(20090124)今週の夜王 第286話 「大切な服」

 オーナーからロミオ2号店の店長を要請された遼介は、2号店の場所を大阪ミナミでやりたいと宣言。一緒に修さんも大阪に行く事となりますが、その大阪では今までのように上手くはいかず、挙句の果てには修さんが修派立ち上げを宣言し、まさかの反逆。
 修派にはやる気のあるホストのほとんどが集まり、残ったホストは味噌っかすばっかりですが、謹慎明けのヒデとカズはこんな逆境を前にしてヤル気満々。ところが彼らが復帰した直後、修派のホストの勇司(金髪修さん)の愛車が、何者かに「3流ホストのくるま」などと落書きされる事件が発生。
 誰もがヒデとカズの仕業かと疑って仕方ない空気が流れていますが、実はミスリードで、犯人は修派のホスト・剣星(影薄いホスト)の仕業でした。そんな事を知ってか知らずか、遼介は修さんとタクマの前で「(ヒデとカズの仕業だったら)俺も2人と一緒にロミオを辞めます!!」と爆弾発言。修さんはともかく、タクマにまで「こいつ…本気か…!?」と思われて、なんか遼介涙目な展開(′・ω・`)



 そんな渦中のヒデとカズですが、遼介からもらった大切なスーツが、何者によって落書きされてしまいます。しかしスーツにマン…いや、ここで書くのがはばかられるような形状の落書きがされてるところが、落書きしたヤツの程度の低さを語っています。


 そこへ遼介登場。ヒデとカズは汚されたスーツを前にして「このスーツには金では計れん価値があんねん!」「(スーツに悪戯した)犯人見つけたら、絶対締めてやる!!殺してしまうかもしれん!!」と、熱く語っています。
 遼介は「俺があげたスーツを2人がそこまで大事にしてくれてるとは…」と、すっかり感銘を受けた様子…。


 さすが遼介、まったくもって、なんという甘ちゃん!!ちょっと良い事言われたりおだてられると、すぐ調子に乗っちゃうようです。
 コイツ等2人が仕事中サボってカラオケ行ってた事なんて、絶対もう忘れてるだろ(w



 そしてそんな2人と修派の皆さんが、客のいない店内で一種即発。
 とくに愛車を落書きしたのを2人の仕業だと思いこんでいる金髪修さんは完全にブチ切れており、ヒデの顔面をぶん殴ったり、みんなで2人に塗料スプレーブッかけたり、しまいにゃペンキを持ち出して、2人にぶっかけようとしたりと…もうやりたい放題。


 本来なら、言われの無い事でこんな酷い目に遭うなんて、ヒデとカズは何て可哀相なんでしょう!と作者的には思わせたいのでしょうけど、ヒデとカズは…。

●客のいる前で2回も店内でケンカ騒ぎを起こして、店に迷惑をかけた。

●金髪修さんの車が汚された時「ギャハハハハ何やその車!!日頃の行いが悪いからそんな目に遭うんや!!」などと、よせばいいのに煽りまくった。

●謹慎明けでやる気を見せた直後、2人して仕事中、サボってカラオケに行ってた。

 これらのマイナス要素があるおかげで、ヒデとカズが酷い目に遭っても、個人的にはまったく同情できません。むしろ「ざまあwwww」と思っちゃうくらいです。
 こういう余計な描写をしなければ読者の同情を買えたのになあ。ああ実にもったいない(′・ω・`)


 一方の修派の皆さんも、ヒデとカズに制裁を加えるのに夢中になって、スプレーやペンキをぶっ掛ける事によって、店内が汚れるといったポイントをまったく考慮してないのが、なんともはや。


 まあ結局、「どっちもどっち」って事ですよね。コレって。


 それにしても、65ページ3コマ目、スプレーを持つ修派のホストの顔が、あまりにもアホ面過ぎて吹いた。



 そして、修派のホストたちがヒデとカズにペンキをぶっかけた次の瞬間…目の前に遼介が立ちはだかり、ヒデとカズをかばってスーツがペンキまみれに!!


 しかしスーツは見事なまでにペンキまみれで汚れたにもかかわらず、遼介の顔面に全くペンキが付着していないのが不自然過ぎて笑えます。

 さすがラッキーマン遼介!!もしかしたら運パワーで顔面に付着しそうになったペンキを蒸発させたのか!?恐るべし。



 次号予告には[次号、ついに遼介が爆発する…!?」とあります。これはもう壮絶な「ウオオオーッ!!」タイムのはじまりって事ですね。わかります。


 さて、来週遼介はどんな「ウオオオーッ!!」を見せてくれるのやら。
 個人的には、ブチ切れた遼介が全ホストを一列に並べて…。


「俺は今からお前たちを“ウオオオーッ!!”する!」


などと言い出して、突然1人ずつブン殴るという、スクール“ウオオオーッ!!”ズ的な熱い展開を希望。
 いっその事、画太郎先生の漫画みたいに、1人1ページづつブン殴ってるシーンの連続(コピー)でも一向に構いません。


 で、どさくさにまぎれて、なぜか修さんとタクマもブン殴られているというオチでお願いしますよ、井上先生(w