(20091226)デトロイト・メタル・シティ TRACK105「IGNORE」

前回はあまりにも内容がスッカスカだったので、これまでずっとDMCの感想をずっと書いてきましたが、「ヤングアニマルを買わずに」立ち読みで感想を済ませてしまいました。だってもう、それぐらいで済んじゃうほど内容がスッカスかなんだもの。こんなことは初めてだ(w
まあさすがに今回はいつものボリュームだったから買いました、ケドね。



シャッチョさんがブッ倒れ、DMCの解散ライブでゴッドさんから悪魔のギターを強奪されている非常事態の中、根岸はクラウザーさんの衣装をゴミに出し(DMC信者に発見されたら、それはそれで騒ぎになりそうですが)、相川さんにすら行き先を告げず、ウォシャレの本場フランスにいました。


フランスの道行く人たちは、みんな大人です。決して根岸の音楽に対して、「何だよあのゴボウプゲラ」だなんて言ったりしません。その感触に、根岸はあることを確信します。


「日本じゃ僕の音楽は、異物のような扱いを受けてばかりだった
でもここでは違う、最初は信じられなかったけれど、今は確信してる
僕の音楽は、この街に、溶け込んでいるんだ!!」


しかしある時、根岸はある事に気付いてしまうのです。
フランスのウォシャレな人々が何も言わないのは、決して根岸の音楽を「認めている」わけではなく、単に「どうでもいい」と思っていただけ。


ああなるほど、コレっていわゆる「怒られているうちが華」ってやつですね。相手のことを本当にどうでもいいと思ったならば、自分に被害が及ばない限りは、何も言わないのです。ボロクソにけなされるという事は、チェス盤をひっくり返して考えれば「お前のここがダメなんだYO!」と、ムカつきはするけれど、短所を教えてくれているわけですしね。



もうこうなると、誰かに構ってほしくてしょうがない根岸の暴走が始まっちゃいます。ギターを弾きながら電車内の人に卵を渡し、顔に的を書いて「カモン!!」っつっても、誰も卵を顔面に投げつけてくれません…って、もはや最初の目的から完全に逸脱してますが、それでも無視。なんと言う非情!!


なんか「スラムダンク」で、安西先生に逆らってアメリカ行って、現地のみんなから無視されまくって、最後には自殺しちゃった人を思い出してしまいます。「ここでは誰も僕の音楽に何も言ってくれません。芸術の都パリの……その空気を吸うだけで、僕はプロになれると思っていたのかなあ…。」…って、そのまんまじゃないか!!全然違和感がない(w



さあ、こうなってくると、そろそろゴボウさんの暗黒面が首をもたげてきそうな感じがプンプンします。ウォシャレの本場フランスの地で、一体何をやらかしてくれるのやら。wktkしますな。



若杉公徳先生の巻末コメント
「正月は実家に帰って母さん犯してきます。」