(20100916)「キャバウォーズ☆恋してセレブ」プレイ日記 その29(第28話 されどライブは晩まで続く 倖坂美紅)

mixiアプリ「キャバウォーズ☆恋してセレブ」のプレイ日記です。



【これまでのあらすじ】
大阪で本場のお笑いを観る事にした聖也さんと健太郎。そこで大阪のオバちゃんのモノマネで大人気な美人芸人・君江姉さんに共感した聖也さんは、芸人の道を志ます。
最初は独学からスタートし、お笑い養成所にも通った挙句、健太郎とお笑いコンビを組んだ聖也さんは、そのままの勢いでKEM−1グランプリに出場!そして優勝!!しかし聖也さんは君江姉さんの反対を振り切って、再びホストの道へと戻っていったのでした。



大阪での生活を始めてから怒涛のような日々を過ごしてきた聖也さん。最初は不安なスタートでしたが、なんとかお店は機動に乗っかる事が出来ました。そんなある日…。

聖也さんと健太郎は大阪で1番大きなライブ会場にいました。2人が昔からファンだった倖坂美紅(通称:みぅ)のライブチケットをお客さんから貰ったのです。
モデルは言うまでもなく「倖田來未 」ですね(′・ω・`)



そうこうしてるうちに会場の照明が落ちて、やがてステージ上のスポットライトが当たってる部分の床がパカっと開いて、スモークと共にみぅが登場!!観客のボルテージは最高潮!

美紅「みんなー!盛り上がってるかー!
よっしゃ!一曲目から飛ばしてくからみんなついてきてなー!」


するとどうでしょう。連日の押しの強いお客さんとの接客で疲労し、ついさっきまで死んだ魚の目をしていたあの健太郎が…。

健太郎「みぅー!いくぜー!タイガー、ファイヤー、サイバー、ファイバー、ダイバー、バイバー、ジャージャー、虎、火、人造、繊維、海女〜!おい!おい!」

もう何を言っているのかさっぱりだが、健太郎が元気を取り戻せたのならいいだろう。
警備の人や他のファン達が白い目で見ていようとも、まぁ問題はないだろう。


吹っ切れたな、健太郎(′・ω・`)



こうしてついにライブ終了。ライブ終了間際には「日常に戻るのはやだよ〜」現実逃避してた健太郎はというと…?

聖也さん「おい!健太郎!もう帰るぞ!係員の人も困ってるんだから早くしろ!」

精も根も使い果たした健太郎は、その場で力尽きていた。
健太郎は上半身裸で膝をつきながら呆然としている。
その両手には力はなく、頬かからはこれでもかと言うくらいの涙が流れ続けている。

健太郎「聖也……ちゃん?ライブって、いいよね?」
聖也さん「ああ、そうだな」

コイツ程ではないが、俺も今回のライブには感動して思わず泣いてしまう箇所もあった。

健太郎「うん。そうだよね……うん!」

さっきまでとは打って変わって健太郎は急にご機嫌になった。
この数日後、健太郎は高校男子が誰でも一度は言ってしまう「バンドやろうぜ!」の台詞と共に音楽に目覚めた。俺を巻き沿いにしながら。


というわけで、半ば強引に健太郎のバンド活動に巻きこまれてしまった聖也さん。
まあ前回じゃ逆に健太郎とお笑いコンビを組んだんですから、お返しって事ですかね、やっぱし。



というわけで、最初は誰もが第一に挫折をすると言われているFコードをマスターするクエストに突入。


つづいてエフェクターやシールドなどと言った機材も揃えていき、楽器の出来るホスト達でメンバーを見繕って、ついにバンド結成。ギター経験のある聖也さんはギター。言いだしっぺの健太郎はヴォーカルを担当しますが…。

健太郎「聖也ちゃん!バンド名考えてきたんだけどさ!」
聖也さん「またかよ…で、次はなんなんだ?」
健太郎「Shining Glory ってのはどうかな!?意味は『輝ける栄光』って意味なんだけど!」

俺は心の中で「ちゅ、中二くせぇ…」というツッコミを五回ぐらいしてから健太郎の方に向き直る。

健太郎「いや〜意味調べるだけで2時間もかかっちゃったよ。難しいよねフランス語って」

ちょwwwそもそもフランス語じゃねえwwwww


というわけで中二全開な健太郎ですが、ヴォーカルだけじゃ物足りないと言い出してきたので、聖也さんは持ってた楽器の一つを貸し出してあげる事にします。

聖也さん「とりあえず見せてみろよ」
健太郎「うん」

健太郎は左手に楽器を握り締め、演奏を始める。

健太郎「うんたん!うんたん!うんたん!」





なん…だと…?


