(20140901) 彼岸島 48日後… 第3話「義手」

彼岸島は「週刊ヤングマガジン」で連載されていた、吸血鬼が住む島彼岸島を訪れた主人公宮本明たちの戦いを描いた、スタイリッシュ丸太アクションホラーギャグ漫画です。


現在は、第3部?に当たる「48日後…」シリーズがはじまりました。
雅(マサ)率いる彼岸島の吸血鬼達が持ち込んだ、吸血鬼ウイルスを媒介した蚊の猛威によって、崩壊した日本。
法も秩序も無い、吸血鬼達が跋扈する荒れ果てたこの地に現れた、片足を引きずり、顔に傷を持つ、左手1本で丸太をぐわしと掴む救世主…。
その名を、宮本明!!



たまたま道を歩いていたら「人間狩り」をしてた吸血鬼達と遭遇。見捨てる気マンマンだったけど、たまたま倒れていたニット帽の人間が「ケンちゃん」と呼ばれてたという理由で、助けてあげることにした明さんは、持ってた丸太や日本刀、そしてスペシャルウェポンの義手に仕込んだ刀で、吸血鬼どもをバッタバッタと虐殺してゆくのでした。



助けられた人間たちは、明さんを「救世主様ー!」と勝手に崇めて土下座したり「どうか我々をお救い下さい!」と群がってきたり、なんかものすごいことになってます。
なんかケンシロウよりも救世主っぽいじゃないか明さん(′・ω・`)


しかし、明さんはそんな人間たちがうっとうしいのか、完全に無視を決め込み
「触るな」ノールックで丸太を振って威嚇します。




…って、その丸太、先週思いっきり吸血鬼の血がベッタリ付いてるはずなんですが
そんな丸太を振り回したら、血が飛び散って、人間が感染しちゃうじゃねェか!危ねェよ明さんwwww



…その後、助けてくれたお礼がしたいというニット帽ケンちゃんの好意に甘え、ご飯とお風呂をご馳走になる明さん。
食事中に義手の事を聞かれると…。

明さん「吸血鬼が作ってくれたんだよ
俺の命を助けてくれた吸血鬼のジジイがいてな
あまりの不憫を見かねて、一緒に開発してくれたんだ」

吸血鬼のジジイ…。
明さんにこんな好意的な吸血鬼は、思いつく限りじゃ、アイツしかいねェ…!!





なるほど。あの義手は隊長がこしらえたのか。
てっきり豚汁アルケミストの西山製かと思ってたんですがねえ。
隊長案外手先が起用なんスねえ。
そしてこの優しさ。さすが彼岸島のヒロインは伊達じゃないェ!



とまあ、ここまではまだ良かったんですよ。聞き捨てならないのはこの後の明さんの発言…。


明さん「ああ、だから殺したよ 島を出る前に」

え…!? 明さん今なんとおっしゃいました?


殺したって言うのは、島に残っていたザコ吸血鬼たちのことを言ってんスよね?まさかまさかまさか…。



いずれにせよニット帽ケンちゃんは「コイツの言ってることよくわかんねェから、話半分に聞いておこう」というつもりのようです。


まあ、今までの彼岸島を知らん人にとっては、下半身の無いハゲたオッサンが彼岸島のヒロインだって言われても、なんのこっちゃわからないからね。しょうがないね。



そしてここで明さんの回想シーンへ入ります。
マサの野郎が去って、サンマ邪鬼も居なくなり、船も見つかった。
本土に放たれた吸血蚊も冬は越せないだろうからもう居ないだろう…。明さんが本土へ渡るタイミングは、まさに今!


しかしそこへ、彼岸島のヒロイン・隊長が両手を広げて船の前に立ちふさがり「どうしても島を出て行くならワシを斬っていけ」と明さんを止める…!

隊長「なァ明よ、楽しかったじゃねェか
この島で二人楽しくやっていたじゃねェか」


…ん?明さんの傷が癒え、義手が出来上がるまでの間、ずっと隊長と2人っきりだったって事は
西山とかユキとかウンコマン加藤*1とかはどこに消えてしまったんだェ?
まあ、あっさり殺すとは考えにくいから、こいつらはFF6の世界崩壊後みたいに、バラバラになって本土で再会なのかェ?



いずれにせよ明さんと隊長は数ヶ月間、2人っきりでラブラブな同棲生活を送っていた事は間違いありません。
しかし明さんが彼岸島を離れるという事は、その楽しかった2人の生活が、終わってしまうことを意味する…。
隊長とて腐っても吸血鬼のはしくれ。主人であるマサを殺そうとするならば、身体を張ってでも止めなければならない…。
例えそれが親友の明さんであろうとも。

明さん「……そうだな、楽しかったよ 感謝もしている
だがすまん……俺にはやらねばならぬ事があるんだ」





















嫌アアアアアアアアアアアアアアアア




たいちょうおおおおおおおおお!!



なんでだよ…!なんで隊長を殺しちまうんだよ、明さん…!



亮ちゅけが唐突に邪鬼に食い殺された時よりも
彼岸島 最後の47日間」が唐突に連載が終了したときよりも
隊長が殺された事のほうがはるかにショックだ…。


下半身の無いハゲたオッサンが、主人公に斬り殺されただけで、何でこんなに悲しい気持ちになっちまうんだよ…ちくしょう…。


隊長が居なくなった今、マルティストは何を楽しみに彼岸島を読んでいけばいいんだ…。


いや待て、まだ死んだと決め付けるのは早計だ!
彼岸島の重要キャラが死んだ時は、決まって「○月×日 誰々 彼岸等に散る」みたいなことが書かれたりしてるけど、
今回はまだ「河童の隊長 彼岸島に散る」とは書かれてねェ!
つまりまだ死んだとは限らねェ…限らねェんだよォ…。



はあ…こんな悲しい気持ちで月曜日を迎えたのは、WJで斬が打ち切られた時以来だェ…。


…でも、こちとら隊長が殺されてこんなに悲しい気持ちだってのに、この話を聞いてるニット帽ケンちゃんと葉子は、たぶん


「ふーん。そうだったんだ」程度しか思ってないんだろうなぁ。
葉子はともかく、少なくともニット帽ケンちゃんは前述のとおり“話半分で聞いておこう”ってスタンスだし…。
ちくしょう…。所詮本土の人間どもには、明さんと隊長の熱い絆なんか、わかりゃしねえから、ちくしょう!


この温度差が、また涙を誘うェ…(ノД`)





*1:明さんの親友の一人で、あまり役に立たないムードメーカー。ちなみに本名は三村政和(みむら まさかず)。