(20110617)今週の「華と修羅」 第四十八話 寂寥

扉絵キャッチコピー
「父を超えるこの宿命は、血よりも濃く、深い定め。」

柱文
「美彦を陥れ、ついに慎太郎をも追い落とした新、意気揚々たる帰路に、父・毅の姿が…。」
「記憶は…残っていた…!」

そういえばこの漫画の連載が始まってから、気がつけば1年経過したんですねえ。
何かあまりにも濃密過ぎて、もうずっと前から連載しているかのような感じすら覚えてしまいます(′・ω・`)



次男の美彦(ほっこり兄さん)がブタ箱に入れられ、末弟の慎太郎は、実は生きていた百合子と引き合わせる事を条件に、次期当主争いから辞退させ…ついに長男の新(新便器)が、唐房家次期当主の座に事実上決まっちゃいました。


真智子たんとともに意気揚々と屋敷に戻った新便器。すると庭先には久々登場の毅(こわし)の姿が。
しかし毅(こわし)は病気によってすっかり身体が細くなっており、誰が見ても健康体ではないのは明らか。かつて「静まれいっ!!」と清音(ババア)達を黙らせた威圧感は、完全に消えうせておりました。なんだか寂しいなあ。


せっかくだからという事で、新便器は毅(こわし)に挨拶。弟二人が退場したから、俺が次期当主になったんだZE!とアピールします。

毅(こわし)「そうか…家老達の助言をよく聞き、運営していくがよい
私に似たのだろうな、お前は向こう見ずなところがある、注意するように」


新便器が自分の本当の息子じゃないことを知っているのかいないのか。まったく持って読めないセリフです。このまま死んじゃうのもアレですので、毅(こわし)にも最後の最後には大暴れして欲しいなー。

新「ふん…感情が見えぬ、どこまでも食えぬ方だ…
だがもはやこの家は私のもの!
あなたが愛した唐房家を壊す!この新の色に変えてやる!
それが私の…私の出生への復讐でもあるのだ!!」


なんだか言動といい、ポジションといい、どんどんジョジョの奇妙な冒険」第1部のディオ様みたくなっていくなあ新便器。
おまけにこんな禍々しいオーラまで出しちゃってる始末。





真智子たんの反応を見てる限りだと、これ、明らかに真智子たんにもオーラが見えているかのようなりアクション。
なんてこった!ついに便器さんも無我の境地の扉を開いちゃったのかwww
そのうち突然英語喋りだしたり、ヘンテコな仮面をかぶって人間やめちゃわないか、心配になってきたぞwwww



さて、山小屋に残された慎太郎は、記憶を失って人格崩壊しちゃった、ジャガーノート百合子と暮らし始めます。ご飯を与えても拒絶して料理をブン投げたり、寝ているうちに山小屋を抜け出し失踪したりと、まったくご主人様に懐かないジャガーノート百合子…ってこう書くと、まるで百合子育成SLG(シミュレーションゲームみたいですね。ゲーム化キボンヌ。


ここでの突っ込みどころは、失踪した百合子を探すため、山を走る慎太郎の…。





無駄に疾走間のある走り方。そして…。








食事シーンでの謎のホッペの膨らみwwww


最初は気付かずに読み飛ばしていましたが、ホッペの存在に気づいたら、声出して盛大に吹きました。
何気ない食事シーンにただの○(丸)が加わっただけで、何故こんなに笑えるのだろう。紀良…恐ろしい子



というわけで、ご飯を与えられても、山を抜け出して慎太郎から「馬鹿者!」と怒られても、「アア!」と拒絶するばっかりで、一向に慎太郎に懐こうとしないジャガーノート百合子。さすがの慎太郎も困り果ててしまうのですが、ところが最後の最後で、とんでもない事実が判明する…!!

百合子(慎太郎様…わたくしは…記憶の捨てたいのです
あなたとの美しい記憶を…思い出す度に絶望するのです…
もうこれ以上あなたを欺きたくない…私を忘れて…もう苦しめないで…)


なん…だと…?


先週の時点で、個人的には


「最近展開速いから、来週あたりには百合子の記憶戻っちゃうんじゃね?」

とは予想していましたが…オイオイ普通に記憶残ってるじゃないか百合子おおおおお!


まさか「実は最初から記憶喪失なんかじゃなかった」というオチだとは!!これは完全に予想外過ぎた…。


ついでにこの時点で、実は中の人は百合子じゃありませんでした疑惑も無くなり、ジャガーノート百合子の正体は、100パーセントホンモノの百合子だと確定!!
おいおい新便器、マジでいい人じゃないか(′・ω・`)


ってことは「アア!」とか叫んで、人格崩壊して幼児退行したかのような振る舞いも、「マチコ!」「アラタ!」とか言ってたカタコトっぷりも…ぜーんぶ演技だったってことに…!!


まったく新便器といい、ババアといい、喬子といい、そしてこの百合子といい…ドイツもコイツも演技力が迫真過ぎだwww
特に今回の百合子は凄すぎる。これがアメリカの映画なら確実にアカデミー賞で主演女優賞が取れちゃうレベルです。


やはり華族(喬子は違うけど)はこれぐらいの演技力が無いと勤まらないって事なんでしょうか?しかしこれだけの演技力があれば、十分俳優として食っていけるんじゃね?


まあとにかく、つづく。



おまけ。「華と修羅」とは直接関係ありませんが、こんなの発見。




今となっては懐かしい「夜王」の人気キャラ、元祖肉便器こと「霧崎京一郎」の活躍がまとめられた、まさかの動画(′・ω・`)
今見ると肉便器って、本当に凄いヤツだったんだなあ…。


やはり「夜王」肉便器編はドラマ化すべき!!
…誰が肉便器役を演じるかはさて置いて。