FACK!オレ様の名は「西洋ファッションパンカー」!!
今回からマジモンのパンクロッカーであるこのオレが、このクソみてえなサイトの管理人に替わって、マジでホンモノのイカした漫画を毎回取り上げてやるぜ!
よく読みやがれタコどもー。
さて、その漫画というのは「ヤングアニマル」にて連載されている「デトロイト・メタル・シティ」だぜ!!
「ドラッグ」「ロック」「レイプ」という梅澤ワールド3種の神器を兼ね備えた、この漫画のあまりにもロックな出来栄えに、ネットで話題騒然となっているいわくつきの作品だ!!この漫画のためだけに「ヤングアニマル」を購入してもいいくらいの逸材だぜ!!
梅さんの後継者かも知れねえな。この漫画の作者の「若杉公徳」ってヤツは。
詳しくは、こちらのまとめサイトを目ん玉かっぽ時ってよーく見やがれ!!SHIT!!
とはいえ、さすがのオレもこの漫画に出合うのが遅すぎたので、最初の頃の伝説を垣間見れなかったのが残念だぜ。単行本1巻が発売されたあかつきには、誠心誠意取り上げるから、覚悟しろクソッタレー!!
ストーリーはこんな感じだぜ。
おしゃれなポップが大好きな純朴そうな田舎モノ(出身は大分)の青年「根岸崇一」(ねぎし そういち)。しかし彼のもう一つの顔は、悪魔系デスメタルバンド「デトロイト・メタル・シティ」(DMC)のギターボーカル「クラウザーII世」として、とてつもないパンク魂をはじけさせるのであった…。
DMCのメンバー。
●クラウザーII世 (Vo.Gt)
ミュージシャンであり猟奇殺人者であり異常性欲者
必殺技は「1秒間に10回“レイプ”と発言出来る」●ジャギ (Ba.Vo) ミュージシャンであり連続放火魔
●カミュ (Dr.) 人間と豚の区別が付かない ミュージシャンであり死体マニア
とまあ、こんな感じだが、しち面倒くせえというパンクロッカーは特に気にしなくても全然問題ないぜ、クソッタレー!!
さて。今回は第10話を取り上げてみるとするか。
デスメタルの神「カールス・マーダー」が持っていた「悪魔のギター」を受け継ぐ帝王「ジャック・イル・ダーク」!!
「ファッキンガム宮殿」を熱唱する「ジャック・イル・ダーク」さん
DMCとのタイバン(他のバンドと一緒にライブをやること)対決で、首にコブラを巻いているこの男は、オーディエンス(観客)の前でいきなりとてつもないパンク魂を披露しやがったぜ!!
客「うおお、一曲目から“ファッキンガム宮殿”だあ〜〜〜〜〜」
FACK!!なんてイカしたタイトルをつけやがるんだ、クソッタレー!!「バッキンガム宮殿」といえばイギリス王室の象徴ともいえる建造物。その名前を皮肉り、あまつさえイギリス皇室を批判するというパンクロッカーとして当然のことを堂々とやってのけていやがるとは…ヤツはかなりのパンクロッカーと言えるだろうな。
なお、「ファッキンガム宮殿」の歌詞はこんな感じらしいぜ!!
ファッキンガム宮殿
作詞:ジャック・イル・ダーク
「ファック!ファック!ファック!
ファッキンガムファック
ファック ファック ファック ファック ファック
ファック ファック ファック ファック ファック」
気持ちいいほどにひたすら「ファック」と連呼しまくるそのシンプルかつパワフルな歌詞に震えが来たぜ!!オーディエンスどもも「まるで女王とファックしてる気分だぜ〜〜〜」とボルテージが盛り上がってやがるじゃねーか!!
コブラに自らの腕を噛ませるという自虐的パフォーマンスをやってのけたあと、DMCを紹介するジャック。するとワイヤーに吊られて上からDMCのメンバーが登場…クラウザーさんが首吊ってるー!!
本来はワイヤーで降りてくるはずが、アクシデントで首にワイヤーが絡まってしまったクラウザーさん。しかしこの予期せぬハプニングに観客は大ウケ!!「これは自虐を超えてる!!“公開自殺”だぁ!!」
ようやく解放されるクラウザーさん。しかしヤツはこのアクシデントをものともせず、オーディエンスたちにこう言い放ちやがった!!
