月刊ヤングマガジンで、漫画版「戦闘破壊学園ダンゲロス」の連載がはじまりました。
まさに醍醐味はここですね。
「The 男爵ディーノ」で毎週ＷＪ（週刊少年ジャンプ）の感想を書いてる作家の架神恭介さん（代表作は「完全パンクマニュアル はじめてのセックス･ピストルズ」
それは抜きにしても、エログロてんこ盛りで、大変クセのある原作小説を、横田先生がどのように料理してゆくのか…。
大変楽しみで、ダンゲロスのマンガ化が決まった！というニュースを耳にしてから、ずっと感想を書きてええよクソッタレーと思ってました(汗)
というわけで、早速月刊ヤングマガジンを買って、読みふけりました。
最初の１回目を読み終わった最初の感想は…超面白かった！正直、予想以上の面白さで、ビックリしました。
あ、そうそう。忘れてました。この感想のスタンスとしては
｢原作の“小説版ダンゲロス”を読んだことのある人間が、漫画を読んで思った事をつらつらと書いて行く｣
というカタチで行きたいと思います。あんまりストーリー内容をズラズラ書いちゃうのも、なんか無粋ですしね。
それでは感想、行ってみましょう。
●カラーページの全体的に黒を多用した暗いイメージ。白いフォントの一文字だけ赤字で強調する手法…。この辺りは「ひぐらしのなく頃に」をちょっと意識させるような感じ…？まあ、原作の小説版ダンゲロスはホラーとはかけ離れた内容なんですけどね。エロかったりグロかったりはするけど。
●冒頭のカラーページが終わると、のっけから始まるレイプシーン！
初見の方には大変衝撃的過ぎる展開でしょうが、まあ、これは原作もこういう始まり方なんだ。悔しいだろうが仕方ないんだ(′･ω･`)
●レイプシーンは露出も控えめで、エロさよりも恐怖を前面に押し出した描写ですね。
野郎どもが何というかすごく人外チックだったり、可愛らしい友釣ちゃんが、一貫して絶望の表情を崩さないのが、いっそう拍車をかけてますね。
ただ、この編の文章がゴチャゴチャしてるのがちょっと読みにくいかなーという感じがありますが…漫画が初見の人は余計そう感じるかも。
●２２ページ〜２９ページ、友釣ちゃんが魔人に目覚め、能力を覚醒させるシーン。ここのスピード感はものすごいです。一気に引きこまれました。迫力ある描写は本当にお見事。
そして男達が死んだ後の能力説明シーンが上手い事スピード感を殺してる。メリハリがありますね。
●最後はダンゲロスにビビッてる不良達の前で、あっけらかんとしてる｢転校生｣のシーンで第１話はおしまい。しかしこの不良達、ホントいい奴らだよなあ(汗)
●そんでもって、最後の煽り文の「こいつはおそらく・・ヤクいぜ！」の「ヤクい」って、これの事ですかね。
勉強不足ゆえ、全然知らなかったんですが、うん、これはワザと使ってるんでしょうねー。担当さんもノリノリのようで楽しみです♪
担当さんが楽しんでノリノリで煽り文書いてる作品は個人的に好きなので、これからもどんどんはっちゃけて欲しいところですね。
つづいて、全体の感想。
●全体的に、原作の独特の雰囲気を、120％以上引き出してる感じ。それでいて、漫画的演出で上手い事まとめてる…といった印象。
●逆に、漫画が初見の人は文章量の多さにちょっと面食らっちゃうかも（…が、その敷居の高ささえ乗り越えれば、楽しめるのでは無いかなーとは思いますが）。
●おまけに、しょっぱなから「女の子がレイプされる」 → 「能力に目覚める」 → 「男たちの金玉が爆発して即死」という、とんでもなくぶっ飛んでるはじまり方ですからねえ。おそらく、めちゃくちゃハマる人と全然受け付けない人で、評価が真っ二つに分かれるかもしれません。
●台詞回しは…。
「あァン？道に迷っただとこのタコやろう！？」
「オイコラてめぇ、どこ行きてえんだ！？このタコやろう！！」
「汚いちんこを爆発させて死ねばいいのに！」
この辺りの原作独特というか、いろんな意味で実にかがみさんらしい言語センスを、漫画内でも残してる辺りは、実に心にくい。真剣なシーンでも、思わずニンマリしてしまいます。逆に言うと、これが原作のテイストを損ねていない一因でもあるのかも。
●今回の第１話、原作の文章量だとわずか１２ページぐらいしか進んでないですね、これ。月刊連載でこのペースだと、どれぐらい続くのか…？原作の文章量から単純計算すると、終わるのにざっと４〜５年ぐらいかかりそうな気がします。まあ、逆に言えばそれだけ漫画版ダンゲロスが楽しめるぜヒャッハー！！って歓喜しないといけないのかもしれませんけど。
●しかしまあ何というか、ブリーフが描かれたシーンのコマの違和感がパネェ。漫画になるとなおさらですね。
ここは笑っていいところなのかしら(′･ω･`)
