(20150110) 彼岸島 48日後… 第19話「二人の戦い」

彼岸島は「週刊ヤングマガジン」で連載されていた、吸血鬼が住む島彼岸島を訪れた主人公宮本明たちの戦いを描いた、スタイリッシュ丸太アクションホラーギャグ漫画です。


現在は、第3部?に当たる「48日後…」シリーズがはじまりました。
雅(マサ)率いる彼岸島の吸血鬼達が持ち込んだ、吸血鬼ウイルスを媒介した蚊の猛威によって、崩壊した日本。
法も秩序も無い、吸血鬼達が跋扈する荒れ果てたこの地に現れた、片足を引きずり、顔に傷を持つ、左手1本で丸太をぐわしと掴む救世主…。
その名を、宮本明!!



美少年邪鬼・吉昭をブッ倒し、腹の中にいたボス吸血鬼を見つけ出した明さん。
ところがそこへ、ジョスコにいたもう一人の邪鬼・ユリ(ニット帽ケンちゃんの妹)が現れて、いきなり瀕死の吉昭とセックルをおっぱじめました。明さんとニット帽ケンちゃんは隠れてやり過ごしましたが、人間たちは邪鬼同士のド迫力セックルに恐れおののいて騒いだため、ユリにぶっ殺されちまいました。


セックル中にさわいじゃダメだって、はっきりわかんだね(′・ω・`)



結局ユリは1コマで去って行ったので、今週はボス吸血鬼の尋問タイムからはじまります。
ボス吸血鬼をロープで高いところに吊るして尋問(吐かなかったら頭から落下してゴチーン)というのは、いかにも彼岸島クオリティな展開で、読んでて安心するェ。
アレ、片手で明さんがあの高さまで吊るしたんですかねえ。腕力ヤバ過ぎィ!



ちなみにマサのやつは「東京にいる!」とのこと。
そういえば前作の最終回で雷門に現れたマサは、なんか妙に嬉しそうにしてましたし、今頃東京観光を満喫してるんスかねえ?


その後、明さんはニット帽ケンちゃんに、鉈みたいなでけェ刃物を渡し、ボス吸血鬼をぶっ殺すように指示。
「強くなりたいなら、吸血鬼への情を完全に捨てることだ」と語る明さんですが、まあ今までニット帽ケンちゃんはろくな戦闘描写がないですからねえ。
天井まで吹っ飛んだ明さんを救出したり、妹のセックル見てただけじゃ、そりゃ強くなりませんもんねえ。ここらでLVの低いユニットにボスを仕留めさせ、経験値を稼がせようということなんでしょう。ファイヤーエムブレムかな?


最初はその気だったニット帽ケンちゃんですが…最後の最後でコレを拒否。

健太「明をずっと見てきて思ったんだ やっぱり俺はお前みたいにはなれない
幸い、俺とお前の戦いは違う
お前は雅を殺すために戦い、俺は家族を守るために戦う、それぞれの戦い方があっていいはずだ
俺は可能な限り、何も殺さないでいたい」

まあ、明さんは彼岸島での戦いが壮絶すぎて、人間離れしすぎちまった所があるから、これはしょうが無いのかもしれません。
これを言われた明さんが「そうだな」と笑顔で返すシーンが“お前と俺は違うんだ”と語ってるようで、どこか寂しさを感じるェ…。


…なお、ボス吸血鬼は、この後明さんがしっかりぶっ殺しましたとさ(′・ω・`)



こうして、マサが東京に居ることがわかったので、明さんはニット帽ケンちゃんと陽子さんに別れを告げ、1人東京へ向かうのでした。
この時、立ち去ろうとする明さんに「お前の戦いに一緒に行けなくて、本当にすまない!!」と叫ぶシーンは、なかなかグッとくるものがありますねえ。


明さんは「何としても嫁と子供を守り抜くんだぞ!!」と、振り返らずに答えるんですけど
これは「男は黙って背中で語る」って事なんでしょう。
決してファッキンジャップ先生ェが、明さんの顔を描くのが面倒くせェからだとか、そんな手抜きな理由のわけないだろ!いい加減にしろ!!



うーむ。ニット帽ケンちゃんとは、ここでお別れなのか…。悲しいなあ。
「ウルセェよ!お前になんか教えるかバカ!」「コイツの言ってる事はよくわからんな。話半分で聞いておこう」「交尾の邪魔されて怒らない生物なんていないだろ!」などなど、わずか20話弱の間に、数多くの名言を残していった良キャラだっただけに、惜しいですのう。



…だとすると、単行本1巻の、吸血鬼してるアレは、一体なんだったんだよ、ちくしょう!!