 
 恭子さんは自らの体を武器にするという、卑怯極まりない手段を使って、大事なコンサートでピアノを弾く権利を獲得。その座を奪われたアミバ様はバラック先生によって、徹底的に嫌われまくってしまうのでした。恭子さんの愛人となったことで、彼氏であるアミバ様に嫉妬心を抱いてしまったからです。



「私の利己的(エゴイスティック)な行動で傷つけられた零…
でも、それだけじゃ終わらなかった…彼にはさらに悲劇が続いたの…」


 完全にスランプから脱出して、周囲の評価も高まって行った恭子さん。一方のアミバ様は、すっかりバラック先生に嫌われて、完全に伸び悩んでしまいました。バーでヤケ酒を煽る日々。


「どうしてだ…どうして先生は、あんなに僕を嫌うんだ?
最近…僕はピアノを弾くのが怖くなってきたんだ…
本当に僕はピアニストになれるんだろうか…」


 弱気な発言を口にするアミバ様に、恭子さんは「(先生はあなたを)嫌ってなんかいないわよ」「……自分を信じることよ、努力は必ず報われるわ」などと、励ましの言葉をかけるのでした。
 ていうか、自分が全ての元凶のくせして、よくもまあ偽善者ぶってこんな白々しい言葉を口に出来るなあ、この女は!!


 しかし、そこへ突然ドイツ人のDQN3人組が、「俺たちと飲まないか」と恭子さんにからんできました。アミバ様は恭子さんを助けるために3人と戦い、追っ払おうと立ち向かうのですが、その最中にサバイバルナイフで左腕を負傷して、病院に搬送されてしまいます。

 なんとか一命は取りとめたものの、エロティカの南谷店長そっくりのドクターから、左手の神経が断裂してしまったので、2度とピアノを弾くことが出来ない…という非情な宣告が下されてしまいました。


「フフフ…ハハハ…アッハハハ…
ウオオオーッ!!」


 ショックのあまり遼介ばりの雄たけびを上げて悲しむアミバ様。表情が完全にイッちゃってて、ステキです。



 ピアノを弾けなくなってしまったアミバ様は完全に自暴自棄になり、自室で毎日酒びたり。自由に動かない左腕をナイフで突き刺そうとして、恭子さんが慌てて止めるほど、荒れてしまいます。


「零…お願い…自暴自棄になることだけはやめて…」
「…お前に何が分かる…俺の23年間の人生が…まったく消えたも同じなんだぞ!!」


 その23年間の人生を奪った張本人は目の前にいるのですが、アミバ様がそんな事を知るよしも無し。恋人同士だったふたりの中は完全に冷え切ってしまいます。


 しかしそれでも、アミバ様は一度は立ち直りかけるのです。花束を持って、恭子さんの部屋に向かいます。


「僕は自分の不幸ばかりをあげつらねて、恭子に当り散らしていた…
彼女だって辛かったはずなのに…
今日は謝ろう…彼女の成功を素直に喜んで祝ってあげよう…」


 しかし、恭子さんの部屋を訪れたアミバ様が目撃したもの。それは…。恭子さんがバラック先生と「愛人契約」している現場!!

 全てを知ってしまったアミバ様は、それ以降、恭子さんの前から姿を消してしまうのでした。
 ちなみに184ページの、恭子さんとセクースしているバラック先生の恍惚の表情がなんともステキ(w



以上回想シーンおしまい。











結論。

恭子さんはヘドが出るほどのクソ女でした。

 きっと梅澤ワールドだったら、こういう奴を「クズヤロー」って言うんだろうなあ。コイツに比べたら、梨佳ですらまともな女性に見えてくるから不思議だ(w

 そりゃこんな裏切り方されたら、アミバ様だって女を憎んで女衒ホストになっちゃうってモンです。つーかアミバ様がかわいそ過ぎるぜウワァァン・゚・(ノД‘)・゚・


 まあさすがの恭子さんも、アミバ様にひどい事をしてしまったという後悔の念はあるようで、「零に許してくれなんて言わない…ただ一言でいいから謝りたいの…」と遼介に漏らします。


 いや、どう考えても謝って許されることじゃないんですが!!しかも、恭子さんは自己満足で「謝ればそれで(・∀・)イイ!! 」とでも思っているんじゃないかと思えてなりません。じゃなかったら再開したアミバ様の目の前で遼介と談笑したり、肩抱かせたりなんかしません。普通の神経なら。

 どう考えてもアミバ様に申し訳ないというそぶりすら感じられません。 まったくとんだ悪女です。さて、そんな恭子さんに遼介がかけた言葉はというと。


「あなたと零の間にそんなことがあったなんて…
零の心の傷は相当深いですよ
あなたのしたことは残酷だ…でも、謝るチャンスは必ずありますよ
あなたがその後悔を忘れない限り…」






ええーっ、それだけかよ!?


 ここで遼介が恭子さんをブン殴って「零の受けた心の傷はこんなもんじゃないんだ、ウオオオーッ!!」ぐらいのことはやって欲しかったなあ。そうすれば、少しは遼介を見直したのに。
 つーか、エロティカの女オーナーを愛人にしてた神大寺会長(ジャニー)は平気でブン殴っていたくせに、恭子さんに対してはコレだけとは…。遼介、あからさまに女に甘すぎ。



 さて、恭子さんが自分の犯した悪行を打ち明けていたころ、ゲロまみれでゴミ捨て場にブッ倒れていたアミバ様は、ヨロヨロと立ちあがり、ふらつきながらもスナイパーに帰ってきました。
 そして、アミバ様の帰りを待っていた梨佳に対して、突然「梨佳さん、表に出ませんか?」と誘いをかけたところで、つづく。