(20150810) 彼岸島 48日後… 第44話「宿命」

彼岸島は「週刊ヤングマガジン」で連載されていた、吸血鬼が住む島彼岸島を訪れた主人公宮本明たちの戦いを描いた、スタイリッシュ丸太アクションホラーギャグ漫画です。


現在は、第3部?に当たる「48日後…」シリーズがはじまりました。
雅(マサ)率いる彼岸島の吸血鬼達が持ち込んだ、吸血鬼ウイルスを媒介した蚊の猛威によって、崩壊した日本。
法も秩序も無い、吸血鬼達が跋扈する荒れ果てたこの地に現れた、片足を引きずり、顔に傷を持つ、左手1本で丸太をぐわしと掴む救世主…。
その名を、宮本明!!



さあ、ついにマサの野郎が潜んでいるかも知れねェ、通天閣の展望台に潜入する事に成功した明さん。
ところが最上階にふんぞり返っていたのは、雅ではなく、吸血鬼になったかつての親友。文具屋の息子にして、様々な丸太兵器を開発してきた、人間軍の司令塔にして、豚汁を仲間に振舞い士気を向上させることも忘れない、豚汁アルケミストの…西山…!西山じゃねェか…!!
おまけに西山が従えてる邪鬼の正体が、ひょっとしたら明さんの知り合いかもしれねェとなって…?



今週も、先週に引き続き、明さんと西山の間では、緊迫したシリアス展開が続いてやがる…!
西山の野郎は「本当は、俺はお前と戦ってみたくて、たまらなかったんだ!」とメチャクチャ好戦的なのに対して、ちくしょう、西山と戦わなくちゃいけねェのか…?と明さんが自問自答していると、気付いてしまいます。邪鬼の、変態前の姿が残っている部分に…!


明さん「ユ…キ…嘘だ…ユキ…そんな…
お前なのかユキ…この化け物はお前なのか…」


なんてこった…!気付いちまった…!ついに気付いちまった…!
大好きなユキが、変わり果てた姿になっちまったことに、明さんが気付いちまった…!
まあ、本当にあの邪鬼がユキなのかどうかはさて置いて、少なくとも、明さんはユキだと認識しちまった…!



さすがの明さんも、そりゃ「う あ あ あ あ」(PC書き文字)並みに発狂しちゃいますよ!


明さん「ごめんよ、ごめんよユキ
俺が雅を殺る事ばかり考えていて、君を守る事をしなかった
俺が君のそばにいれば、俺なら君を守れたはずだ
すまない、すまないユキ」


絶望にうちひしがれて、土下座をするみたいな体制になる明さんですが、このシーンは、師匠が「すまぬ すまぬ」と言いながら、丸太で亡者を撲殺してるシーンを何故だか思い浮かべてしまいますなあ。
やっぱり明さんも、なきながらあの邪鬼をぶっ倒してしまうのか。悲しいなあ。



…とまあ、明さんと西山の間では、ギャグを挟む余地のないほど、緊迫感溢れる展開が続いているわけです。
一方、通天閣の外で戦いを、遠くから見守る人間たちは…。






dokushinjutu


ファッ!?



通天閣が遠すぎて、2人が何をやってるのかがよく分からない。というのは理解できる。
だからといって、ココで唐突に読唇術が使えるモブキャラが出て来るとか、どういうことなの(′・ω・`)


しかもコイツ、ゲス岩田から手渡された双眼鏡を頼りに、明さんと西山が幼馴染である事、西山がマサのフリをしてて、たまたま塔の上で会ったという事まで、完璧に、完璧に理解しやがった!!凄ェ!
夜王の琴岡聖二(元探偵のホスト)並に有能だから、ちくしょう!


しかしこのメチャクチャな展開こそが、彼岸島クオリティ!
最近シリアスでハードな展開が多いから、こういった随所に、的確にギャグをぶっこんで来る、自慰戦士テンガマン先生ェの手腕がハンパねェ!



…なお、今週号のヤンマガの後ろの方には進撃の巨人」映画化を記念して、マツモティーヌ先生のお祝いイラストが公開されてました。
明さんが巨人に対峙するという、あんまり違和感のない絵なんですが(世界観似てますしね)、というか、ぶっちゃけ明さんなら1人で巨人とやりあえそうなんですが
そんな中、左下で逃げようとしてる隊長がクッソ可愛かったェ!


やっぱり彼岸島のヒロインは隊長やったんや!ユキなんかいらんかったんや!(錯乱)