(20110520)今週の「華と修羅」 第四十四話 無法

扉絵キャッチコピー
「高貴な魂など、悪の前では無力なのか。」

柱文
「清音の凶弾が次に狙うのは…!?」
「怪物が目覚める…!!!」

これまでずっと姿をくらませていた5人の評議員の一人・九鬼男爵(九鬼便器)。彼は新(新便器)の実の父親でした。慎太郎の協力で久しぶりにかつての恋人清音(ババア)と再会するも、九鬼便器が次期当主の推薦状を慎太郎に渡すと知ったババアは、九鬼便器に向けて銃を発砲!九鬼便器をかばった慎太郎は、右腕に銃弾を浴びてしまうのでした。


ババアが九鬼便器に向けて放った凶弾は、かばった慎太郎の腕に命中。しかしババアは全く動じることなく、まさかの銃弾連射!!今度は思いっきり九鬼便器の胸部に命中してしまいました。なんという非情ぶりwwww

清音「本当に馬鹿な男…せっかく今まで見逃してあげていたというのに…
さようなら!二人仲良く地獄へ送って差し上げましょう!」





どうやら我々は大きな思い違いをしていたようです。
これまで、ちょっとミスったり失言しただけで、女中を即刻里に帰すとか、なんて厳しいババアなんだと思っていましたが、むしろ「生きて里に帰れるだけでもありがたいと思わなきゃいけない」が正解だったのか!!
そう考えると清音様ってなんて慈悲深いお方なのだろうと思ってしまいます。絶対思い違いだろうけど(w




しかし九鬼便器もこのままでは終われません。「ふざ…」「け! 」「る!」「なあああああああ!!」 と叫んでババアに飛びかかり、首を絞めにかかります。


しかしこの「ふざ…」「け! 」「る!」「なあああああああ!!」 という雄叫び。なんか、ジャンプの打ち切りサッカー漫画「マイスター」の主人公を彷彿とさせますなあ。






ありったけの銃弾を九鬼便器に発砲するも、それでも九鬼便器は倒れない!「清音ッ!!!!!君がッ!!!!死ぬまでッ!!!首締めをやめないッ!!」と言わんばかりです。さすがの慎太郎も( ゚д゚)ポカーンとしてます。


九鬼「いけよ…早くいけ…」


九鬼便器も完全に殺る気満々だー!!なんという超修羅場…。
ババアの銃弾は全て尽き、はたして九鬼便器が絶命するのが先か、それともババアが締め殺されるのが先か…?


そして…!!







まさかのダブルKO!!


テニスの王子様」で越前と跡部様が壮絶なタイブレークの末、ダブルKOしたシーンを彷彿とさせます。なんなんすか、これ。



完全に目がイッちゃっててピクリとも動かない両者。果たして立ち上がるのは九鬼便器か、それともババアか…?
慎太郎が、駆けつけた使用人達が見守る中、立ち上がったのは…立った!ババアが立った!!


とはいえ、部屋中に血痕が散乱するほどの大惨事で、目の前で人が死んじまってる上に、慎太郎は右腕を負傷。さらには動かぬ証拠として、ババアが凶器を持っている。
今の法治国家なら、間違いなくババアは人殺しの犯人扱いをされるでしょう。


それでもババアは何事も無かったかのように使用人たちに後始末を命じて、立ち去ろうとします。
そう、この唐房家では「俺が法律!」なのです。何と言う合法都市。もちろんババアには罪の意識なんてこれっぽっちもありゃしません。それどころか…。

清音「法?あなたの目の前に立つ私が法なのです」
清音「どこまでも妄言を…当主は新!新!新!」


それにしてもこのババア、ノリノリである
ついさっきまで絞め殺されそうになってたヤツとはとても思えません(′・ω・`)



慎太郎は我が家がここまでの無法地帯と化していることに幻滅しながらも、血は繋がっていないとはいえ、初めて母親に向かって敵意をむき出しにします。

慎太郎「どうやら母上に罪を自覚してもらうには、私が唐房家当主となるしかないようだ…
権力を取り上げる、それこそがあなたにとっての最大の罰なのでしょうね
私が母上を絶望の淵に落としましょう!
そこで気付き、悔やみ、正気に戻られるがいい!
それこそがあなたを母と呼んできた私の使命なのでしょう!」


おお!慎太郎がカッコ良いぞ!
しかしそれでも心の中には、母親に対する想いは残ってるようで、清音が去ると「母上…」と思わず号泣しちまうのでした。
うーん。この辺はいい演出ですね!



というわけで、少ししんみりしていると、ここで死んだと思われた九鬼便器の意識が戻ったようです。といっても明らかに致命傷であり、助かる見込みは無いのですが、最後の力を振り絞って…。

九鬼「可哀想な女なのだ…だからか、憎めない…
慎太郎様が…救って…やって…」

(ガクッ!)


死んだー!!九鬼便器死んだー!


