(20150505) ゴールデンカムイ 1巻&2巻

明治持代の北海道。「不死身の杉元」と呼ばれた、日露戦争帰りの兵士・杉元佐一が、アイヌ娘のアシリパさんと手を組んで、脱獄囚の身体に彫られた刺青を手がかりに、砂金による埋蔵金を手に入れる…、というおはなし。


序盤こそはシリアスかつ、結構えぐい表現もあったりするほどのハードさもありますが
2巻あたりから、エンジンがかかってきたのか、扉絵でアシリパさんと戯れる動物→「○○(動物)を食べよう」という、独自の様式美が見られ始め
まるでグルメ漫画みたいなテイストを見せたりします。
ひどい時になると、埋蔵金そっちのけで、狩猟と料理ばっかりやってたり。
だが、それがいい(′・ω・`)


そしてこの調理・食事シーンをはじめ、いろいろな所で容赦なくぶっこまれる「笑い」
このあたりは、前作のアイスホッケー漫画「スピナマラダ!」もこんなテイストでしたし。

とはいえ、シリアスなシーンはちゃーんと残っているので、このギャグとシリアスの絶妙なバランスが、読者をひきつけているのかなあ、と言う気がします。


また第2巻では、アイヌの村を訪れるシーンがあるんですが、この説明描写を読む限り、かなり入念な取材をした事が伺えます。


何度も読んでるうちに、リスを見ただけで「ああ〜リスをワナで捕まえてチタタプにして鍋にしてヒンナヒンナ(ry」などと思ってしまうに違いありませんね(汗)