「Shining Glory」という、いかにも中二全開なバンド名のくせして、ヴォーカルが「うんたん」連呼しながらカスタネットを叩くとか、かなりイロモノっつーか、画期的過ぎるバンドですな(′・ω・`)



というわけでメンバーも機材も揃ったので、あとはみんなで練習あるのみです。

こうして地道に活動を続けてきた聖也さんたちは、やがて自作のCDを作ったり、地道なライブ活動をしてるうちに、インディーズレーベルのスカウトの目に止まり、見事インディーズデビューを果たすのでした。

ちなみにあれだけ悩んだバンド名は、バンドメンバーでドラムの光(本名・本田道夫)が練習後にメンバーで銭湯に行った際に放った一言である


「やっべ、シャンプーする前にリンスしちゃった」


が、バンド名となった。「神聖かまっ○ちゃん」もビックリなバンド名である。


なんという一発屋なバンド名wwww



健太郎も、今やダブル☆カスタネット(右手と左手にカスタネットを持って使う高等テクニック)をマスターするまでに上達。


健太郎はもうすっかりカスタネットの虜であり、ボーカルそっちのけで「俺、もっとカスタネットの実力を上げたいよ!」と上昇志向はとどまることを知りません。見かねた聖也さんは…。

聖也さん「カスタネットなんて、はっきり言っておまけなんだからボイトレをしろ!ボイトレを!」

健太郎「お、おまけって…俺がどんだけ練習したと思ってたのさ!
俺が寝る間も惜しんで、カスタネットの練習をしてたこと、聖也ちゃんも知ってたでしょ?」

健太郎は全ての指に貼られているキティちゃん絆創膏を俺の前に突き出してきた。

たしかに健太郎は頑張っていた。
それはもう頑張っていた。
それはそれはもう頑張っていた。
それはもう俺の安眠を妨害するくらい頑張っていた。
カスタネットを真っ二つにして、ラッコに食されているときのホタテ貝のようにしてしまおうかと何度思っただろうか。

どんだけ頑張ってんだよ健太郎wwww
まあ、元はといえばカスタネットなんか与えちゃった聖也さんも悪いっちゃ悪いけど。


というわけで、聖也さんはここら辺で、そろそろ健太郎に厳しい現実を突きつけてやることにします。

聖也さん「あのな、健太郎。お前が死ぬほど努力してたのは俺もよーく知ってるぞ。
だけど、努力の過程を誇っても仕方ないんだよ。大切なのは自分が何を成し得たのか、何を残したのか、それが大切なんだよ。
お前がどれだけ熱心にカスタネットの練習をしたところで、そんなものは結局ネタ的に少しはアニオタが釣れるんじゃね?って程度なんだよ。
いや、俺も好きだよ。カスタネット
好きだけどさ、常識で考えたらバンドのフロントマンはカスタネットなんて持たないで、Gib○onのレスポールとか持たないとダメじゃん?
だからお前はカスタネットにカス太なんて名前をつける前に、ボイトレをして、少しでも曲のクオリティを高めなきゃいけないんだよ。Do you understand?」


言っちゃった!!厳しい現実を言っちゃった!!


健太郎は両の目に大粒の涙を貯めて去っていったのは言うまでもありません。嗚呼、あまりにも不憫すぎる…。

すまん健太郎。これが現実なんだよ……
聖也さん「俺も、社会の荒波に揉まれて日よっちまったかな」
そんなセンチな気持ちになりながら、俺はくわえタバコに火を灯すのであった。

〜完〜


ちょwwwまた勝手に終わんなwwwww



そうこうしてるうちに、またしてもみぅが来店。聖也さんは爽やかに接客をして、席へと案内するのでした。マスターからは「つい最近までニートだった人間とは思えないくらい爽やかな青年になりやがったな!!」とか言われます。

あ…そう言えばそうでしたね。大阪行っても聖也さんは積みゲーとかは残ってるのかしらん?



こうしてインディーズバンド「やっべ、シャンプーする前にリンスしちゃった」は、更なる活動を行い、その勢力を広めていきます。


雑誌の取材を受けたり、2000人収用出来るライブハウスでライブをやったりして、シングル「君の瞳にカラコンを」でメジャーデビューを果たすと。ニューアルバムを引っさげて全国ツアー「シャンプーする前にリンスするなら、リンスのいらないメリ○トを使え!ツアー2010」を実施!ツアーファイナルでは武道館でライブを敢行するなど、もはや完全に勝ち組へと登りつめたのでした。


…しっかし、シングルやツアー名までイカれてる(′・ω・`)


そうそう。健太郎のカスタネットについてですが、バンドがメジャーデビューする際、健太郎をボイトレの練習に集中させるため、健太郎には2度とカスタネットを持たせないとメンバー内で取り決めをしていました。
表向きは熱心にボイトレの練習をしているふうに装いつつ、しかし影ではこっそりカスタネットの練習をしていた健太郎。そして…。