まさかたった3週でアッサリ退場するとは思いませんでした(′・ω・`)
そしてここまで愛されちゃうとは、ババアも罪作りなツンツンババアだこと。
つーか、九鬼便器死んじゃったら、慎太郎がかばった意味全くなかったなあ。右腕(´・ω・) カワイソス。



さて後半。ババアと新(新便器)が、お部屋でワインを注ぎながら談笑してるシーンから始まります。
ババアが九鬼便器を射殺した事により、評議員は全部で4人に。3人の息子のうち、長男・新便器と、末弟・慎太郎が、推薦状を1つずつゲットし、残る評議員は、平賀(鶴瓶師匠)と古市(寅爺)の2名。新便器はこの2人から推薦状をゲットする事に、絶対の自信を見せています。


しかしババアが気がかりなのは、新便器の出生の秘密(新便器の実の父親は毅(こわし)ではない)を、慎太郎に知られてしまった事。
九鬼便器が予想外の抵抗をして、弾切れを起こしていなけりゃ、慎太郎も一緒にブッ殺してそうな感じがしますね、なんか。じゃなきゃここまで心配する事はないでしょうし。

新「ふふん…その点は案ずる必要はありません
慎太郎の性格上、他人に吹聴することはない
父上の心情をも慮って、無言を貫くのは確実でしょう」


うーん。なーんか新便器って、妙な所で慎太郎を信用しきってんなー。
慎太郎は本来は血の全く繋がってない赤の他人で、当主の座を争うライバルなんだから、もうちょっと疑心暗鬼というか、用心してかかったほうがいいはずなのに。
この辺が抜けてると言うか、甘いと言うか、完璧なヒールになりきれて無い感があるような気がします(汗)



そして案の定、新便器の出生の秘密は、慎太郎・ババア・九鬼便器とのやり取りを一部始終覗いていた、喬子に知られてしまうのでした。
「これはチャンス!」とほくそ笑んだ喬子は、さっそく次男の美彦(ほっこり兄さん)の部屋に向かいます。
ほっこり兄さんといえば、前回ようやく本気になったばかり。本気になって全てが劇的に変わった(らしい)ほっこり兄さんは、きっと自室で、次期当主に向け、並々ならぬ作戦でも練っているに違いない…。






















期待した僕達が馬鹿だった!!


全裸状態で、両手両足をロープでベッドに固定。その状態で女中たちから愛撫を受けています。
ほっこり兄さん、M属性もイケるんですね!凄ェ!!

美彦「色々試せ!編み出せえ!」


何をだよ。



そこへ現れた喬子。「ちょっくら相談してー事があるから、人払いしてくれYO!」と神妙な面持ちで話しかけてきます。最初は「その前に衣服を脱げい!」「もったいぶらずに早く申せ、昂ぶりが鎮まる前に」とかメチャクチャ言ってたほっこり兄さんですが、空気を呼んだのか、女中たちを部屋から追い出します。






そんな体制で命令すんなwwww
なんかこのコマ、物凄いシュール過ぎるんですが!!




さて、新便器の出生の秘密を喬子から聞かされたほっこり兄さんは「何…だと…? 」と表情が一変。
今週は「マイスター」「テニスの王子様」と来て、今度は「BLEACH」か。今週はいろんなジャンプ漫画からネタを引っ張ってきますなあ。


そして、両手足に力を込めて、拘束していたロープを引きちぎります。






おおー。ほっこり兄さん、ピザのくせに意外と筋肉があるんだなあ。

以前、慎太郎が運転してたロールスロイスにしがみついてたシーンがありましたし、それなりのパワーは持ってるみたいですね。
もっとも、あらかじめロープに切り込みを入れて、簡単に引きちぎれるようにしてた可能性もありますが。




美彦「何と…私は騙されていたのか!」
喬子「そうなのです…毅(こわし)様と清音様、このお2人の血を引く方は何と…」
美彦「世界に一人しか…一人しかおらぬではないか!」
喬子「その方の名は!そう、その方の名は!」











唐房美彦!美彦様だあああああ!!!




なんと言う圧倒的な破壊力の有るコマでしょうか。
煽り文の「怪物が目覚める…!!」という文章も合間って、えもいわれぬ笑いが…!!


その前の「その方の名は!そう、その方の名は!」と煽ってる喬子も、なんかヤヴァイ。






喬子煽るの上手過ぎ。
WWEでも立派に通用しそうな、凄い煽りっぷりです。


まったく、ほっこり兄さんと喬子…コイツ等本当にいいコンビだなあ。
もうお前らケコーンしちゃいなよ(′・ω・`)




さあ、ついに華族界の“フェノメノ(怪物)”唐房美彦のターンがやって来た!!
空気の読める慎太郎と違って、ほっこり兄さんと喬子は空気の読めない子達だから、新便器の出生の秘密も、バンバン周囲にゲロっちゃうと思うぞ!
次週の動き次第では、余裕ぶっこいてる新便器があたふたするのかもしれないと想像すると、いまから昂ぶりが鎮まらんのだ!!