(20170904) 彼岸島 48日後… 第132話「地下道」

彼岸島は「週刊ヤングマガジン」で連載されていた、吸血鬼が住む島彼岸島を訪れた主人公宮本明たちの戦いを描いた、スタイリッシュ丸太アクションホラーギャグ漫画です。


現在は、第3部?に当たる「48日後…」シリーズがはじまりました。
雅(マサ)率いる彼岸島の吸血鬼達が持ち込んだ、吸血鬼ウイルスを媒介した蚊の猛威によって、崩壊した日本。
法も秩序も無い、吸血鬼達が跋扈する荒れ果てたこの地に現れた、片足を引きずり、顔に傷を持つ、左手1本で丸太をぐわしと掴む救世主…。
その名を、宮本明!!



明さん・鮫島様・勝っちゃん、そして途中で船から逃げ出してたネズミも合流し、さらに鮫島様の弟で、ホッケーマスクを付けたカタカナ口調で、女とヤラセロと連呼する、兄貴以上にとんでもないヤツ精二を救出し、遂に東京へ通じる壁へと到着!
ところが、東京へと続く道は高い壁で覆われており、力ずくで突破しようとしたエテ公は返り討ちに。どうしたもんかと思っていると、精二がおもむろに川にあるトタン板を外すと、そこには下水道の入り口が。ここから東京へ行ける…!?



臭くて暗くて狭い下水道。世界一かっこいい下水道のテーマが流れるわけも無く、ただひたすらに狭いパイプの中をすすんで行く明さん一向。
精二いわく、このまま進んで行くと、都内に地下鉄の駅に出て、そこに人間が居るんだとか。
で、ネズミの野郎はしょうこりもなく、まーた鮫島様に、いい加減船に帰りましょうよと言い出すんですが…。

鮫島様「俺は明を見てェんだよ、コイツはとんでもねェ男だろ
明を見ていると、この吸血鬼の物となったどうしようもねェ日本でさえ
なんとかしてくれんじゃねェかと思えてくるんだ」

それを見届けるまでは俺は帰れん…と。
あー、これはもう、男として惚れた(変な意味ではない)ってヤツですな。元は悪党だったくせに何か妙に熱いキャラになっちまってますなあ鮫島様。
まあ、そしておそらく勝っちゃんも最後まで明さんに着いて行く気マンマンでしょうし…これはネズミもタイミングを逃して結局最後までズルズル着いてっちゃうパターンなんですかねえ(′・ω・`)



そんなこんなで、途中で追ってきた吸血鬼達を隠れてやり過ごしたり、プカプカ浮かんでるウンコで冗談を言い合ったりしてるうちに…なにやら広い場所へ到着。
カンのいい読者はこの時点で「あっ…」(察し)となるでしょうが。うん。やっぱりいるんだ。邪鬼が。
まあそりゃそうですよね。真空パックAV先生ェがそんなすんなり先へ進ませてくれる安易な展開を描くわけが無いですモンね…!


で、今回の邪鬼ですが、精二が「ネズミのオオサマ…」と恐れるぐらいなので、その名の通り、下半身がネズミの邪鬼なのですが…これがまたキモイ。
とくにお腹の下部あたりに、ネズミの頭がいっぱいくっついて「チュウチュウ」言ってる所とかが、最高にきめェ!!
個人的には、今まで出てきた邪鬼の中で、いちばんキモいんじゃないでしょうか。
コイツの前だと、死神やエテ公が全然マシというか、むしろ可愛く見えるェ…。


まったく、相変わらず邪鬼のデザインは独創的というか、ホラー漫画らしい雰囲気を残しているなあ。中身はアレなのに。
正直あまりにもキモ過ぎて、こいつが出てくる間だけ、レビュー書くのを止めようかなあ…と思っちゃうレベル。
築40年以上のオンボロで夜中に天井裏でネズミの駆け回る音が聞こえてくる我が家の環境では、ホント勘弁して下さいマジで!ってなるんじゃ!


で、やっぱりネズミのオオサマと言われてるぐらいなんですから、やっぱりネズミと何かしら絡みがあるんですかねえ。
ぶっちゃけ、死亡フラグが立ってるともいえなくも有りませんが。