(20090610)ガウガウわー太2 #38 「わー太の願い」

突然、吐血してぶっ倒れてしまったわー太。悪性腫瘍が破裂し血液がどんどん失われていく為、太助はひまわりから血を分けてもらうべく、まいたんの元へ向かおうとしますが、途中でバッタリ出会った(いつの間にかショートカットにイメチェン)まいたんの口からは「赤ちゃんが出来たの」と、衝撃的な発言が…!!



 …まあ、結論から言いますと、妊娠したのはまいたんではなく、ひまわりのほうでした。
 なんかお腹が張ってきたので志熊先生に診せたところ「おおこりゃ妊娠だな、もう2〜3日で産まれるよ」とのこと。

 …ふぅ。まったく変に焦っちゃったじゃないか(w


 とはいえ気になるのは、ひまわりを孕ませたのはどこのどいつだー!!という点なのですが…。


「もしかして、父親って…わー太…!?」


な、なんだって―――!!


ちゃっかりやってる事はやってたんですね、わー太じぃちゃん!!



 ちなみに調べてみたところ、犬の妊娠期間ってのは2ヶ月ほどだそうで、それを踏まえて逆算してみると、ひまわりが受精したのは、おそらく太助が北海道に修学旅行に行ってた頃…いやもっと前か?


 しかしなあ…まさかまさかの展開です。ひまわりはてっきり太助LOVEだと思ってたのに。



…というわけで、妊婦さんから輸血なんて頼めそうも無いので、諦めてやしろ動物病院に戻ってきた太助。しかし今のわー太の病状は、もはや輸血すりゃ助かるとかそんなレベルではなく、手術しようにも麻酔注射するだけでもヤヴァイ状態。悪性腫瘍が転移してる可能性も高く、万一手術が成功したとしても、長生きできる保障なんてありゃしません。


「太助、まだ、わー太くんの意識があるうちに、お別れを…」


肩をガックリと落とした、獣医である犬福センセから告げられた、事実上のお手上げ宣言。


「イヤだよ…オレ…別れるなんて、イヤだ…!!」


そう。今のふたりの間には、あまりにも思い出が多すぎる…!!



 生死をさまようわー太のそばには、泣き疲れたみさと先輩が。みさと先輩がわー太の寝たままの耳のことなどを語っていると、突然わー太の意識が戻って、太助に「後生でござる、みさと殿と話をさせてくれぬか…」と懇願。

 ここで能力使ったらみさと先輩にバレバレですが、今はそんな野暮なことを言ってる場合じゃありませんよね。


 こうして会話を交わすみさと先輩とわー太…なのですが、個人的にグッと来たのは、その後の、今にも泣き出しそうな太助に、わー太が語りかけるシーン。


「…太助、なんという顔をしておる
お主はこれから先、多くの同胞を看取る身だろう、拙者など、序の口に過ぎぬ
ホレ、泣くでない、お主に泣かれては安心して逝けぬではないか
男なら泣くな、強くなれ太助 我が――友よ」


ここで涙をグッとこらえた太助の表情を見て、安心をしたわー太は、みさと先輩に手を握られたまま…。



ウワァァン・゚・(ノД‘)



 いやあ、久々に「わー太」でグッと来ました。バンチ時代の、熱かった頃のわー太クオリティを見たぜって感じです。たぶん梅たんはわー太の最期のシーンだけはかなり最初のほうから構想があったんじゃないかなーと思います。



 しかしそれにしても最期の表情が実に安らかです。「タフ」で、鬼龍おじさんを庇って死んだジェットの死に顔以上に安らかです。まさに「我が生涯に一片の悔い無し」と言うべきなのか。
 しかしひまわりのお腹には新しい命が宿って…と。やっぱりそのうちの一匹が太助の元に来たりするんでしょうかねえ。
 もっとも、まいたんにそんな温情が残ってるかが問題ですが(汗)



 でもって次回はついに最終回ですよ。
 最終回がセンターカラーなのは、バンチ時代の貢献度等も考慮した、REX編集部の温情というかご好意っぽい気がしますが…さてはて。



巻末コメント
次号、最終回!!