今週のカウンタック #143 邂逅

 いつもはHPで書いている「今週のカウンタック」を、今回からこっち(blog)で書いてみる事にしました。理由は…ただ、なんとなくってことで(w


 一応知らない方のためにサラッと説明しますと、カウンタックは「BOY」「無頼男」などを描いていた梅澤春人先生(梅さん)が、週刊ヤングジャンプで連載している作品で、
 女ナシ、車ナシ、ショボい給料の会社さえ辞めることもできない空山舜(そらやま しゅん)34歳(晴矢顔)が、ひょんなことから浦島龍童という名前の、コンコルドを所有しているほどのロックな金持ちじいさんから、「カウンタックLP400」(世界に150台しか存在しない、レア物のスーパーカー)を250万円で譲り受け、「カウンタックLP400を手に入れる」という25年前の夢を叶えることができました…というお話。


 そんな舜が、早乙女ちゃん(浦島のじっちゃんの女秘書)や寅さんサルバドール・ダリばりのロックなおヒゲが特徴的な、腕の立つメカニック。元芸術家)などと出会い、さらにはいろんな名車・ライバルと出会って、車バトルしたりするという、今までの「ドラッグ」「ロック」「レイプ」的な梅澤ワールド要素は低いけど、根っ子の部分はほんのりとロックな…そんな漫画です。


 ちなみにHPの方では第1話から142話くらいまでサラッと書いてます。興味のある方はどうぞ。


 さて、今週からは新展開。
 休日出勤で取引先と打ち合わせするために、スーツ姿でカウンタックを運転する舜。
 仕事で自分の車を使うのは会社の規則では禁止。ではどうしてカウンタックを使っているのか…?それは、これから向かう町に偶然昔お世話になった人がいる事を思い出したので、そいつにカウンタックを見せ付けてやるぜ、クソッタレー!!という理由から、なのでした。
 要するに、普通に見せびらかしたいだけってコトです(w


 さて、すっかり遅くなっちゃったけど、仕事を終え、その人のいる場所へ到着しました。
 その場所とは…中古車販売店「フューチャー・モータース」
 かつて走り屋をやってた舜が、当時の愛車「MR2(AW11)」を購入し、修理やメンテ・チューニングなどもやってくれて、かなりお世話になっていたお店でした。


「あの――空山と言いますけど、未来(ミキ)社長はいらっしゃいますか?」


 店内に入るなり舜がこう口にすると、中からひとりのメガネをかけた女性が現れました。彼女は未来社長の娘である真弓たん。もちろん当時常連だった舜とも親しかったので、久々の再会を果たすのでした。

 うーん。梅澤ワールドでは眼鏡っ子は珍しいなあ。個人的にも高ポインツです。
 もっとも、サングラスをかけたクソヤローとかなら結構いますけどね。「LIVE」の巳道さんとか(w


 舜はお世話になった未来社長にカウンタックを見せ、ビックリさせたかったんですが、真弓たんの口からは、パパンは2年前に病気で亡くなったという衝撃の事実を聞かされ、逆にビックリ。

 でも死んじゃったモンはしょうがないので、真弓たんにカウンタックを見せびらかすと「すごい!!ガンバってるんだ空山さん!!」と素直に喜んでくれました。


 しかし現在真弓たんが社長をやっているこの店は、借地料の高騰のせいで、今月いっぱいで店をたたむつもり…とのこと。
 すでに在庫車の引き取り手も、メカニックの再就職先もほぼ決定。閉店の準備を粛々と進めて来たそんなある日、とんでもない知らせが飛び込みます。


「一ヶ月くらい前に突然警察から電話がかかってきて…
15年も前にウチから盗まれた…父の車が見つかったって言うのよ!!!」


 まさに空前絶後の奇跡!!と言わんばかりのお知らせですが、どうせボロボロのポンコツになってるだろうし、引き取るにも金かかるし、パーツも無さそうな車だから、引き取りに行って無いそうなんですが…。


「ちなみに…どんな車?」
デロリアンDMC−12よ!!」


 デロリアンDMC−12」…。車の名前を聞いただけじゃピンと来ないかも知れませんが、映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』に登場した、タイムマシンに改造された車…と言えばイメージがつくでしょう。そう、あれこそがまさにソレ!!

 しかし、「デロリアン」に未来(ミキ)社長って…。直球ド真ん中でベタベタ過ぎだよ梅さん!!
 まあ、そこがロックなのかも知れないけれど(w


巻末コメント
Q: 「子供の頃は平気だったのに、今はダメなのは?」
A: 炭酸が抜けたコーラとか…。