今週の夜王 第258話 「悲劇の萌芽」

 遼介はエリート刑事の霧崎京一郎(肉便器)の手により、とあるキャバクラ嬢への自殺教唆の疑いでタイーホされ、根性焼きまでさせられますが、夜王の手助けによって釈放。自分を陥れた黒幕をふん捕まえる決意をします。
 そんな中、肉便器は鉄パイプを持った覆面の皆さんに襲われます。誰も頼らず傷ついた肉便器が訪れたのは…麻美のマンション。そしてそこで。、肉便器の口から自らの過去が明かされる…!!



 今週はのっけから井上先生の本領発揮です。


 扉絵でじっとどっかを見つめている肉便器 → 手をつないで仲良く歩く肉便器一家 → 話しかけて来るババア(反転コピー) の3連発コピーが、ジェットストリームアタックの勢いで読者に襲いかかってきます。今週も井上先生のコピー機は絶好調だぜゲハハハハ!!


 あと、ババアが立ち去るコマ(55ページ4コマ目)で、ケツを「ヒョコヒョコ」と振っているシーンが、まるで読者を誘っているみたいで盛大に吹いた。最初はなんのシーンだけ意味が分かりませんでした(w



 いきなり最初からやられてしまった感じですが、少年時代の肉便器は、父親のような立派な警察官になるべく、小さい頃から猛勉強。目指すは国I(コクイチ。国家公務員I種の略)の警察官僚…だったワケです。


学生時代の肉便器が、クラスメイトに自らの夢を語っていると、そのクラスメイトのひとりは


「コクイチ?何だそりゃ?新しいセンズリの方法かあ?」


などと、バカ丸出しの反応。
いくらこの時期の男子学生は、性に敏感なお年頃だとは言え、これはあんまりです。もうちょっと友達選ぼうよ肉便器。



しかし、順風満帆かに見えた肉便器の人生に、大きな落とし穴が。警察官だった父親が、シャブ中の不審者を取り押さえようとして返り討ちに遭い、殉職してしまったのです。同僚の警官は、泣きながら遺族に語りかけます。


「霧崎さんは私をかばって刺されたんです…
私が一旦取り押さえておきながら、油断したから…
申し訳ありません、クククク…」


ちょww最後笑ってるwwww


しかも「クククク」ってのは、何か悪いことを企んでいる時の擬音であり、これじゃコイツが犯人みたいに見えてしまいます。
少なくとも、「コイツ絶対申し訳ないとか思ってないだろ!!」ということだけは確実に断言できます(w



その後父親が殉職した後も、エリート刑事目指して日夜勉学に励んでいる真面目な肉便器でしたが、肉便器の母親は、夫が殉職したショックからか、ポッカリ開いた心のスキマを埋めるべく、ホスト通いに走ってしまいます。母親に思いっきり足引っ張られて、肉便器カワイソス。


そんな肉便器はホストに対して「お前らみたいなチャラチャラした人種が他人の家庭の事に口を出すな!」、また母親に対しても「父さんが生きてたらなんて言うかな」などと、辛辣な言葉を浴びせかけます。


このあたりの言動に、すでに現在の肉便器を象徴するかのようなドS的暴言が目立ちます。
もしかしたらこの頃から、肉便器は、陵辱系エロゲーにハマり出したのかも…と想像してみたり。


あと、肉便器が母親を連れ帰るシーン(76ページ最後のコマ)のシュールっ振りは異常。
あれじゃフィギュアスケ−トやってる人達にしか見えませんよ井上先生!!



しかし再三の息子の注意を聞いても、母親のホスト狂いは直らず、挙句の果てには、ついにシャブにまで手を出して…。
なお、シャブを注射してる母親のツラが、顔芸の域に達しているのは言うまでもありません。
さすが井上先生。笑いのツボはしっかり押さえていやがります。



しかし幼くして父親が殉職、母親がホスト狂い&シャブ狂い…おそらくこれからもっと壮絶な過去が明かされるのでしょうが…この時点でも壮絶な環境です。
コレでちゃんとキャリア刑事になったんだから、肉便器は素で物凄いと思います。どっかのラッキーマンホストとは大違いですね。