(20180611) 彼岸島 48日後… 第164話「兄弟愛」

彼岸島は「週刊ヤングマガジン」で連載されていた、吸血鬼が住む島彼岸島を訪れた主人公宮本明たちの戦いを描いた、スタイリッシュ丸太アクションホラーギャグ漫画です。


現在は、第3部?に当たる「48日後…」シリーズがはじまりました。
雅(マサ)率いる彼岸島の吸血鬼達が持ち込んだ、吸血鬼ウイルスを媒介した蚊の猛威によって、崩壊した日本。
法も秩序も無い、吸血鬼達が跋扈する荒れ果てたこの地に現れた、片足を引きずり、顔に傷を持つ、左手1本で丸太をぐわしと掴む救世主…。
その名を、宮本明!!


ついに東京へと到着した明さん一行。東京には雅の息子と呼ばれる5人のアマルガムが居ることが判明し、そしてその一人「姑獲鳥」(うぶめ)が明さんたちを襲撃。激しい戦いの末に明さんは途中で力尽き、姑獲鳥は勝っちゃんを人質に取り、上野へと引き上げてしまったのでした。
その後、疲れからか寝込んでしまった明さんの替わりに、食料調達のために氷川台に向かった鮫島様・精二・ネズミの3人。たどり着いた氷川台駅の人間達から、自分達の替わりに吸血蚊ゾーンを通り抜けて食料を取って来ることになった鮫島様と精ニですが、地上で食料をゲットし少し休んでいると…なんと向こうから雅の姿が!鮫島様は危険を承知で、雅の後をつけていくのですが…途中で助けたバカ女のせいで、やべェ!見つかっちまった!
しかし雅は鮫島様には目もくれず、助けに駆けつけた精ニのほうに興味が有るようで…?



うわあ…。何だよ今週は…。思いっきり胸糞悪くなる展開じゃねェか…。
ここまでやる必要有るのかよ…!クソハゲとクソホッケーが悲惨すぎる…!
ちくしょう雅の野郎、絶対ェ許せねェ!!てめぇなんざ「バーニングファイト」の鎖マンと同等かそれ以下の害悪じゃねェか…!



まあいちいち詳しく書くのもげんなりしちまう内容なんで、ざっくり書きますが、マサの野郎が精ニを観察するなり「コイツ喰ってみよう」とか言い出して、バリボリ手や足を喰い出すし、それを止めようとした鮫島様を軽くあしらった挙句片目を引っこ抜いて、クソハゲは完全に心が折れちまって、助けを求める弟を置いて逃亡…という、そりゃもう散々たる結果ですよ、ええ。
全く、あの時マサの事なんか尾行しようと思わずに、とっとと帰ってりゃ良かったものを…と思っても、もう後の祭りなのが悲しすぎる(´;ω;`)



しかしマサの野郎が、それだけ多くの読者の胸糞を悪くしているという事は、裏を返せば、悪役としての仕事はキッチリと果たしているわけで、これはそれで複雑なところでは有ります。

むしろ今までの、明さんの血で足を滑らせ「何だここは、滑るぞ!」と叫んだり、クソハゲとクソホッケーを完全にスルーして、池の水飲んで帰ったりしてた方が、ラスボスとしてはおかしかったんだよなあ…。まあ彼岸島らしいといえばらしいけど!



精ニの方はどう考えても助かる未来が見えないのでまだ割り切れますが…コレ、逃げ出したクソハゲの事を思うと、悲惨だよなあ…。
仮に逃げのびて、明さんのもとへ食料を持ち帰れたとしても、片目えぐられてるし、心は完全にへし折られてるっぽいし、寝てる時も精ニが助けを求める悪夢にうなされる光景が容易に想像できちまうんだよなぁ…。
クソハゲはあの時、弟を見殺しにした事を一生後悔し続けるんだと思うと、つれェなあ…。