自分の客にガンガン金を使わせ、その金を消費者金融や闇金から調達させ、首が回らなくなったらその女をソープに売り飛ばすという極悪ホスト「女衒のレイ」(アミバ様)は、偶然歩いていた高橋先輩の彼女で、目の見えない浦澤梨佳に目をつけ、酔っ払いサラリーマンにブン殴られたり、杖をブン投げたり、目薬使ってのウソ泣きまでして、梨佳の信用を得ることに成功するのでした。
そんな梨佳とのデートぬ向かう最中、車中で誰かに携帯で電話をかけるアミバ様。電話の相手はアミバ様から女を買っているソープ店のオーナーみたいです。まあ電話の相手は、十中八九高橋先輩なんでしょうけど(w ここまで読者に展開が丸わかりな漫画も珍しいなあと思います。
アミバ様は電話先の相手に「いい上玉を抑えた」と言って、梨佳を売り込もうとしています。アミバ様はあと一ヶ月程度で梨佳を沈めるつもりみたいです。
電話先の相手はその知らせを聞いて飛びついてきます。予約成立。ああ、その女が自分の彼女だとも知らずに、高橋先輩ったら…ウワァァン・゚・(ノД‘)・゚・
つーかそれ以前に、車で携帯をかけるなら、ハンズフリーにしとけよアミバ様。キップ切られちゃうぞ(w
さて。喫茶店で待ち合わせた梨佳と一緒にアミバ様が向かった先は、クラシックのピアノソロの演奏会。「僕は昔ピアニストを目指していたんだ」などと、どう考えても嘘っぱちとしか思えないような言葉を並べ立てています。
「ああ…この曲は本当にいい曲だ…」
目を閉じてうっとりとした表情でピアノの演奏を楽しんでいるアミバ様の表情が最高に笑えてしょうがありません。まあ梨佳は目が見えませんからそんなの全然わかんないんですが。
そして演奏会終了後、梨佳を仕事場であるマッサージ店のすぐそばまで車で送ってあげるアミバ様。するといきなり先輩ホストと名乗る男からいきなりボコられてしまいました。その男の言い分はこうです。
「てめえ、全然指名が取れないくせにいっちょまえに女なんか連れやがって!
そんな暇あったらその女を連れて指名の一つでもさせろや(゚Д゚)ゴルァ!」
実は、アミバ様をボコっているのは本当はアミバ様の後輩ホストであり、全ては梨佳が自分を指名させるべく、アミバ様たちが仕組んだヤラセ三文芝居だったのです。
「チクショウ!売り上げさえ良ければ
あんな奴にバカにされることも殴られることもないのに…
一度でいい…一人でいいから指名客が来てくれれば
ここまでの屈辱を与えられることは…ククク…」
こんな歯が浮きそうな台詞を吐きながら、地面に拳を叩きつけて、悔しがるアミバ様。演技でこんなのやってるんだと思うと、非常に滑稽に見えてしょうがありません。
それにこのシーン(157ページ)のアミバ様のセリフですが、本家「北斗の拳」で、アミバ様がトキばかり認められて自分が認められずに悔しがるシーンにそっくり過ぎます。セリフ置き換えても全然違和感ありません。
試しにやってみました(セリフはアニメ版のほうを使いました)。
なにげに梨佳の顔が全部コピーなのにも注目。
ね、そっくりでしょ?
しっかし、ここまでわかりやすい三文芝居も無いよなあ…と読者は思うんですけど、梨佳はこの話をまんまと信じ込んでしまいます…って、梨佳は先週までアミバ様の事を「あなたの話すことは全部信用できない…!」とかボロクソ言ってませんでしたっけ?あんた騙され過ぎだYO! こんな芝居に騙されるなんて,アフォですかこの女は。もう目が見える見えないの問題じゃないです。それ以前に頭がちょっと弱いんじゃないのかと。まゆたん漫画のヒロインクラスですよ、ここまで来ると(w
で、アミバ様の三文芝居にすっかり騙されっぱなしの梨佳は、アミバ様を不憫に思ったのか、自分の目の手術のためにコツコツ貯めた300万円を下ろしてしまうのでした。つづく。