「ちょっと地獄によって、このオイボレを埋める墓穴を掘ってきたわ〜〜!!」
アクシデントを逆に武器にするこのポジティブさ!!まさにパンク!!そしてジャックにけんかを売ったクラウザーさんは…。
「うおおお、日米ファック対決だあー!!」
二人で息継ぎをせず、どちらが長く「ファック」と連呼し続けられるかの根性勝負!!ちくしょう!!テメーら最高にイカれてるぜ!!パンクじゃねーか!!
しかもクラウザーさんはこの日のために英語の勉強をしてきたという念の入れよう!!まあ英語の勉強といっても「ファック」しか言ってねーんじゃ大して意味無いんじゃ…などと突っ込むようでは、てめえらはファッションパンクだぜ!!
結局日米ファック対決は「ファック」の「ク」一文字差でクラウザーさんが勝利!!
「うおおお〜〜〜、クラウザーさんが0.5ファック勝ったぞ!!」
0,5ファックって、どんな単位なんだ、クソッタレー!!
そして勝利したクラウザーさんは強がりながらも「オレはただ犯(や)った女の数をファックで数えてただけだぜ!!」と発言!!追い詰められた不ジャックは口笛を吹いて、猛牛「メタル・バァッファロー」を召還!!
日「米」ファック対決というからには、ジャックはアメリカ人で、このメタル・バァッファローも米国産の牛なんだろう。奇しくも日本は米国産牛肉の狂牛病問題で、ようやく牛肉の輸入が少しづつ再開されたばかり。
にもかかわらず、生後20ヶ月以上経過した牛肉どころか、生きた猛牛をそのまま日本に持ち込むとは、ジャック、てめえは筋金入りのパンクロッカーだぜ!!まあこの牛の入国を許した日本の税関どもも、同じくらいにパンクなんだがな!!
さすがのDMCジャギもこの猛牛には動揺するものの、我等がクラウザーさんは違ってたぜ!!小さい頃から牛の世話をしていたという経験を生かして、「べぇべぇ〜〜」と、メタル・バァッファローを手なずけちまいやがった!!
さらにドラムのカミュはジャックの首に巻いていたコブラを奪い取って、コブラをドラムスティック替わりにビートを刻みまくってるぜ!!クラウザーさんだけじゃねえ、このカミュも相当のパンクドラマーだ!!響鬼さんも真っ青だぜ!!
DMCのあまりにもパンク過ぎる行動に「こいつら本物の悪魔だ…」と、ジャックは片ヒザをついて敗北を認めやがったぜ。
「これが時代の変わる瞬間だ〜〜〜!!」
しかしDMCのメンバーの暴走はこの程度じゃ止まらねえ!!
「出た―――“DMC地獄の人文字”だ〜〜〜!!」
クラウザーさんはジャックをバックで貫き「M」
カミュはコブラを意のままに操って「C」を作り
そして左端では、いかにもかったるそうにジャギがベースで「D」を形取る!!
クラウザーさん、カミュの影に隠れがちだが、このやる気の無さしか感じられないジャギもかなりのパンクロッカーだぜ!!デストローイ!!
こうしてタイバンはDMCの完全勝利に終わり、ジャックは根岸(クラウザーさんの世を忍ぶ仮の姿)に自らの「悪魔のギター」を託していきやがったぜ。
「お前のような男が最も恐ろしいのかもしれないな
デスメタル会を頼むぜ、DMC…」
ジャック最高にカッコいいぜ!!熱いじゃねーか!!感動したぜ!!
根岸はお返しとして、ジャックに故郷でお父さんが育てた「しいたけ」をプレゼント。しかし実はそれは「マジックマッシュルーム」であり、ジャックは空港で逮捕されちまったじゃねーか!!ファック!!
まあ結論から言うと、日本で堂々とマジックマッシュルームを栽培していた、クラウザーさんのお父さんが一番パンクだったって事だぜ!!
とまあこんな感じでカンタンではあるが、オレ様がこの作品を取り上げてみたぜ。興味を持ったやつは今すぐコンビニに行って「ヤングアニマル」を手にとって読みやがれクソッタレー!!
単行本は一人10冊変え!!そして燃やせー!!
若杉公徳先生の巻末コメント
「正月は田舎に帰って家族で5Pです。」