(20201017)キャプテン翼 メモリーズ3 大空家の引っ越し 第2話

キャプテン翼マガジン」に本編と一緒に掲載されているスピンオフ読み切り。今回は翼が南葛市に引っ越す前のお話が描かれる!とのこと。


前回は翼そっちのけで「翼の父親と母親の若いころのラブコメ話」が描かれたりして正直ちょっと面喰らったりもしましたが、今回はようやく翼が登場。こういうのでいいんだよ、こういうので!!


小学3年生ごろの翼は、当時からすでにサッカーバカと揶揄されるほどサッカーにずっぱまり状態でしたが、悲しいかな。周りの子供がやってる競技はどいつもこいつも野球ばっかり。サッカーやってる子が他にいなかったので、クラスでもちょっと浮いてる翼は変わった子と言われ、一人寂しくボールを蹴るばかり…。

まあでもこの頃はJリーグ開幕前で、サッカーより野球の方が圧倒的に親しまれてた時代。外での遊びも野球やってた子の方が圧倒的に多かったですからねえ。東京じゃ。


友達の居ない翼を心配した祖母から、野球用具をプレゼントされ、翼は半ば無理やり野球をやるってみる事に。
しかし翼ほどの身体能力があれば、サッカー以外の競技でもそれなりに動けそうな気もするんですが、慣れないバットスイングで三振したり、守備でフライを取ろうとして頭にボールが当てちゃったりするところを見ると“翼もやっぱり人の子なんだなあ”とちょっぴり安心してしまったりもしますね。


とはいえ、徐々に野球に慣れていってたようなので、おそらくあのまま野球を続けてれば、翼もそれなりの野球選手になってたかもしれませんが、己のサッカーをやりたいという気持ちは消えず。結局1日で野球を辞めて、野球用具を買ってくれば祖母に謝りながらも「たとえひとりぼっちでもサッカーがしたい」と打ち明ける…。うーんこの辺はなかなか考えさせられるものがあります。


逆に考えると、静岡に引っ越して一番最初にサッカー友達になった石崎のことを、翼がいつまでも「くん」付けで呼んでるのは、この東京での孤独な過去があったからなんだなあ…と思うと、格別の思いが感じられますねえ(´;ω;`)



2年後、相変わらずサッカーバカで周囲から浮いてる翼の前に現れたのは…青葉弥生!!


ああ~っ、そっかあ!こいつがいたか!!ここで絡んでくるのか!!
でもこの調子だと弥生はまだ三杉とは接点がないみたいですねえ。


さて、翼はここで弥生から、弥生の兄貴が中学でサッカー部のキャプテンやってるので、良かったら練習見に行かない?と誘われ、二つ返事でOKするんですが…この後静岡に引っ越すって事は、ここで多分なんかあったんだろうなあ…(′・ω・‘)


余談ですが、翼が弥生からサッカーの話を振られた途端、めっちゃ早口でサッカーの話をしまくるという、陰キャ丸出し反応でちょっと笑ってしまった(′・ω・‘) そりゃ弥生じゃなくっても引くわ!!



でも今回のお話って、もし翼が静岡に引っ越さず、このまま東京にとどまり続けてれば…間違いなくキャプ翼の歴史は一変してたかもしれない。そう考えると結構なターニングポイントだと思うのです。


翼が東京にとどまっていれば、原作よりもっと早い段階で三杉と出会っていたかもしれないし、そのまま翼も武蔵FCに入って、もしかしたらゴールデンコンビの相方が岬ではなく三杉になっていたかもしれないとか(でも三杉は10分しかプレイできませんが)


翼が東京にとどまり続けてれば、きっとロベルトも静岡ではなく東京に来ることになるでしょう(東京の方がいい病院あるし)。そうなっていたら、武蔵FCの本間・真田・一ノ瀬あたりが、ロベルトの教えでめちゃくちゃ覚醒してたかもしれないとか…!


こういうifを想像するのって…めっちゃ楽しくないですか?