今週の夜王 第194話「翼の過去」

 遼介と新人ホストの翼(イカロス翼)は、どっちがロミオのNO.1になれるかを競うことになりました。一月の折り返し時点で、売り上げはほぼ互角ですが、勢いではイカロス翼のほうが有利。
 しかし運のいいことに、今月の最終日は遼介の誕生日でした。ホストにとって誕生日とは一年に一度のかきいれ時なので、遼介たちがやったぜヒャッホーと浮かれていたら、話を盗み聞きして太イカロス翼が「実はその日は僕も誕生日なんですよ」などと言い出してきて…?



「こんな偶然があるなんてね!
遼介さんと同じ日なんて、その日のロミオは凄いことになりそうですね!」


 ふてぶてしくほざいているイカロス翼。しかし、同じ店のカリスマホストの誕生日が一緒…こんな偶然ってホントにあるのかよ(゚Д゚)ゴルァ!とお思いの読者も多いことでしょう。KAJIMEだってそう思ってますもの(w


(……違う!こいつ、わざと
自分の誕生日を遼介と同じ日にぶつけてきやがったんだ!!)


 修さんの解説によると、ホストは自分の誕生日を好きな日に設定するコトが出来るんだそうです。
 つまり、イカロス翼は遼介をブッ潰すために、本当は違うのに、わざわざ遼介と同じ日を「ホスト・翼」の誕生日に設定して来たってワケですね。何て老獪なヤツだ!!


 しかし肝心の遼介は、イカロス翼のウソ設定の誕生日を本字で信じちゃったようで…。


「そうか…翼もその日誕生日なのか…
誕生日対決かあ…ロミオはその日凄いことになるな!」


駄目だあー!!あまりにも能天気すぎる!!


 修さんや卓也(ヤムチャ)に、あんなの嘘に決まってんじゃねえか!と突っ込まれて、ようやく「本当の誕生日じゃない…?」「きょとん」としている始末。 さすがラッキーマン遼介!!あまりにもバカすぎます。

 修さんもきっと「何でこんなバカを最後まで支えてやるって言っちまったんだorz」などと、後悔しているに違いありません(w



 さて。翌日から、遼介派・翼派ともに、最終日の誕生日決戦に向けての動きが活発化しはじめます。
 しかしそんな中、翼派の女性客の1人が興味本位からイカロス翼の過去を執拗に聞いて来たので、「お前には関係ないだろう(゚Д゚)ゴルァ!」と、思わずブチ切れてしまうイカロス翼。どうやらコイツには他人には知られたくないような過去があるみたいですねー。


 それでもその場は何とか丸く治め、ロミオ閉店後、イカロス翼率いる翼派は、大量の女性客を弾き連れて歌舞伎町の町を練り歩きます。今じゃ歌舞伎町のちょっとした名物になってるみたいで、 “歌舞伎町の若き夜王”などと呼ばれてるんだとか。


(“歌舞伎町の若き夜王”か…そう呼ばれて悪い気はしない…
だがそんなことは俺にとって、どうでもいいことだ…
俺の望みはただ一つだ…ただ一つ…)


 そんなことを考えながらあるいているイカロス翼の前に、突然酔っ払ったひとりの女性が現れます。


「耕三くん!!あなた、石川耕三くんよね!?」


 そう言われて、明らかに動揺するイカロス翼。なんだかんだあって結局その女は追っ払いましたが、それにしても今の美景顔と全く名前が合ってないなあ、耕三(w


 はたしてイカロス翼改め、イカロス耕三の過去はいったいどんなものなのか?次週へつづく。