TVアニメ ひぐらしのなく頃に解 第3話「厄醒し編 其の弐  無力」

 ただ今雛見沢村は、綿流し祭に向けて準備中。村人たちの活気に満ちています。KOOLも村新参者として、なんだかえらいもてはやされようです。


 しかしクラウドが現れた瞬間、村人はスルーしだすわ、魅音も詩音もおっかない表情になるわで、ものすごい嫌われっぷりです。どうやら今回はソウルブラザーになれそうもありませんなあ。



 そうそう。嫌われていると言えば、もうひとり。


 その後梨花ちゃまと沙都子たんが買い物に行くシーンが出てきます。肉屋に行くと、そこの主人が「おっ、梨花ちゃまいらしゃーい、梨花ちゃまは偉いねえー」と温かく応対をしてくれます。梨花ちゃまにだけ。


 沙都子たんが「合い挽き肉下さい」といっても、明らかに聞こえているのに知らんぷり、梨花ちゃまと世間話を続けてます。コレにはさすがの梨花ちゃまもムッとしたのか「合い挽き肉下さいなのです!!」と強く主張すると、ようやく肉屋の主人は合い挽き肉を包みだすのでした。


 


 なんだこの肉屋の主人!!KOOL過ぎにも程があるぜー!!


梨花ちゃまのところは、今日は何だい?」
「…ハンバーグなのですよ」


 この時の肉屋の主人に対する梨花ちゃまの表情が「お前も合い挽き肉にしてやろうか(゚Д゚)ゴルァ!」と言いたげだったのがとっても印象的なのです。にぱー☆


 しかし、沙都子たんに冷たいのは肉屋の主人だけではありません。お会計をしようとした沙都子たんの手がすべって、小銭を地面に撒き散らせても、道行く人は知らんぷり。
 梨花ちゃまが拾い出してから、ようやくみんなも拾い出すという体たらくです。


 北条家はダム建設騒動の時、賛成派に回っていたため、村中から嫌われることになります。騒動が終結した後も、ダム建設賛成をしてた沙都子たんの両親が亡くなった後も、何にもしてない沙都子たんへの風当たりは、北条家ってこと「だけ」で、いまだ冷たいまま。


 それにしても、母ちゃんが美人だな(;´Д`)


 


 …とまあ、そんな背景が裏にあるんですけど、いずれにせよとんでもない村八分っぷりです
。映像として見せられると、より陰湿・残酷に感じられます・゚・(ノД‘)・゚・


 梨花ちゃまはそんな村人たちに内心ムカついてるんですが、以前魅音に相談した時も「裏切り者という烙印を消すには、きっと同じくらい(時間がかかる)…」と言われるのみ。これは梨花ちゃまとか魅音が個人だけでどうにか出来る問題ではない…ってわけです。


 薄情者の村人たちにすっかり嫌気の指した梨花ちゃまは、小銭を拾い終わると、沙都子たんの手を取って、一目散にその場を離れるのでした…。



 なんだか見ててすっかり欝な気分になっちゃいましたが、次のシーンでそんな欝さが吹っ飛んだー!!


 今度は興宮のグラウンドでの野球の試合!!部活メンバーは雛見沢ファイターズの助っ人として試合に出てます(たぶん)。そしてそんな彼女達をピッチャーマウンドで迎え撃つのは…。


 


亀田くんキタキタキタ━━━(゚∀゚)━━━ !!


 前作のアニメでは影も形も見せなかった、あの伝説のデザート魔人が、ついに満を持しての登場!!しかもなんか、ときどきハンカチで汗をぬぐったりと、なんだかハンカチ王子」化しやがってます(w 美化されすぎだよ亀田くん。


 甲子園ピッチャーの亀田くんの前には、部長の魅音ですら全く歯が立ちません。それならばと沙都子たんは電話でKOOLを呼び出して…。あ、ちゃんとKOOLはゴルフクラブで登場して周囲から失笑を買いますので、ご安心を(w


 とはいえKOOLがまともに打席に立ったところで、やっぱり亀田くんにはかないません。コリャ敗色濃厚か…?


「大丈夫ですわよ、わたくしにいい手がありますの♪」


 そしてこの後、前作のアニメではカットされていた、原作屈指の名シーン、KOOLによる亀田くん買収シーンが!!


