(20170821) 彼岸島 48日後… 第130話「エテ公」

彼岸島は「週刊ヤングマガジン」で連載されていた、吸血鬼が住む島彼岸島を訪れた主人公宮本明たちの戦いを描いた、スタイリッシュ丸太アクションホラーギャグ漫画です。


現在は、第3部?に当たる「48日後…」シリーズがはじまりました。
雅(マサ)率いる彼岸島の吸血鬼達が持ち込んだ、吸血鬼ウイルスを媒介した蚊の猛威によって、崩壊した日本。
法も秩序も無い、吸血鬼達が跋扈する荒れ果てたこの地に現れた、片足を引きずり、顔に傷を持つ、左手1本で丸太をぐわしと掴む救世主…。
その名を、宮本明!!



明さん・鮫島様・勝っちゃん、そして途中で船から逃げ出してたネズミも合流し、さらに鮫島様の弟で、ホッケーマスクを付けたカタカナ口調で、女とヤラセロと連呼する、兄貴以上にとんでもないヤツ精二を救出し、遂に東京へ通じる壁へと到着!
ところが、東京へと続く道は高い壁で覆われており、どうしたもんかと思っていると、以前明さんたちと戦った邪鬼・エテ公が出現!エテ公は壁の向こうから女性の匂いを感じ取ったのか、突如壁に向かって体当たりをおっぱじめやがった!!果たしてエテ公は東京へと続く壁を突破することができるのか…?



「頑張れエテ公!東京の壁に穴を開けてくれ」と、結果的にとはいえ、明さん達の期待を背負って、東京へと続く壁を突破することになったエテ公。
まあ本人?は、壁の向こうにいる女を襲いたい一心なだけなんですが、それはともかく、エテ公は必死に壁に向かって体当たり!!そして背中の足を壁に叩きつけて攻撃!!
連打!!連打!連打!今にも「オラオラオラオラオラアッ!!」って叫び声が聞こえてくるかのような迫力だあ!
エテ公のクセに妙にカッコイイぞ!動機はめちゃくちゃ不純だけどな!!



だが、相手もただ突破されるのを待つほどバカじゃねェ。壁の隙間からたくさんのヤリを発射して、エテ公の顔面にこれでもかと突き刺す!
のけぞって今にも倒れそうになるエテ公だが…こらえた!!倒れずに持ち直した!!










なんという女体への執着!!


しかしこれ、エテ公の執念もさることながら、わざわざ“オマ”“ンコ”別々の吹き出しに分けることで、女性器の名称を無修正で言わせるという、ビッグタワワ先生ェの執念も凄ェ!!
まったく、男って生き物は、どうしてここまで女体に異常な執着心を抱くんだよ、ちくしょう!!
ひょっとしてビッグタワワ先生ェは、エテ公を通じて、いかなる困難があろうとも、男性が女性へアタックすることの必死さを読者に伝えたかった可能性が…?



ですが、そんなエテ公の執念もむなしく、最期は対邪鬼兵器で身体を貫かれた後、傘のように開いて、身体をバラバラにされて、絶命。
エテ公、本地に散る…!!



少年漫画にありがちな“俺達を散々苦しめてきたライバルのアイツが、こうもあっけなくかませ犬にされて負けるなんて”ってヤツですな。
今回のこれ、金剛様とかがかませ犬でやられる展開ならば、まあ納得はするんですけど、正直エテ公がかませ犬にされても、なんかちょっと微妙な気がしなくもありません。
だって…終始下品だったしなあ、エテ公。
しかもエテ公は、明さん達の味方になったわけじゃなくって、たまたま利害関係が一致したから、こっちが一方的に応援してただけですからねえ。


アニメ版「けものフレンズ」で、巨大セルリアンに立ち向かうかばんちゃんには、涙が止まりませんでしたが、「彼岸島」で、巨大壁に立ち向かって無残に散ったエテ公には、苦笑いしか漏れてこないんだ。悔しいだろうが仕方ないんだ(′・ω・`)



まあコレで、なんだかんだで、再び抜け道を知ってるらしい精二の活躍シーンがやってくるわけですね。
よかった。あの女もただセックルさせ損で済まなくて、一安心だェ。