(20170318) 彼岸島 48日後… 第112話「652号室」

彼岸島は「週刊ヤングマガジン」で連載されていた、吸血鬼が住む島彼岸島を訪れた主人公宮本明たちの戦いを描いた、スタイリッシュ丸太アクションホラーギャグ漫画です。


現在は、第3部?に当たる「48日後…」シリーズがはじまりました。
雅(マサ)率いる彼岸島の吸血鬼達が持ち込んだ、吸血鬼ウイルスを媒介した蚊の猛威によって、崩壊した日本。
法も秩序も無い、吸血鬼達が跋扈する荒れ果てたこの地に現れた、片足を引きずり、顔に傷を持つ、左手1本で丸太をぐわしと掴む救世主…。
その名を、宮本明!!



明さん・鮫島様・勝っちゃん、そして途中で船から逃げ出してたネズミも合流し、さらに亡者となった勝っちゃんの母親(吉川さん)を案内役にして、鮫島様の弟・精ニが捕まっているという金剛様のアジト明治屋ホテル」にて、ついに金剛様と対峙する…!
 


今週も依然として、明さんは巨大な金剛様とバトル中。遂にはホテルを飛び出して、駐車場にまで戦いのフィールドを移しちまった!
…ですが、今回注目したいのは、この2人の戦いではなく、別のほうなんじゃ!


一方、明さんと金剛様の戦いをもっと近くで見てェと、さらに下に降りるピッコロさん鮫島様。
するとそこでネズミと勝っちゃんに遭遇。でもネズミの野郎は上から落としちゃった母ちゃんの台車に激突したのに、痛がるよりも「怖いよぉ…あんな部屋もう行きたくないよォ」とか言ってるし、勝っちゃんは何か知らねぇけど「コッチ来いオラァン!」ってせかしてるわで、明さんのバトルを見るのを中断して、仕方なくついて行くと、そこで待ち受けていた部屋では…?
















こ…金剛様!?


金剛様が「ガハハハハハハハ」と笑いながら、バックで女を犯してやがる…!!
なんという精力絶倫!!
…あれ?でも金剛様は明さんとバトってる最中のはずだし、それにこの金剛様、ずいぶん小せェ!!一体どういう事なんだぜ…?


これは片方の金剛様が影武者だとか、自分を野原ひろしだと思いこんでいる一般人的なものじゃない限り、金剛様は2人存在した!と考えるのが妥当かと思うェ。


つまり、現在明さんと戦ってる、敵ながら天晴れの寡黙でストイックな金剛様Aと、女を犯して「ガハハ」と笑う、感情豊かでゲスい金剛様B…。2人の金剛様が存在する…!


そう考えると、これまで金剛様の言動が時々ブレてたり、明さんと戦ってる方の金剛様Aが、母ちゃんを7回も犯して亡者にした事を「知らん」と答えていたのも、整合性が付きますね!
おそらく、母ちゃんを亡者に仕立て上げたのは、金剛様Bの方なんでしょうなあ…。


矛盾点を解消しつつ、衝撃の展開を読者に与えるとは…アイスデブ先生ェのクセに、なかなかやるじゃねェか、ちくしょう!



ここからはあくまでも、個人的な推測なのですが、ひょっとしたら先生ェは、前作「彼岸島 最後の47日間」の時点で、A・B2人の金剛様を用意していた可能性があるのでは…?


マサに出会う直前に出会ったのが金剛様Aで、その後エレベーター越しで、人間達を虐殺しまくってたのが金剛様Bだったんじゃないかなって気がするのです。


明さんが出会った金剛様Aは、無益な戦闘はせず、あっさり明さん達を通していましたし、逆に人間を虐殺しまくってた金剛様B「ガハハハハ」と豪快に笑っていましたしね…。
しかも明さんは、金剛様Bエレベーター越しに暴れてる様子を聴いてただけで、実際にその姿を見たわけじゃ無い。


うーん。考えれば考えるほど、前作の時点で2人用意していたような気がしてきたぞ。
まさか彼岸島で、ギャグ要素以外で、アイスデブ先生に感心させられるハメになるなんて…悔しい(ビクンビクン)