「…君は雑誌のインタビューで、好物は焼肉で
嫌いな物は甘い物だと答えたらしいが…それはウソじゃないのかい?
例えば君が焼肉食い放題に行ったとする…
君の皿に盛られてるのは何だ?…ロースか?カルビか?違うよなぁ…
ホントは女の子が喜びそうな…キレイで愛苦しい…
そんな洋菓子が大好きなんだよなぁッ!?
お前が好きなのは色取り取りのクリームで
優しく可愛く盛り付けられたデザートだ!!
そう!!まるでフリルやリボンで飾り付けられた
無垢で穢れを知らぬ少女を連想させるような…
そんな透き通った少女のようなデザートを、
ニキビだらけの欲望丸出しの坊主頭が汚すように!!
バリバリムシャムシャ、バリバリムシャムシャ…!!」
「うわあああぁぁぁ、言うなあぁぁぁ!!」



 うーん。やっぱりこのシーンは最高だ。KOOLの口先の魔術師っぷりが最大限発揮されてるぜ。


 もっとも、「左腕の亀田」なはずなのに亀田くんが右投げだったり、買収シーンでのキャラ描写がそっくりなところから、この辺りは漫画の「祟殺し編」パクっ…じゃなかった、参考にしてるんじゃないかなあ、と思います。

 特にコレなんて、ホント漫画そのままだ(w


 


 とは言えアニメでは買収シーンまででおしまい。欲を言えば最後の最後、前作のアニメでかぶってるとはいえ、沙都子たんが逆転ホームランをかっ飛ばす所まで、しっかり描写して欲しかったところです。そこが悔やまれるぜ…orz



 その夜。また梨花ちゃまは沙都子たんが寝静まった家で、ブツブツしゃべてっます。

「…結局、何も変わらないまま…私はまた死を繰り返すだけ…
慣れないものね…失意のうちに死んでいくというのは…」
「ぁぅぁぅぁぅ…そんなこと言わないで欲しいのです、梨花…」


“あのお方”の声キタ━━━(゚∀゚)━━━ !!! 


 姿は見えませんけど、ついに声が出てきました。中の人は堀江由衣さんですよ。
 まあ、EDの“声の出演”を見ると、正体が分かっちゃうんですけどね。次回予告にもいるしな(w


 しかし、ヒートアップしてしまった梨花ちゃまが声のトーンを上げたせいで、沙都子たんがぼんやりとですが起きてしまいます。


「…どうせ私は、またいつもと同じように、殺される…!!」


 目を覚ました沙都子たんの耳に最初に飛び込んできたのは、こんなショッキングな言葉。気になった沙都子たんが梨花ちゃまに問いかけます。


梨花…?誰と話してるんですの?今ココにどなたか…
殺される…とか聞こえましたけど…だれが?」
「私…綿流しの後、私は殺されてしまう…
この運命から逃れることは…できない…!」



 翌日。目を覚ました沙都子たんの前には、いつもと変わらぬ梨花ちゃまが。昨日の事を尋ねてもすっとぼけるばかり。アレはただの夢だったのか…?


 ところが、昨日の夜から包丁で指を切ったり、沙都子たんのトラップにあっさり引っかかったりと、いつもの梨花ちゃまだったら絶対やらない凡ミスをやらかしているのも事実。やっぱりいつもとは違う…。


 気になってしょうがない沙都子たんは、梨花ちゃまが着替えて姿を見せないうちに、昨日の深夜のこと…夢だかどうだか分からないけれど、梨花ちゃまが「自分が殺される」と口にしてた事をみんなに打ち明けます。


「う〜ん…でも梨花ちゃんを殺す人なんて、この雛見沢にいるとは思えないなあ〜
ちょっと考えづらいねえ…」


 まあ、そこにいる詩音は2回ほど梨花ちゃまぶっ殺してるんだけどな(w


 そこへ、体操服に着替えた梨花ちゃまがやってきます。改めて沙都子たんが昨晩の事を尋ねると…。


「話してないのですよ?
昨日はお布団には行った後、ボクは朝までぐっすりなのです」


 キッパリと否定され、みんなも「な〜んだ」という流れに。
 ここまでスルー去れまくっていると、なんだか沙都子たんが不憫に見えてきたよ・゚・(ノД‘)・゚・



 夕暮れの古手神社。梨花ちゃまはぁぅぁぅ言ってる“あのお方”と会話中。


「そうね…少なくとも、沙都子に聞かすべきではなかった…」
「…でも、沙都子も言ってたじゃないですか!!一人で抱え込まずに…」
「…沙都子を巻き込みたいの?
話せば、その人に何か起きる…考えたくもない酷い事が…
沙都子に…いえ、誰にも救いを求めてはいけないのよ…!!」


 みんなの事が大好きだからこそ、いや、それゆえに、みんなを巻き込みたくないからという理由で、誰にも真実を打ち明けられずにいる梨花ちゃま。
 もしかしたら、以前に試みたけれど、ひどい結果になったのか、相手にしてもらえなかったとか、そんな苦い思い出がある…のかもしれません。


 たとえ死ぬ運命でも、その運命を黙って受け入れるのみ…。それは沙都子たんにも、「ぁぅぁぅ言ってる“あのお方”」にも、どうする事も出来ない…のか?


つづく。



で、次回予告なのですが…。



とりあえずトミーが時報になるってことだけは分かった・゚・(ノД‘)・゚・