健太郎は武道館公演の際にカスタネットを勝手に持って来ていた。
そして、ライブも終盤に差し掛かったところで、健太郎はポケットの中に忍ばせていたカスタネットを取り出したのだった。
その数、10個にも及ぶカスタネットである。

動揺するメンバー一同。
ざわつき出す会場。
そんな中で健太郎は※観音カスタネットを披露したのである。

※観音カスタネット…1本の指につき1個のカスタネットを取り付け、全てのカスタネットを自在に操るカステク(カスタネットテクニック)である。
演奏者が10個ものカスタネットを自在に操る姿が千手観音を彷彿とさせる事から、この名が付けられた。
ダブルカスタネットを遥かに凌駕する高等テクニックであり、習得するためには晩御飯時に四丁目の山田さん宅にしゃもじを持って訪れなければならない。


健太郎が努力していた事は知っていた。
だけど、まさかここまでだと誰が思うだろうか?
メジャーに移行してからのファンはそのテクニックに魅了され、インディーズ時代からのファンは健太郎が再びカスタネットを手にした事に涙していた。

それからというもの、健太郎のカステク披露が「やっべ、シャンプーする前にリンスしちゃった」の名物になっていた。

ちょwww健太郎sugeeeee!!


カスタネットを片手に5つ、指1本から1つずつ同時に演奏するとは、なんというテクニック。
ダイの大冒険に出てきた氷炎将軍フレイザードの「フィンガー・フレア・ボムズ(五指爆炎弾)」を思い出して、胸が熱くなってしまいました。



…という訳で、このカスタネット演奏大成功に気を良くした健太郎は、すっかり「饒舌モード」に入ってしまうわけです。


健太郎「いっやー!聖也ちゃんが『おまけ』って言ってた俺のカスタネットが、ここまでウケてたなんてね〜
CDもバカ売れしちゃってるし、こりゃ俺達の時代が来たね!
っといけない、お・れ・の時代だったね〜」

聖也さん「はあ…そうだな…」

健太郎「聖也ちゃんもいい加減ギターなんて辞めてカスタネットの練習したら?
そう気を落とさないで頑張りなよ。あっ!でも、努力の過程を誇っちゃだめだよ。大切なのは何をなし得たのか、何を残したのかが大切なんだから」


うぜえ…。これは果てしなくうぜぇ…。


すると、お客さんとしてやって来てくれたみぅは、「ライブ観たよ!ほんまよかった!」と、聖也さんのギターテクを褒めちぎってくれます。逆にカスタネットクソ野郎の健太郎に対しては…。

美紅「あ、あんたライブでカスタネット叩いてたやつやん
ってか、世間や他の女の子達はキャーキャー言ってるけど、あんたカスタネット叩いてるのほんまキモかったわ。いや、マジで
てかなぁ。せっかくバンドで成功してるのにカスタネットってなんやねん?完全にバンドの音殺しとるぞ、お前」


…け、健太郎ェ…・゚・(ノД‘)・゚・


まあ、両手フィンガーフレアボムズカスタネット10個同時鳴らし)が出来れば、確実に前田けゑ 以上のパフォーマーとして生きられるから、健太郎がんがれ。超がんがれ。






…今回は、聖也さんよりも、明らかに健太郎の方が目立ってました。健太郎美味しすぎる(′・ω・`)


「マスターのありがたーいお言葉@第28話


「仕分け人 妻に比べりゃ まだ甘い (サラリーマン川柳 北の揺人さんの作品)」

「我が家では 子供ポケモン パパノケモン(サラリーマン川柳 万年若様さんの作品)」

「ボディコンを 無理して着たら ボンレスハムサラリーマン川柳 となりのトトロさんの作品)」

…あ、今回は最後にひとつ。

先日、キャバウォーズのシナリオを担当してた方から、メッセージが寄せられました。
どうやらずっと、このプレイ日記をご覧になって下さってたようです。

そうか、夜王ネタがやけに多かったのは、このプレイ日記のせいだったのですね…。いいのかこれで(汗)


そもそも、このキャバウォーズというアプリを始めたきっかけは
最初は、「あ、ホストが体験出来るアプリが有るな。ちょっとやってみるか」と軽い気持ちで始めたゲームだったのですが
2話の冒頭付近から「おや?このゲームのシナリオ、何か文章が色々と凄いぞ」と気付きだし
次はどんなシナリオが待ち構えているのだろうとワクワクしつつ
気がついたらプレイ日記を書くほどに、すっかりのめりこんでしまっていました。

なので、ここまでこのゲームを続けて来られたのは、ひとえに、シナリオがとても面白かったからだと思っています。


なお、キャバウォーズのシナリオを書いてた方は、この28話をもって、新しい人に交代となるそうです。

こんな素晴らしいシナリオを28話分X2(ホスト編とキャバ嬢編)を考え出すのはとても大変だったと思われます。


お疲れ様でした。そして、ありがとうございました!!