(20170705)キャプテン翼 ライジングサン 第57話 右か?左か?

【今週の要約】


マドリッドオリンピック本大会予選グループもいよいよ佳境に入り、グループDではブラジルvsドイツという大会屈指の好カードが実現。
この試合引き分け以上でグループ1位が確定するブラジルは、上から目線で舐めプを決め込んでるのに対し、ドイツは序盤から本気モード。シュナイダーのハットトリックにより、3−0で前半を折り返す予想外の展開に。
後半は一転して本気になったブラジルが攻勢に転じ、あっという間に3−3の同点に追いつかれるも、左手を負傷しながらプレイ続行するミューラーのロングフィードからシュナイダーが、2人のDFのマークを受けながらも、執念のシュートでついに勝ち越し!
試合はロスタイムへ。1点を追うブラジルは、コーナーキックからの混戦でPKを獲得。負傷した左手を狙って左へ蹴ってくるだろうというミューラーの予想に反して、リバウールさんは冷静に右に蹴りこみ、再び同点。
しかし試合を諦めていないシュナイダーは、キックオフと同時にファイナルファイヤーショットを放ち、ブラジルゴールに襲いかかる…!!

色々批判を浴びそうな内容ではあるものの、これでもう決着かな。
今回最後にシュナイダーがキックオフからのファイナルファイヤーショットで強引にゴールを狙ってますが、これが決まるとはとても思えないしなあ…。
これで勝っちゃうんだったら、それなら今週ミューラーがPK止めて勝利!の方が、よほどスッキリした終わり方になりますしね…。
 


ただ今回のお話、リバウールさんからしてみたら、さぞかしPK蹴りづらかっただろうなあ…。と思えてきます。
ミューラーが左手のテーピングを外し、ギュンター師匠がゴール裏で「わしがずっと見ててやる、お前の指がちぎれたら拾ってやるから安心しろ」の流れは、漫画的には熱い展開ですけど、盤外戦術にも程があるしなあ(汗)

というか、GKコーチがゴール裏にずっと張り付いてるのは、ルールで禁止スよね?
やっぱ怖いスね、YOO1ルールってやつは。



あのミューラーと師匠のやり取りでリバウールさんは負傷してるミューラーの左手を狙って左に蹴る」って空気が完全に出来上がってしまったわけです。


こんなん、リバウールさんからしたら、たまったもんじゃないですよね。
「え?何この展開?オレ左に蹴らなきゃダメなの?つーかキミの左手破壊したのオレじゃないよ?サンターナと納豆だよ?」リバウールさんは思ったに違いありません。


まあリバウールさんはこれまで、カルツを害虫呼ばわりした挙句、わざとどてっぱらにボールをぶつけたり、観客をハエ呼ばわりする畜生ぶりを見せつけていたので、自業自得とも取れますが。


だからといって(うわーつれーわ。いっその事PK外しちまおうか…)と思っても、ブラジルチームメイトの連中は、リバウールさんにめっちゃ期待寄せてるし、観客席の翼とも目が合って(ひょっとしてツバサのヤツ、オレがわざとPK外すとか思ってんじゃねえの?)と、変なプレッシャーが周囲からかけられまくってるわけでして、まさにリバウールさん四面楚歌な空気ですよね。


結局リバウールさんは、次に日本と戦う事よりも、チームの1位通過を優先して、空気を読まずに右に蹴って、PKを決めるわけです。
これ、チームの1位通過を優先したと言えば聞こえはいいですが、少年漫画チックな勝負って意味では完全に逃げちゃってるんですよね…。


もちろんプロとしては正しい行動なのは間違いないんですけど…なーんか熱くない。
たぶん、無印キャプ翼時代のYOO1先生が今回のシーンを描いていたら(ミューラーが止めるかは別にして)何の躊躇もなくリバウールさんに左に蹴らせてたと思います。
少年漫画的には、そっちの方が熱い展開ですからね。
そして、多くのオールドファンはそれを望んでいたんじゃないのかなあ…。


これ、ジョアン監督が初期の吉良監督みたいな思考の人だったら、試合後にリバウールさんにリバウール!今のお前は羽をもがれた鷹だ!昔のお前ならミューラーの左手を粉砕してでも左に蹴ってたはずだ!!」とブチ切れてたんだろうなあ。
そう考えるとリバウールさんちょっと不憫。