今週の夜王 第132話 「決着」


 エロティカの女オーナー・北村美紀は、神大寺会長(ジャニー)に10億円もの借金をしていた…。そしてそれを盾に「愛 人 契 約!!」を結んでいた…。それを知った遼介は何も考えずにジャニーの元に行き、「10億俺が払うから美紀さんを自由にしてやってくれ」と、とんでもない事をほざくのですが…結局桃氏に頼っちゃうのでした(w


 で、桃氏から13億(うち3億は新しい事業を起こすための資金らしい)をふんだくって、女オーナーは従業員たちの前でエロティカ閉店を告げ、遼介とともにジャニーのいるビルに向かうのでした。

 相変わらず右ハンドルだか左ハンドルだかわからない、コピー連発フォルクスワーゲンのビートルを運転してやってきたのは、ジャニーの事務所らしきビル。案内されたコピー連発のカーペットが敷き詰められた部屋で、コピー顔のジャニーが待ち構えていました。はじめからふたりが金を作ることが出来なかったと決め付けているジャニーに対し、遼介は持ってきたアタッシュケースをぶちまけて、中に入っている札束(全部コピー)を見せ付けます。


「ここにあるのはどう見積もっても一億程度だろう…
とりあえず一億は集めましたというハッタリだろう…」


 相変わらず人を見下した態度を変えないジャニー。しかし遼介が残りの9億は車の中に入っているというので、部下に確認に行かせたら、本当に同じアタッシュケースがあったという知らせが来て、さすがのジャニーもちょっとビックリ。
 つーか、10億もの大金をガードマンも付けずに運んできて、おまけに駐車場に停めた車の中に9億放置するなんて、無用心にも程があるんですが!しかも車のキーを相手に平気で渡しちゃうし…。もしも、様子を見に行かせた部下が9億持ち逃げしちゃったらどうするつもりだったんでしょうか遼介は(w しかも人から借りた金だっていうのに…ものすごく無造作に扱いすぎ!!

 遼介はエリカの300万の売り掛けをやられた際(単行本1巻参照)、高橋先輩の知り合いである「あおぞら金融」から金を借りようとして、社長から門前払いされた時「300万が凄い大金だってコトに気付かせてくれた社長には感謝するよ」みたいな事を言ってましたけど、コイツやっぱり金のありがたみなんか全然わかってねえ!!もう一度、「あおぞら金融」の社長(コピー)に怒られて来い!!と言いたいですな(w

  
 しかし、10億払えば女オーナーを自由にするという約束だったのに、ジャニーはいきなり「代わりの女を用意しろ!!それが出来なきゃさらに10億払えや(゜Д゜)ゴルァ!」と、とんでもなく見苦しいことを言い出してきました。それを聞いた遼介は…。


「ふざけるな…!あんたの言ってることはメチャクチャだ!!」


 10億俺が払うとか大見得切っておいて、思いっきり桃氏に頼っていた遼介のほうが、よっぽどメチャクチャだと思いますがどうかと。

 
 しかし、そんな状況下の中、桃氏がいきなり登場!!「漏れが用意した金が受け取れないのか(゜Д゜)ゴルァ!」とジャニーを杖で脅して、ムリヤリ金を受け取らせました。そして桃氏は遼介にこう言います。

「遼介、これで一件落着だな!」

 ええ、確かにそのとおりですね。金を用意したのも、金を受け取るように脅したのも、全部桃氏だけど。
 しかし、遼介はまだジャニーに対してムカつくところが有ったのか、いきなりジャニーをぶん殴っちゃいました!!不意を疲れたジャニーは無想転生を使う余裕も無く、あっさりぶん殴られて、口から血を噴いて床に転がってしまいます。


「これは、一人の男としての怒りだ!
女の弱みに付け込んでその肉体も心も
そして人生をも弄ぶような男は絶対に許せない!!
二度と美紀さんに近づくな!!
もしそれが守れないなら俺はまたアンタをブン殴る!!」


 うーん、なんでコイツがこんな事を言うかなあ?しかもすべてが解決したこのタイミングで。これじゃあまるで、ドラえもん(桃氏)の秘密道具(10億)を手に入れてジャイアン(ジャニー)に復讐しているのび太(遼介)と一緒だぞ。みっともないったらありゃしません。

 …で、次週でエロティカ編は完結らしいです。やっぱり女オーナーは次週で死ぬのか!?


 …しっかし、今回「コピー」って単語何回使ったかなあ(w